目次
伏黒を器とし、受肉した宿儺。
虎杖とは違った意味での素質があったことを、早々に見抜かれていたことが明らかになります。
異変を感じる真希と髙羽、なすすべなく吹っ飛ばされる虎杖。
立ち上がった来栖華は、天使の力を使い、宿儺に立ち向かいます。
しかし、彼女の思いが仇になるという結果が待ち受けていました。
多数の読者が呪いの本質を思い出し、絶望した第213話「呪胎戴天ー伍ー」のネタバレです。
呪術廻戦前回212話のおさらい
回游前、目を覚ました津美紀と伏黒は、顔を合わせたことがありました。
呪術師のこと、死滅回游のこと、伏黒は津美紀に情報を共有します。
その津美紀が結界に進入し、離脱するための手続きをすれば問題はひとつ解決する。
あとは、天使の力で自分もろとも宿儺を消してもらい、五条を解放すれば大丈夫。
虎杖は、こう考えていました。
しかし、得点を譲渡された津美紀は「結界の出入りを自由にする」という総則を追加します。
「オマエ、誰だ……!?」と呻く伏黒を嘲笑い、「津美紀」は「万(よろず)」という名の術師であることを明かします。
過去の術師である万は、津美紀の記憶を読み取り、本人のように振る舞っていたのでした。
伏黒は、津美紀を「覚醒タイプ」だと思い込んでいたため、受肉体になっているという事態を想定していなかったのです。
戦いを望み、飛び去る万。
虎杖と来栖は追いかけようとしますが、その瞬間宿儺の「契闊」の声が。
これにより虎杖は、肉体の主導権を1分間奪われてしまいます。
この間、誰も傷つけることのできないはずの宿儺ですが、例外がいました。
それは何と、虎杖自身。
「誰も」の中に、虎杖自身は含まれていなかったのです。
小指を引きちぎり、高笑いする宿儺。
伏黒は摩虚羅を呼び出そうとしますが、宿儺に掌印を解かれ、中断されてしまいます。
伏黒の顎を鷲掴みした宿儺は、伏黒に先ほど引きちぎった指を飲み込ませました。
我に返った虎杖の前にいたのは、伏黒に受肉した宿儺の姿。
自分を大切にしない虎杖の思考が、裏目に出た結果がこの展開につながってしまいました。
呪術廻戦ネタバレ最新話213話の考察
呪術廻戦ネタバレ最新話213話の考察|「万」とは何者なのか
案の定、受肉体と化していた伏黒津美紀。
彼女を器としていた術師は「万(よろず)」と名乗る人物でした。
しかし、名前以外の情報は、212話時点では判明していません。
わかっている情報と言えば、
- 好戦的な性格
- 「昔の連中にならまだ通じるかもね」という発言
くらいのものになります。
宿儺と戦いたがっていたことや、「昔の連中」という言い回しから察するに、宿儺や羂索と同世代の術師ではないかと予想できますね。
真っ先に宿儺と戦いたがっていたことや、宿儺が姿を現したこともあわせて考えると、もしかしたら顔見知りなのかもしれません。
あるいは、鹿紫雲と同じ年代を生きた人物の可能性もあります。
詳細な情報が、気になる人物と言えますね。
呪術廻戦ネタバレ最新話213話の考察|宿儺が伏黒に受肉した理由は
以前宿儺が言っていた「面白いもの」は、伏黒に受肉することだったということが判明しました。
が、気になることはいくつもあります。
まず、「なぜ伏黒に受肉したのか」。
万と戦いたいのであれば、虎杖の体でも問題はないはずです。
となると、伏黒の持つ術式や、「伏黒津美紀との血縁関係」といった、「伏黒でないと満たせない条件や要素」が狙いの可能性が高いと考えられます。
次に、「受肉された伏黒は大丈夫なのか」。
宿儺の指は特級呪物で、猛毒のはずでしたよね。
取り込んでケロッとしている虎杖は、「1000年にひとりの逸材」だったはずです。
伏黒は優れた術師ですが、宿儺の受肉体となっても無事かと言われたら、保証はないですよね。
天使が「受肉とは、呪物と肉体の融合」であり、「都合よく片方だけ引きはがすのは難しい」と言っていたことも気にかかります。
伏黒はこれで、物語から退場することになってしまうのでしょうか。
呪術廻戦ネタバレ213話
呪術廻戦ネタバレ213話|受肉の理由
伏黒の魂が折れる瞬間を窺ってたってことは、伏黒には虎杖と同じ器としての適正だけでなく、宿儺が簡単に乗っ取れないほどの自我と肉体の強さがあるってことか?肉体の強さは絶対パパ黒譲りじゃん....そうだよね、相伝+フィジカルギフテッドの血はどう考えても最強じゃん#呪術本誌 #呪術廻戦 #wj11 pic.twitter.com/csXTA50Pjr
— rise (@samupegan) February 12, 2023
過去に伏黒に遭遇した際、宿儺は伏黒のとある素質を見抜いていたのでした。
そぼ素質とは「器」としての素質。
術式の潜在能力の高さも伏黒の素質のひとつでしたが、もうひとつ「宿儺への耐性」も伏黒にはあったのです。
虎杖のように「檻」になるのではなく、「器」として理想的な人物、それが伏黒でした。
確かに宿儺は、虎杖相手だと抑え込まれてしまうこともありました。
(もっとも、最初期の頃の話ですから現在もそれが可能かは不明ですが)
また、器としての素質、宿儺への耐性もある伏黒の肉体の主導権を、確実に得るために必要な条件もあったようです。
それは、「伏黒の心が折れる」こと。
津美紀の件は伏黒にとって、やはり相当な痛手だったようですね。
呪術廻戦ネタバレ213話|「鵺」
#呪術本誌
— にワカのタイショー (@wasabitaishi) February 12, 2023
7話の呪胎戴天-弐-のサブタイトルが出てる所で伏黒が「鵺」を召喚してる場面なのも今回の巨大鵺の伏線だったんじゃないかと思えてくる pic.twitter.com/ibOPAKpN1C
正気を取り戻した虎杖を、容赦なく殴り飛ばす宿儺。
ビルを貫通し、さらに遠方まで虎杖は吹っ飛ばされてしまいます。
その轟音に何かを察し、駆けつけてくる髙羽と真希。
宿儺は悠々とそれを迎え撃ちます。
掌印を結び、呼び出したのは伏黒の式神「鵺」。
しかしその姿は、伏黒本人が呼び出したものより数段大きく、威力も強いようです。
この場面で気になるのはやはり、伏黒の術式を宿儺が使いこなしていることですね。
伏黒本人よりも術式の力を引き出していることも、鵺の強力さから伺えます。
今後何かの要因で、宿儺と伏黒の分離に成功した場合、宿儺はこのまま伏黒の術式を扱えるのかどうか、気になります。
呪術廻戦ネタバレ213話|「邪去侮の梯子」
ヤコブの梯子(wiki)
— 凛 (@maenonahunsitu) February 12, 2023
→ヤコブが双子の兄から逃れる際に見た夢に登場する、地上から天国につながる梯子
ヤコブ(wiki)
→赤く毛深い双子の兄を出し抜いた結果兄に命を狙われ逃走
今回宿儺が華ちゃんを出し抜いたことや宿儺の髪が赤系ってのを加味すると、無関係だとは思えないんだが#呪術本誌 pic.twitter.com/mVcFRwIQ27
そこへ駆けつけたのは、意識を取り戻した来栖華でした。
天使と来栖は、虎杖&宿儺と違い明確に共生関係を結んでいます。
そのため、気絶からの覚醒も天使の力で早くできたとのことでした。
天使が放つ光を浴び、ダメージを負う宿儺。
受肉した伏黒を見た天使は来栖に、「奴が堕天だ」と告げます。
天使曰く「より強く根を下ろす前に、彼から剥がし消し去る。賭けるしかない」とのこと。
この口ぶりだと、宿儺は伏黒に「まだ完全に定着しきったわけではない」とも読み取れますが、どうなのでしょうか。
天使の言葉を聞いた来栖は、すべてを浄化する光を発動します。
術式の名前は、「邪去侮の梯子(やこぶのはしご)」。
罪、咎、憂いを消し去り、導く光であるようです。
呪術廻戦ネタバレ213話|だまし討ち
約伍年も待たされたんだ…
— 生涯凛ちゃん推しのPANDRA (@PANDRA_wing) February 12, 2023
1週間くらい…
………(-_-;)
休載明けで、場面変わって乙骨チームや秤チームに場面移ったりしませんよね…?
数ヶ月待たされたりしませんよね…?#呪術本誌 #呪術廻戦 pic.twitter.com/dNr2khfkv3
「返せ」と繰り返しながら、術式を発動する来栖。
光を浴びた宿儺は、七転八倒して苦しんでいる様子が描かれています。
受肉体を、呪物と器に引きはがすことは、この段階では可能なのか?
読者の誰もがそう思ったその瞬間、伏黒が口を開きました。
「華」
来栖の名を呼び、「思い出した」「ありがとう」と語る「伏黒」。
それを見た来栖は術式を解き、伏黒に近寄ってしまいます。
天使が「まだだ」と制止するのも、今の来栖には届いていません。
抱きついてきた来栖に襲い掛かる、恐ろしい形相の宿儺。
その表情は歪み、彼が呪いの本性をむき出しにしている様子が見て取れました。
呪術廻戦ネタバレ213話のまとめ
いかがでしたか?
前回に引き続き、阿鼻叫喚の展開が待っていた回と言えましたね。
完全に心が折れたであろう虎杖の今後といい、心配になる要素が数多くありました。
また、天使の術式に関しても、気になる点がいくつかありましたね。
あれは、明確に対象を取る術式なのか、それとも範囲効果を持つものなのか。
光が届く範囲全体に効果が及ぶ術式であれば、獄門彊も開封されているはずでは?との声もチラホラ見られました。
そうであるならば、五条も復活することになりますが、どうなのでしょうか。
この展開をどうにかできるのは、五条か髙羽しかいない!という読者の悲鳴が、身近に感じられてなりませんね。
気になる幕引きでしたが、次週は休載です。
少し情報を整理して、今後の物語に注目しましょう。