目次
平安時代、割と自由に生きていた万と、人々から恐れられていた宿儺。
万の一方的な片想いは、このときからすでに現代と同様でした。
宿儺の手にかかり、一度命を落とした万。
現代によみがえった彼女は、宿儺への愛も全開に「完全な真球」を構築し、さらには領域も展開しました。
しかし、宿儺はなんとこれに対抗、その手段は「魔虚羅の召喚」でした
津美紀の破壊により、伏黒の自我がさらに沈んでしまう結果になった第219話「浴④」のネタバレです。
呪術廻戦前回218話のおさらい
かつて、構築術式の呪力効率の悪さに苦悩していた万。
実力は十分であるにもかかわらず、術式の燃費の悪さがネックとなり、窮地に陥ったこともありました。
そんな万が可能性を見出したのが、昆虫たちの能力でした。
海を渡る蝶。
1日に長い距離を移動するスズメバチ。
自分の重さの何倍もの重量を持ち上げることにできる虫。
体格からは計り知れない咬合力や跳躍力を持つ虫。
そんな虫の鎧こそ構築術式の極みであるという結論に、万は辿りつきます。
さらには、中距離攻撃をカバーする液体金属を操る術も体得しました。
この戦闘スタイルで万は藤氏直属征伐部隊を返り討ちにし、藤原家に取り立てられたのでした。
しかしその方法も宿儺には通用しません。
「円鹿」で液体金属に流した呪力を中和され、「貫牛」には押し負けてしまいます。
さらに「万象」の重量には耐えきれず、肉の鎧は崩壊してしまいました。
それでも諦めず、「あなたに愛を教えるのは私」と豪語する万へ、宿儺は嘲笑うように笑いかけます。
この笑みを、「まさか愛を知っているのか」と感じた万はまたしても暴走。
「構築してみせる、私のハート!」と言い出すのでした。
呪術廻戦ネタバレ最新話219話の考察
呪術廻戦ネタバレ最新話219話の考察|式神「円鹿」の謎
効果範囲の拡大と、破壊を防ぐために、敢えて形を安定させないという手段を選んでいた宿儺。
下がった分の攻撃力は、自分の呪力で補っていたというのだから恐ろしいですね。
それに対し、初登場の式神「円鹿」「貫牛」は、形を安定させて顕現させたものでした。
これが本来の十種影法術とのことですが、この2体はいつどこで、誰が調伏したのでしょうか。
特に円鹿は、反転術式による治癒能力を持つ式神です。
伏黒本人は反転術式は使えませんから、呼べるのであれば伏黒自身が使っていてもおかしくなかったはず。
ということは、この短期間のうちに、宿儺が調伏したということなのでしょうか?
呪術廻戦ネタバレ最新話219話の考察|万が領域展開するとしたら
「見せてあげる、私のハート!!」「愛が顕現する!!」という幕引きの218話。
これがもし、万が領域展開するよ、という前触れなのだとしたら、次回は万が領域展開することになります。
しかし、「本物の愛を見せる」「愛の顕現」とは、いったいどういう領域になるのでしょう?
ヒントになりそうなのは、218話の万のセリフです。
圧倒的強者故に、孤独である宿儺。
そんな宿儺に「愛を教える」というのが、万の目的であるようです。
ここからごく単純に考えるならば、「宿儺を完膚なきまで叩きのめす」系の領域では?と推測できます。
昆虫からヒントを得た肉の鎧をまとい、戦闘するスタイルの万ですから、そういった系統で自己を強化し、戦う領域の可能性もあります。
いずれにしても、「おもしれー女」ムーブに歯止めがかからない万のすることです。
読者の期待に答えてくれることだけは、おそらく確かでしょうね。
呪術廻戦ネタバレ219話
呪術廻戦ネタバレ219話|平安時代の宿儺と万(と裏梅)
新嘗祭に招かれた宿儺
— AyaJJK (@ayajjks) April 10, 2023
そんな高い地位にいたのに「堕天」となった背景とは?
宿儺が受肉して出た第一声
「光は生で感じるに限る!...いい時代になったものだな
女も子供も蛆のように湧いている
素晴らしい 鏖殺だ」
これが宿儺の謀略の真意なのか
まだまだ宿儺の快進撃は続きそうだ...
#呪術本誌 pic.twitter.com/9jESO3ACuD
藤原北家直属の精鋭部隊(烏鷺が率いていた暗殺部隊「日月星進隊」と、万が返り討ちにした征伐部隊「五虚将」)を、ことごとく八つ裂きにした怪物、両面宿儺。
強力な術師集団をたやすく壊滅させた宿儺に対し、貴族たちは「自分たちはお前に敵対する意図はない」と示すために、新嘗祭に招いていました。
「しんじょうさい」とも呼ばれるこの祭りは、その年の収穫に感謝して新穀を神に供え、来年の豊穣を願う行事であり、現代でも全国各地の神社で11月23日に行われています。
日本書紀にもその記述が見られるほど古い歴史のある神事で、これに宿儺を招くことは、平和的友好的な関係を望んでいることを、宿儺にしっかりとアピールする意図もありました。
もちろん、貴族たちは喜んで宿儺を招いていたわけではありません。
「なぜあんな怪物を大切な神事に招き、あまつさえ収穫を感謝しなければならないのだ」というのが本音のようでした。
同様の声は、会津から成りあがった万に対しても向けられていました。
が、まるで気にしていない万は自由気ままに、服も着ず過ごしていました。
そんな折、新嘗祭に訪れた宿儺と裏梅に、ちょっかいを出す万。
いきなり宿儺に抱きついた彼女は、宿儺の斬撃で命を落としました。
これがどうやら、宿儺と万の平安時代における関係だったようです。
呪術廻戦ネタバレ219話|領域展開「三重疾苦」
#呪術本誌
— イタチ (@ucitachi_com555) April 10, 2023
呪術廻戦 219話
領域展開の名前って絶対当てるの不可能だよね❗
万の領域展開が「しっくしっくしっく」って、絶対無理やろw
乙骨の領域展開は何て言うんだろう? pic.twitter.com/VFqO8wYvpu
宿儺の孤独を独り占めしたい。
宿儺の孤独は自分だけのもの。
万の言う「愛」を突き詰めると、こういうものであるということも明らかになりました。
圧倒的な力を持つがゆえに、一方的に疎まれ祀り上げられ神事にまで駆り出される。
かつての万は、そんな宿儺の目や切り口に、切なさや寂しさを感じ取っていたようです。
そして、宿儺のそういった思いをすべて自分のものにしたいと思っていたようでした。
だいぶ、勝手な言い分であるように感じられます。
ともあれ、万のそんな思いは「完全な球体」という形で顕現します。
真球は実現が不可能とされている物体であり、接地面積も存在せず、さらに無限の圧力を生むことができます。
触れることができないとされるこの物体を具現化した万は、さらにここで領域を展開。
「三重疾苦(しっくしっくしっく)」においては、先ほどの真球が必中効果として付与されています。
触れることができず、無限の圧力を生む真球が必中。
万が術式を発動したら、宿儺に対抗手段はない、はずでした。
呪術廻戦ネタバレ219話|魔虚羅召喚
万の術式と魔虚羅では相性が悪すぎたのね
— ROKU (@ROKU03339797) April 9, 2023
宿儺が最初に頭に法陣だけ出してたってのはもう魔虚羅は調伏済みで万の術式を適応させるためにあえて攻撃受けてたのかなと
あと、「あらゆる事象への適応」をコマ割りで表すの良すぎるわ#呪術本誌 #呪術廻戦 pic.twitter.com/lPJIhZnKXt
しかし宿儺は、なぜか領域で対抗しようとはしませんでした。
真球には触れることはできず、さらに万の領域ではその真球に必中効果が付与されるにもかかわらず、です。
ここで宿儺が使ったのが、魔虚羅でした。
呼び出された魔虚羅は、触れられないはずの真球をあっさり破壊します。
呆然とそれを見つめる万に、容赦なく刃を振り下ろす魔虚羅。
万に、この一撃を避ける術はありません。
万との戦いの当初から、ずっと宿儺の頭上には法輪が浮かんでいましたよね。
その理由はどうやら、魔虚羅を万の術式に適応させるためだったようです。
呪術廻戦ネタバレ219話|万撃破!津美紀の破壊完了
マジで下々先生...伏黒はずっと中で見てたってことか...#呪術本誌 pic.twitter.com/2mLRf32FC6
— 憂 (@ui___0610) April 9, 2023
宿儺曰く、万のような呪力効率の悪い術式は、運用が画一的になりやすい、とのこと。
万の場合、何を構築するにしても、その際使用する物質は液体金属か、虫の鎧を流用することになるそうです。
魔虚羅は、そのどちらにも既に適応していたため、同様の物質で構築された真球を破壊できたということでした。
法輪を出していたのはつまり、液体金属や虫の鎧に適応させるため、だったのでしょう。
まるで万の術式の詳細を知り尽くしていたかのような戦術をとった宿儺に、万は「嬉しい」と微笑みます。
(もっとも、宿儺にはまた微妙な顔をされていましたが……。)
「私だと思って、後生大事に使ってね」
そう言って宿儺に何かを託し、万は力尽きました。
当初の予定通り、十種影法術を用いて万、つまり伏黒津美紀を破壊した宿儺。
内に沈む伏黒はその事実に涙を流し、精神はより深くへと沈められてしまいました。
呪術廻戦ネタバレ219話のまとめ
いかがでしたか?
以前から「気になる!」との声が多かった平安時代の様子が、少しだけ描かれた今回。
宿儺がどれだけ恐れられていたかが、うかがえる内容でした。
そして、万は本当に相変わらずでしたね。
領域展開だけでなく、「完全な真球」の構築という面白い技も、万は披露してくれました。
しかしそのどちらも、液体金属や虫の鎧を流用するという意外な弱点を持ったものでしたね。
構築術式の可能性と弱点の両方が、万というキャラクターを通して知れた展開だったと言えるでしょう。
また、「運用の画一化」という弱点に気づいていた宿儺もさすがでしたね。
対抗するのに最適な魔虚羅がいたというのも、大きな勝因だったでしょう。
気になるのは、最期に万が宿儺に託した何かですが、あれは何だったのでしょうね?
ともあれ、宿儺の計画通り、十種影法術によって津美紀が破壊されてしまいました。
傷を負い深く沈んだ伏黒の自我が、今後浮上する可能性はあるのでしょうか?
次回以降の可能性を、捨てずにいたいところですね。