呪術廻戦ネタバレ207話|総力戦!九十九&脹相vs羂索!!

羂索の背後から、奇襲してきた脹相。
綿密に練り上げた作戦でしたが、しかし羂索は一枚上手でした。

至近距離からの穿血を避け、さらには術式まで回復させてしまいます。
それでも、この機を逃すつもりは、九十九にはありません。

果敢に攻めた彼女を貫いたのは、極小サイズの「うずまき」でした。

羂索の実力の底の見えなさに不安を感じる第207話「星と油③」のネタバレです。

呪術廻戦前回206話のおさらい

薨星宮の直上に張り巡らされた結界の一部屋で戦っていた九十九たち。
結界の主は天元であり、結界内の情報を把握することが可能でした。
羂索に居心地がいいと思わせることで結界内に留まらせ、羂索の領域を分析し、解体しようとしていたのでした。
その所要時間は、10秒ほど。
九十九が10秒間、自身の領域を使わずに耐えて、天元が羂索の領域を解体する時間を稼ぐのが目的でした。

しかし、羂索の領域が「結界で閉じずに領域を展開する」タイプのものだったという誤算が生じます。
「解体すべき外殻が存在しない」という領域だったため、天元は作戦の変更を余儀なくされました。
「必中の効果範囲」を「外殻」と見なして解体にかかる天元。
九十九は簡易領域を使い、時間を稼ぐために対抗します。

空性結界ごと、領域を解体することには成功したものの、簡易領域をすべてはがされた九十九は重力に押しつぶされてしまいました。

倒れた九十九に、羂索は意味深な言葉を投げかけます。

「天元を信頼した君が悪い」
「天元は君たちに重要な隠し事をしている」
「死滅回游の――」

言いかけ、言葉を区切る羂索。
九十九の式神が、消えていないことに気づいたのです。

式神で時間を稼ぎ、反転術式で治癒を行うのだろうという羂索の推測に反し、全力で蹴りかかる九十九。
回復より攻撃を優先した彼女でしたが、長くは続きませんでした。
しかし、九十九には狙いがあったのです。
羂索の虚を突いて、背後から脹相が飛び出してきたのでした。

呪術廻戦ネタバレ最新話207話の考察

呪術廻戦ネタバレ最新話207話の考察|復帰した脹相は何をする気なのか

「足手まといになる」的な理由から、戦線離脱したものと思われていた脹相。
まさかの伏兵として戦線に復帰するようなのですが、狙いは何でしょうか?

脹相と言えば「超新星」ですから、至近距離から全弾を羂索に叩きこむ可能性は、十分あり得ます。
また、羂索も一応威力を認めていた「穿血」も、回避しようのない不意をつき、至近距離から撃つのであれば、絶大な威力を発揮する可能性は高いです。

ですが、脹相の血の毒は、親である羂索には効かない、というデメリットがありました。
この点を踏まえると、赤血操術の一撃を入れることに意味があるのかどうか、ちょっと疑問にも感じられます。

敢えて脹相が復帰してくる以上、何か多大なダメージを羂索に与える公算が大きいから、と考える方が自然に思われます。
つまり、「ここで脹相が出てくる」ということは、「脹相だからこそ与えることができるダメージがある」のではないかと考えられるんですね。

呪術廻戦ネタバレ最新話207話の考察|奇襲は成功するのか

虚を突く攻撃が可能な状況にはなりましたが、成功するとは限りません。
206話の内容を見て、改めて羂索の高い実力を思い知った読者の間からは、「これ大丈夫なの?」との声も上がっていました。

では、この奇襲が成功した場合、九十九たちは何が得られるのでしょうか。

何より聞きたいのは「天元が隠していることについて」だと思われます。
「死滅回游の」何を、天元は知っていると言うのか。
気にしている読者が最も多かったポイントもここでした。

(死滅回遊の)「終わらせ方を知っている」説、「そもそもの基盤を作ったのは天元」説など、さまざまな意見が上がっています。

羂索は脹相に、「死滅回游はもう役割を終えている」みたいなことも言っていました。
しかし天元は、「永遠に戦いが続くようなシステムになっている」的な言い方をしていましたよね。
このあたりの食い違いの中に、隠し事とやらのヒントがあるのかもしれません。

また、奇襲が失敗に終わった場合は、読者が恐れている事態が起こる可能性が高いと言えます。
現状、読者は九十九と脹相の安否を危ぶんでおり、奇襲の失敗はその危惧の的中を意味する可能性が高いです。

羂索が、ここであっさり負けるとは考えにくいことも、「九十九とお兄ちゃんが危ない」という不安を抱いた読者が多い理由と言えるでしょう。

呪術廻戦ネタバレ207話

呪術廻戦ネタバレ207話|脹相の作戦

何が何でも羂索を倒す。
母や弟達、そして虎杖のために、脹相は最初からそのつもりでいました。
そこに、九十九と天元の策が絡んだ結果が、「奇襲作戦」だったのです。

領域を解体したあとならば、脹相の加勢はむしろ必要だと九十九も考えていました。
しかし、脹相が伏兵として潜んでいる可能性を想定したら、羂索は領域を展開しないかもしれない。
脹相のこの指摘により、組み立てられた流れが前回までの、

まず脹相が出る

脹相離脱、九十九が登場する

九十九と一対一となる

だったということでした。
脹相は敢えて一度敗退することで、羂索に「九十九とタイマンである」という意識を植え付けることにしたんですね。

結論から言うと、ここまでの流れは完璧だったと言えます。

呪術廻戦ネタバレ207話|「親殺し、いきまぁす!!」

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脹相が背後をとったことにより、挟撃する形で奇襲は成功します。
さらに、羂索に絡みついた「凰輪(ガルダ)」に九十九の術式が付与され、羂索の動きはさらに阻害されました。

羂索の顔の真正面で、脹相は穿血を構え、
「親殺し、いきまぁす!!」
と宣言。
至近距離から、最速の術式が命中した、かに見えました。

しかし、「ドンマイ!」と笑う羂索は無傷です。
「スリッピングアウェー」の要領で頭蓋を回転させ、穿血を受け流したのでした。

そんな芸当を披露する程度には、追い詰められていると読む九十九。
しかし彼女の術式も、負傷の影響で出力が低下しています。

ちなみに「スリッピングアウェー」とは、ウィキペディアによれば次のように解説されています。

スリッピング・アウェーは、ボクシングの防御技術の一種。

パンチが伸びる方向と同じ方向に顔を背けるようにして受け流し、パンチをかわしたり、衝撃を和らげる高等技術

不空羂索の場合は、顔を背けるのではなく、「頭蓋を回転」させることで、同様の動きをしてみせた、ということでした。
九十九でなくても「面白くなっちゃってんぞ落ち武者!」と言いたくなるような、まさに緊急回避と言える動きです。

呪術廻戦ネタバレ207話|術式回復!!

九十九と脹相の猛攻を前に、さすがの羂索も防戦を強いられます。
しかし、「星の怒り(ボンバイエ)」の出力を戻すべく、九十九が反転術式を使った隙に、羂索は流れを取り戻しました。

巻きついていた「凰輪」から、離脱したのです。

すかさず、「凰輪」を鞭のように振るう九十九。
脹相もそれに乗じて接近します。

再度、挟撃が成功する……と思われた次の瞬間、重力が脹相と「凰輪」を押しつぶしました。
羂索の術式が、回復してしまったのです。

呪術廻戦ネタバレ207話|極小の「うずまき」

重力に干渉する術式のことを、九十九は冷静に分析して把握していました。

効果範囲は、術者から半径2~3mであること。
持続時間は6秒であること。
発動までのインターバルと潰すために、呪霊操術を使ってくること。

九十九は、ここで羂索に勝つつもりでいました。
反転術式と領域で呪力を削り、体力も脹相との波状攻撃で削ってあります。
また、重力も融通の利く能力ではなく、九十九なら近接で使われても躱すことができます。

「こんな機会、二度と来ない!!」

そう考え、攻撃の手を休めない九十九に、羂索がぶつけてきたのが「極小の『うずまき』」でした。
羂索もまた、九十九の術式を冷静に観察していたのです。

九十九自身は「星の怒り」で重さを感じないということは、九十九自身の強度は上がらない。

そう判断した不空羂索の放った極小「うずまき」が、九十九の腹部を貫通します。
明らかな、致命傷と言える深手に見えました。

呪術廻戦ネタバレ207話のまとめ

いかがでしたか?

やはりというかなんというか、読者が不安視していた「奇襲の失敗」が、実現したような流れになりました。
羂索の実力の高さが、その要因となったようにも見えましたね。

夏油ファンからのヘイトを集めるだけでなく、裏で数々の糸を引いてきた悪役らしい実力を垣間見たようにも思います。
極小「うずまき」に関しても、夏油ファンからの怒りの声だけでなく、呪霊操術の恐ろしさを感じたという読者の声も見られました。

一方、この状況下でも名言(迷言?)を追加した脹相も話題になっていましたね。
一時撤退するところまで含めての作戦だったという流れも、途中までは完璧だったように見えました。

ここまで練り上げた作戦が、瓦解するところは見たくないというのが大半の読者の本音のようです。
しかし、羂索の実力の一端が見えた現状を踏まえると、最悪の事態も覚悟しておく必要がありそうです。

次回、年内最後の本誌にて、この戦いがどう動いていくのか、しっかり見ておきたいですね。

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