
最終章に近づくに連れてさらに多くの謎が生まれているワンピース。物語のラスボス的存在である黒ひげ海賊団が驚異的な強さを見せ注目が集まっています。当記事では、黒ひげ海賊団の船員、悪政王の異名を持つ「アバロ・ピサロ」について徹底解説していきます。
アバロ・ピサロとは何者?
まずは、アバロ・ピサロがどのような人物か。おさらいしていきましょう。
アバロ・ピサロのプロフィール

本名 | アバロ・ピサロ |
異名 | 悪政王 |
年齢 | 40歳→42歳 |
身長 | 505cm |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 9月30日 |
好物 | フカヒレのスープ |
血液型 | X型(現実世界におけるA型) |
所属 | 黒ひげ海賊団四番船船長 |
海賊船 | サーベルオブジーベック号 |
黒ひげ海賊団での立ち位置

アバロ・ピサロは黒ひげ海賊団四番船船長で、「10人の巨漢船長」のうちの一人です。
黒ひげ海賊団が大監獄「インペルダウン」を襲撃した際、アバロ・ピサロはLEVEL6に収監されており、騒ぎに乗じて脱獄、黒ひげ海賊団のメンバーになりました。
下にカーブした口髭と顎全体を覆う顎髭を生やしており、頭にツノを生やしているのが特徴的な人物です。
そんな見た目とは裏腹に、語尾に「ニャー」をつけて話す口癖があり、個性豊かな黒ひげ海賊団の中でも特に個性的な人物と言えるでしょう。
黒ひげ海賊団については、こちらの記事でも詳しく書いています。ぜひ読んでみてください。
アバロ・ピサロのモデル
アバロ・ピサロのモデルは南米ペルーやインカ帝国を襲撃したスペインの軍人「フランシスコ・ピサロ」だと考えられています。
フランシスコ・ピサロは通称「征服者(コンキスタドール)」と呼ばれており、武力と卑劣な戦略で南米を征服しますが、土地の支配権を巡った争いでスペイン人を殺害したことにより本国を追われます。
そして最期は非人道的な征服を理由に死刑宣告を受け、対立組織の残党に暗殺されてしまいます。
このエピソードとフランシスコ・ピサロという名前から、アバロ・ピサロのモデルになったと考えられるでしょう。
アバロ・ピサロの能力について考察
次にアバロ・ピサロの能力について書いていきます。
アバロ・ピサロの強さ

アバロ・ピサロの強さについては、1083話時点で目立った戦闘描写がないため、どれくらいの実力を持っているかは不明です。
唯一の戦闘描写が、頂上戦争編にて黒ひげ海賊団が白ひげ「エドワード・ニューゲート」に総攻撃を仕掛けるシーンです。
アバロ・ピサロはこのシーンで、腕全体を銃に見立てて指から銃弾のようなものを放ち攻撃をしています。
ここからアバロ・ピサロはフランキーのような改造人間である可能性があり、改造した身体で戦うのではないかと考察できます。
アバロ・ピサロは「シマシマの実」の能力者

アバロ・ピサロは、物語第1080話にて超人系悪魔の実である「シマシマの実」の島人間であることが明かされます。
シマシマの実の能力は、自身を島と一体化させ操作することができるといったもので、融合した島の中ならどこでも顔を出すことが可能で、その島にある動物以外のものは全てコントロールが可能になります。
ドレスローザ編にて現れた「ピーカ」のイシイシの実の能力と類似しており、シマシマの実はイシイシの実の上位種なのではないかとかんがえられます。
アバロ・ピサロのこれまでの活躍
アバロ・ピサロのこれまでの活躍としては、頂上戦争編にて、白ひげへの一斉攻撃に参加し、白ひげへとどめを刺した1人というところでしょう。
また1080話、海賊島「ハチノス」にて、シリュウ 、バスコ・ショット、サンファン・ウルフと共に、海軍大佐「コビー」を捕らえるために動いているシーンが描かれています。
アバロ・ピサロは、このシーンで初めてシマシマの実の能力を行使し、島と一体化し巨大化した姿を披露しました。
アバロ・ピサロはこれまで目立った戦闘シーンや活躍がまだないため、今後の動向に目が離せませんね。
アバロ・ピサロの過去を考察
続いて、アバロ・ピサロの過去について考察していきます。
アバロ・ピサロはかつてとある王国の王さまだった
アバロ・ピサロは、かつて「とある国」を武力で制圧し、その国の王座に就いていたという過去があります。
悪政の限りを尽くしたことで国民を苦しめ、国民から反乱を起こされた過去を持つことから、かつては「暴政の愚帝」と呼ばれていました。
それ故かアバロ・ピサロは仕切りたがりな性格をしており、船長ティーチに対しても、自分に船長をやらせるように話している描写が何度か描かれています。
異名「悪政王」とは

アバロ・ピサロは黒ひげ海賊団の中で「悪政王」という異名が付けられています。
この異名は、前述にある王座に就いていた過去から取られたものだと考えられ、悪政の限りを尽くした王様ということから悪政王という異名が付けられたのではないかと考察することができます。
また、この悪政王という異名は、頂上戦争編での初登場時から付けられており、黒ひげ海賊団加入前から広く知れ渡っていた異名であることが伺えます。
また王という異名がついているにも関わらず、これまでアバロ・ピサロの部下と思われる人物が一人も登場しておらず、たった一人で一つの国を制圧したのではないかと考えられます。
この武力の強さも、悪政王の由来の一つになっているのではないかと考えられるでしょう。
アバロ・ピサロはかつて革命軍に敗北している?

アバロ・ピサロが王座に就いている時、国民にクーデターを起こされた過去があります。
これがきっかけでアバロ・ピサロは海軍に捕まり、大監獄「インペルダウン」に投獄されてしまうのです。
しかし前述にもある通り、アバロ・ピサロはたった一人で国を武力で制圧できるほどの人物ですので、国民が起こしたクーデターだけでインペルダウン投獄まで追い込んだとは考えにくいでしょう。
そこで、このクーデターを支えていた組織こそが「革命軍」なのではないかと考えられます。
革命軍は総司令官「ドラゴン」を初め、武力面において強いメンバーが揃っている上、「ベロ・ベティ」のコブコブの実のような、国民のメンタル、フィジカルを鼓舞することができる能力者もいます。
影で革命軍の支えがありながらクーデターを成功させた可能性は十分に有り得るでしょう。
革命軍ベロ・ベティについては、こちらの記事で詳しく書いています。ぜひ読んでみてください。
アバロ・ピサロの正体を考察
次に、謎に包まれているアバロ・ピサロの正体について考察していきます。
アバロ・ピサロは人間ではない?

アバロ・ピサロは攻撃の際に指から銃弾を出すことができるという特徴を持っています。
そしてその腕も金属のようなもので覆われていることから、アバロ・ピサロは「改造人間」なのではないかと考察することができます。
ワンピースの物語では、バーソロミュー・くまやフランキーのような改造人間がたびたび登場しています。
二人とも高い戦闘力を持っており、そのことを考慮すると、たった一人で国を武力制圧できたという過去があってもおかしくないですね。
アバロ・ピサロの好きな食べ物から正体を考察

アバロ・ピサロは好きな食べ物として「フカヒレのスープ」を挙げています。
フカヒレといえば高級食材の代表のようなものなので、かつて王座に就いていた人物らしい好物といえますね。
また、登場する場面では食べかけの骨付き肉を手にしている描写が多く、これも好んで食べているものなのではないかと考えることができます。
魚と肉を好み、語尾に「ニャー」を付けて話すことからも、アバロ・ピサロはライオンをモデルとしたミンク族の一人なのではないかと考えられます。
物語では、ワノ国編にて登場したネコマムシのように、獣人姿のキャラクターも多数登場するため、アバロ・ピサロがミンク族であっても不思議ではないでしょう。
アバロ・ピサロの風貌から正体を考察
アバロ・ピサロは、下にカーブした口髭と顎全体を覆うような髭を蓄え、ツノを生やした姿が特徴的なキャラクターです。
そして、まるで猫のように縦に細長い黒目をしており、毛皮のコートを羽織っている姿から、前述の通りミンク族の一人なのではないかと考察できます。
また、腕は金属に覆われていることから、改造人間である可能性も考えられ、この二つを合わせると、アバロ・ピサロは改造手術を受けたミンク族なのではないかと考えることができます。
アバロ・ピサロは今後物語でどのように活躍するのか
最後にアバロ・ピサロは今後どのような活躍をするのかについて考察していきます。
黒ひげ海賊団を裏切る可能性がある?

アバロ・ピサロは非常に仕切りたがりな性格をしており、船長「ティーチ」のことも呼び捨てで呼び、「船長を代わってやろうか?」など度々船長の座を狙っている発言をしています。
そして前述の通り、一つの国をたった一人で武力制圧してしまうほどの力と傲慢さも持っているため、アバロ・ピサロが海賊団を裏切る可能性は十分に考えられます。
ただ、1080話にて「後でティーチがうるせぇんだって」と少しだけティーチに対して強く出れない発言をしていることから、今はティーチへの裏切りの気持ちが薄まっているとも考えられるでしょう。
アバロ・ピサロと革命軍の戦闘について考察

アバロ・ピサロの受けたクーデターが実は革命軍が影で支えていたのではないかと考察されていることで、アバロ・ピサロと革命軍の間には何らかの因縁があると考えられます。
アバロ・ピサロが革命軍に対して恨みを持っており、壊滅させたいと考えていてもおかしくはないでしょう。
また、アバロ・ピサロは改造人間であるという考察をしてきましたが、革命軍にも、アバロ・ピサロと同じように改造人間で元国王、動物のモチーフをしたキャラクターがいます。
それが「バーソロミュー・くま」です。
これだけ境遇が似た二人なので、何らかの因縁が有り、いずれ戦闘になる可能性も十分に有り得ますね。
バーソロミュー・くまについては、こちらの記事でも紹介しています。ぜひ読んでみてください。
麦わらの一味の誰と戦うか?
黒ひげ海賊団は、主人公ルフィの最大の敵として描かれており、黒ひげ海賊団と麦わらの一味は間違いなく戦うと考えられるでしょう。
もし麦わらの一味と黒ひげ海賊団が戦闘を行った場合、アバロ・ピサロは誰と戦うと考察できるでしょうか?
アバロ・ピサロが、もし改造人間なのであれば、麦わらの一味の改造人間である「フランキー」と戦う可能性が非常に高いでしょう。
フランキーもアバロ・ピサロと同じように腕をバズーカに変えて戦ったりと、豊富な武器を使って戦う戦闘スタイルが特徴的なキャラクターです。
もしフランキーとアバロ・ピサロが戦うとなったらド派手な戦闘が繰り広げられると考えられるでしょう。
アバロ・ピサロのまとめ
今回は黒ひげ海賊団四番船船長である悪政王アバロ・ピサロについて解説、考察してきました。
1080話にて身体を島に変えるという想像を絶する能力を得たことでさらに注目を集めたアバロ・ピサロですが、その実態は未だ謎に包まれています。
アバロ・ピサロが今後どのような活躍を見せるのか、謎に包まれた正体は一体何なのか、期待です。