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ワンピースの物語において、重要な存在でありつつ、いまだに謎の多い「悪魔の実」。新世界ドレスローザ編にて、ドフラミンゴから悪魔の実には「覚醒」というステージがあることが明かされました。
本記事では悪魔の実の「覚醒」について、考察していきます。
悪魔の実の「覚醒」とは?
最初に、悪魔の実の覚醒について解説していきます。
覚醒とは「能力の強化」

能力の覚醒とは、悪魔の実の能力者が稀に到達することが出来る「セカンドステージ」すなわち、能力の次の段階に到達することを指します。
悪魔の実には、下記の3種類があり、覚醒した場合に得られる能力は、種類によって様々です。
- 超人系(パラミシア系)
- 動物系(ゾオン系)
- 自然系(ロギア系)
例えば、パラミシア系であれば、周りの環境に影響を与える。ゾオン系であれば、異常なタフさを手にするといったところです。
覚醒の条件とは

覚醒の条件については、物語1046話にてカイドウが「能力に自分の心身が追いついた時に起こるのが覚醒だ」発言しており、覚醒には、能力者自身の心身における成長が条件となっています。
かなり漠然とした条件であるため、ほとんどの能力者が覚醒という存在を知ることもなく、その生涯を終えてしまうことでしょう。
ただ、「心身の成長」という漠然とした条件であるため、悪魔の実によって。そのハードルが様々と考えられます。現にそこまで強さを感じないのに覚醒している能力者も物語に登場しています。
もしかしたら、明言されていないだけで、他にも覚醒のトリガーとなる条件が存在するのかもしれませんね。
物語での悪魔の実の覚醒の初出
物語において、覚醒の存在が明らかになったのは、インペルダウン編に登場した動物系悪魔の実の能力者である獄卒獣です。ルフィたちがインペルダウンからの脱走を試みている際に対峙し、その姿を見たクロコダイルが「あいつらは覚醒した動物系悪魔の実の能力者だ」と発言しています。
この時は、覚醒についてあまり触れられませんでしたが、後の新世界ドレスローザ編にてドフラミンゴが覚醒について大きく発言しています。ここから、悪魔の実の覚醒が重要なものとして描写されるようになりました。
パラミシア系悪魔の実の覚醒者一覧
続いては、パラミシア系悪魔の実の能力者の中で、現時点で能力が覚醒している人物を紹介していきます。
ドフラミンゴ

ドフラミンゴは、元王下七武海でドンキホーテ海賊団の船長です。
物語では新世界ドレスローザ編のボスとして登場し、糸を自在に操る「イトイトの実」の能力者として登場しています。
ドフラミンゴは、物語において「能力の覚醒」についてルフィたちにその存在を明かした人物で、衝撃を受けた読者も多いのでは無いのでしょうか。
覚醒したイトイトの実の能力は、周囲の物体を糸に変えドフラミンゴの意のままに操るという強力な能力を得ています。
実質、全ての物質をドフラミンゴの意のままに操れるということになりますので、相当強力な能力と言えるでしょう。
カタクリ

カタクリは、ビッグマム海賊団最高幹部「スイート3将星」の一人で、海賊団においてナンバー2の実力を持つ人物です。
カタクリはパラミシア系「モチモチの実」の能力者で、身体を餅状の物質に変えたり、餅を精製して戦うことができます。
また能力も覚醒しており、周りの物質を餅に変えることが可能で、その餅と同化することも可能です。
一見戦闘に特化していないような能力に思えますが、餅の体はほとんどの攻撃を無効化し、覚醒していることで周りの物質も思い通りに操ることが可能なので非常に強力な能力であると言えるでしょう。
キッド

キッドは、ルフィと同時期に名をあげた11人の超新星「最悪の世代」の一人で、キッド海賊団の船長です。
キッドはパラミシア系「ジキジキの実」の能力者で、自身を中心に強力な磁気を発生させ操ることができます。この能力を使い、キッドは砲弾を弾き返したり、逆に磁力を使って武器を奪い大きな手足のように纏って戦っています。
新世界ワノ国編にて、この能力も覚醒しており、生物問わずあらゆる物に磁気を付与する能力を経ています。
対象の物質全てに磁気を付与することが可能であるため、非常に強力な能力ですが、それ故に相当体力を消耗するので、長時間使用できないというデメリットがあります。
ロー

ローは、キッドと同じく11人の超新星「最悪の世代」の一人で、ハートの海賊団の船長です。
ローはパラミシア系「オペオペの実」の能力者で、ROOMと呼ばれる球状の空間を作り出し、その空間内の生物、物体を自在に切ったり改造することが出来るという能力です。
物語の中でも相当特殊な能力ですが、こちらも覚醒しています。
他の能力に比べて覚醒の内容が分かりにくいのですが、周囲のものにROOMの性質を直接付与することが出来、ローがROOMの外にいる状態でもオペオペの能力を行使することが可能になります。
しかし、キッド同様こちらも体力を激しく消耗するため、長時間能力の行使は出来ないことがデメリットとなっています。
マゼラン
マゼランは、インペルダウン編に登場した人物で、大監獄インペルダウンの署長を勤めていた人物です。
マゼランは「ドクドクの実」の毒人間で、体から毒を分泌して操ることが出来ます。
非常に汎用性の広い能力で、直接毒を当てて攻撃できたり、飛ばしたり形状を変化させることも可能で、毒を使うことで高速移動することも可能です。
この「ドクドクの実」に関しては覚醒していると明言はされていませんが、「地獄の審判」という技を使用している際、真紅の毒が周りの物質にも毒の影響を与えている描写があるため、覚醒しているのではないかと考えられています。
テゾーロ
テゾーロは映画「ONE PIECE FILM GOLD」に登場する人物で、巨大黄金船「グラン・テゾーロ」のオーナーです。
テゾーロはパラミシア系「ゴルゴルの実」の能力者で、一度触れた金属を自在に操ることが出来ます。
この能力も覚醒しており、島程の大きさがある船の中にある黄金を自在に操ることが可能で、黄金に何かあれば探知することも可能です。
味方に黄金の鎧を着せたり、敵を黄金で固めることが出来る非常に強力な能力で、麦わらの一味を苦しめました。
ゾオン系悪魔の実の覚醒者一覧
続いては、ゾオン系悪魔の実の能力者の中で、現時点で能力が覚醒している人物を紹介していきます。
インペルダウンの獄卒獣
前述でも紹介した通り、インペルダウン編に登場する獄卒獣も覚醒したゾオン系悪魔の実の能力者です。
それぞれ後述のような動物の姿をしており、一度戦闘不能になったとしても、しばらく時間が経てば復活できるという異常な回復力を得ています。
- 巨大なコアラ
- 牛
- サイ
- シマウマ
また、ルフィの攻撃をまともにくらったとしても平気で立っていられるほどのタフさも得ており、非常に強力な存在として物語に登場しました。
ルッチ

ルッチは世界政府直属の諜報機関「サイファーポール」のメンバーの一人で、エニエスロビー編で登場した人物です。
ゾオン系「ネコネコの実・モデルレオパルド」の能力者で、レオパルド、すなわちヒョウの姿に変身できるヒョウ人間です。
ルッチは、エッグヘッド編にて再登場し、その際に能力が覚醒していることを明らかにしています。
覚醒した姿は、若干細身になり、黒く禍々しい天女のような羽衣を羽織っています。
能力としてはシンプルに攻撃力とスピードが上昇しており、ルフィのギア5の攻撃を受けても意識を保っていられるほどのタフさも得ています。
ゾオン系悪魔の実については、こちらの記事でも解説していますので是非チェックして見てください。
ロギア系悪魔の実の覚醒者を考察
ロギア系悪魔の実の能力者はまだ登場していない。
実は作中において、ロギア系悪魔の実の覚醒について言及されておらず、実際に覚醒するとどうなるかまだ明らかになっておりません。
パラミシア系の覚醒が周囲に影響を与える能力が付与されているので、自然を司るロギア系の能力がもし覚醒した場合、天候すらにも影響を与えるのではないかと考えられています。
それを踏まえて、こちらでは覚醒されてるのではないかと考えられているロギア系悪魔の実の能力者を考察していきます。
サカズキ&クザン

サカズキ、クザンの2人は海軍最高戦力「三大将」の一角を担っていた人物です。
二人ともロギア系の悪魔の実の能力を有しており、サカズキはマグマを自在に操る「マグマグの実」の能力、クザンは冷気を自在に操る「ヒエヒエの実」の能力を持っています。
2人は次期元帥の座をかけて、パンクハザードで10日間にも及ぶ決闘を繰り広げており、結果的にパンクハザードの天候を変えてしまうのです。
なのでパンクハザードでは、島の半分が灼熱の島、もう半分が極寒の島となっており、これが両者の能力が覚醒してるのではないかと考えられる根拠の一つとされています。
エースは覚醒していたのか

エースは白ひげ海賊団の2番隊隊長を務めていた人物で、ロギア系「メラメラの実」の能力者です。
身体を火に変化させ、火を自在に操ることができる炎人間で「火拳のエース」の異名で恐れられていました。
そんなエースの能力は覚醒していたのでしょうか?
世界最強の海賊である白ひげ海賊団の2番隊隊長を務めていた程の人物であるため、覚醒していた可能性は大いにあり得るでしょう。
また、エースが雪の多いドラム王国に立ち寄った際は雪が止んだというエピソードもあるため、覚醒している可能性が高いと考えられます。
現在、メラメラの実の能力は革命軍のサボが有しており、今後覚醒の描写が出てくるのかどうか注目です。
ロギア系悪魔の実については、こちらの記事でも解説していますので是非チェックして見てください。
ゴムゴムの実の覚醒について
ゴムゴムの実は覚醒している

ゴムゴムの実は、物語の主人公ルフィが有している能力で、全身がゴムのような性質を得る能力です。
そして、このゴムゴムの実にはもう一つの名前が存在し、それがゾオン系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル「ニカ」です。
ニカは太陽の神とされ、全身がゴムの性質を帯びており空想のままに戦い人々を笑顔にしたという伝説があります。
このニカの能力が発現した際に、ゴムゴムの実は覚醒に至ったとされており、覚醒に至った状態のことを「ギア5」と呼びます。
ギア5の能力について

覚醒状態であるギア5の能力については2つの特徴が挙げられます。
- ゴムの体にさらなる自由と腕力を与える
- 世界で最もふざけた能力
まさにニカの伝説にある「空想のままに戦う」を体現している能力と言えますね。
その自由度はとても広く、自身を巨大化させたり、空を走ったりと様々なことができるようになります。
また、ゾオン系にしては珍しく、ゴムの特性を周囲に付与するといった、パラミシア系悪魔の実の覚醒のような能力も得ています。
こんなにも強力なギア5ですが、体力の消耗も激しく、一定時間が経過すると元の姿に戻り、その後ヨボヨボのおじいちゃんのような姿になるといったデメリットも抱えています。
ゴムゴムの実の覚醒については、こちらの記事でも解説していますので是非チェックして見てください。
今後の展開を考察
ギア5については、まだ登場して日が浅いため、全ての能力が明らかになっているというわけではありません。今後どのような能力が出てくると予想できるでしょうか。
太陽の神ニカをモデルにしていることから、「太陽」に関する能力が発現する可能性や、人々を笑顔にしたというニカの伝説から「笑顔」に関する能力が発現する可能性なんかも考えられるでしょう。今後のルフィの活躍に注目ですね。
悪魔の実の能力の覚醒まとめ
ここまで悪魔の実の能力の覚醒について解説、考察してきました。
物語もいよいよ終盤戦に差し掛かり、敵もさらに強くなってきていることを考えると、これから続々と覚醒した能力者が出てくることは間違い無いでしょう。
まだ未登場であるロギア系の能力者の覚醒や、既に登場しているキャラの能力の覚醒。
今後の展開も目が離せませんね。