ゴッド・バレーは”最初の20人”の墓?
ゴッド・バレー(神の谷)の元ネタは王家の谷?
前章で古代エジプトの埋葬法を絡めて考察しましたが、ゴッド・バレーそのものも、古代エジプトの墓が元ネタではないか?とされています。
ゴッド・バレーは直訳すると「神の谷」。
そして古代エジプトでは、歴代の王を葬っていた「王家の谷」という、集合墓地のような場所が存在します。
王家の谷は盗賊による墓の盗掘を恐れた王たちによって、人気のない渓谷に作られていました。
そしてゴッド・バレーもその存在が消滅した後、人々の記憶から忘れられるような島、つまり元々メジャーな島ではなかったのでしょう。
これらの共通点から、ゴッド・バレーは王家の谷が元ネタであると、筆者は考察しています。
シャンクスの出身は西側の海
もうひとつ「ゴッド・バレーが墓だった」根拠を示すために、まずゴッド・バレーがどこにあったのか?を説明しましょう。
結論から言うと、ゴッド・バレーは西の海に存在していたことが確定的となっています。
なぜならフィガーランド家であるシャンクスの故郷が、西の海だからです。
フィガーランド家はゴッド・バレーで活躍していた、つまりそこで衣食住も行っています。
ということは、ゴッド・バレーで子も成していたはずです。
こう考察すると、赤ん坊だったシャンクスが、ゴッド・バレーでロジャーに拾われたことも全て合点が行きます。
エジプトでは太陽が沈む西側は「死者の国」
ゴッド・バレーは西の海に存在すると判明しましたが、古代エジプトにて西という方角は、「死者の国」を表していました。
古代では太陽が崇拝されており、太陽の昇る東は「現世」「誕生」を。
そして太陽が沈む西側は、「冥界の入口」であると考えられていたからです。
そのため、エジプトではナイル川を中心として、西側に王家の墓が集中しています。
有名なピラミッド、王家の谷も全てナイル川の西側に位置しているのです。
そのため、ゴッドバレーが西の海に位置していたのも、「死者の国」という意味合いが込められているのかもしれません。
イム様にとってゴッド・バレーは不都合?
天竜人の墓と思われるゴッド・バレーですが、38年前に跡形もなく消滅しました。
それは恐らく”最初の20人”の生き残り、イム様の仕業だと考えられます。
そしてイム様の仕業だとするなら、ゴッド・バレーを消し去った理由にも、少し検討がつきます。
なぜなら、ゴッド・バレーが天竜人の墓であるなら、”最初の20人”の王たちの墓もあるはずです。
しかし、イム様だけは生き残っているため、彼の墓には何もありません。
イム様の存在は五老聖だけが知るような秘密です。
もしゴッド・バレー事件の際に、イム様の墓を誰かが暴き、空の墓を疑問に思う存在がいたなら?
当然そんな奴は、証拠もろとも消さなければいけませんね。