
目次
「45510」は、【推しの子】の謎に関わるパスワードです。
パスワードからわかった情報でアクアは犯人を捜していきますが、小説で「45510」の意外な真相がありました。
パスワードに関する考察や意味、判明した情報について解説していきます。
【推しの子】アイの携帯電話のパスワードとは
「45510」はアイの持っていた携帯電話のパスワード

パスワード「45510」は、アイが持っていた古い携帯のパスワードです。
アイはプライベート用と仕事用のスマホを持っていましたが、妊娠前の携帯はロックがかかって開きませんでした。
アクアは携帯のデータの中にアイを殺した黒幕の手がかりがあると考え、パスワードを突き止めようとします。
【推しの子】本編では、2巻14話でしかパスワードの話は描かれていません。
しかし、【推しの子】の小説でパスワードが話題になるなど、かなり重要な要素になってきます。
息子のアクアが4年半の時間をかけてパスワードを解読

古い携帯のパスワードは全て数字ですが、何桁なのかもわかりませんでした。
アクアは順番に数字を打ち込んでいく、総当たりの力技でパスワードが「45510」だと突き止めます。
一度失敗すると30秒数字を打ち込めなくなるため、100通りの数字を打ち込むのに半日、1000通り試すのに1ヶ月もかかりました。
アクアは、4年半かけて4万5千510通りの数字を打ち込み、ついにスマホのロックを解除します。
何が何でも復讐しようとするアクアの執念が感じられるエピソードです。
携帯電話に残った情報をヒントにアクアは犯人を捜す

開かれたアイの携帯には、十数人の芸能関係者の連絡先が記載されていました。
アクアはアイの仇の手がかりを得るために、連絡先に名前が載っていた鏑木勝也に接触しました。
その後、最新120話の時点で携帯の連絡先に名前があった人物は登場していません。
以下の記事では、アイを殺した黒幕に関して詳しく解説しています。
興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
【推しの子】パスワードに関する考察!名前や誕生日から作られた?
アイの誕生日や名前から作られたパスワード

パスワードはいきなり数字が明かされますが、数字の持つ意味はわかりませんでした。
そのため、「45510」は何かの意味がある考えられて、さまざまな考察が行われています。
現実でもよくあるパターンですが、アイの誕生日や名前をもじったパスワードだと考えられました。
誕生日だとすると、昭和45年5月10日などが考えられます。
ただ、アイの誕生日にしては年代が古すぎます。
アイの名前をもじったり、数字として打ち込んでも「45510」になりません。
そのため、アイの誕生日や名前から作られたパスワードの可能性は低いと考えられました。
家族の誕生日や名前から作られたパスワード

家族の誕生日や名前から、考えられたパスワードという説もありました。
アイは親族はいないとされていますが、母親がいたことわかっています。
母親の誕生日なら昭和45年5月10日だとしても、不自然ではありません。
アクアはアイの母親の誕生日を知らないので、パスワードを推測することはできないです。
アクアとルビーの父親の誕生日や名前から作られたパスワード

アクアとルビーの父親の誕生日もしくは、名前をもじったパスワードという考察もされていました。
名前をもじったパスワードなら、父親の名前のヒントにもなるので読者からも注目度の高い考察でした。
ただし、45510を連想させる名前のキャラは、【推しの子】の作中で登場していません。
【推しの子】ネタバレ!小説で判明したパスワードの意味とは?
パスワード「45510」はB小町初期メンバーの頭文字だった

【推しの子】の本編では、パスワードの意味は明かされませんでした。
しかし、アニメのOP曲「アイドル」の原作小説「45510」で、パスワードの持つ意味が判明しました。
「45510」は、B小町の結成メンバーの4人「高峯、ニノ、アイ、渡辺」の頭文字をフリック入力で打ち込んだものでした。
アイにとって初期メンバーは大切な存在

【推しの子】本編では、アイはB小町のメンバーと仲が良くなかったと説明されています。
初期メンバーはアイに反感を抱きながら、アイの信者でもあるという複雑な心情を持っていたようです。
しかし、アイの方は初期メンバーに対して、まったく違う感情を持っていました。
小説「45510」では、アイにとって初期メンバーは大切な存在だったことが語られています。
アイは人を愛することが良くわからないと言っており、友人もいなかったようです。
コミュニケーションの苦手なアイは、同じ目的のために活動した仲間もいなかった可能性が高いです。
アイドルグループとして同じ目的で活動した初期メンバーは、アイにとって大切な存在になったのでしょう。
【推しの子】のアニメでは、アイは初期メンバーの写真を携帯の待ち受けにしていました。
パスワードは携帯電話だけでなくブログにも使われている

「45510」は、アイの携帯にだけ使われていたわけではありません。
結成初期に作られたB小町のブログのパスワードにも使用されていました。
小説「45510」では、B小町のメンバーがブログにパスワードを打ち込んでいる様子が描かれています。
「45510」はB小町のブログのパスワードなので、メンバー全員で作ったものでしょう。
アイの携帯のパスワードは、B小町のブログのパスワードをそのまま流用した可能性が高いです。
大事な仲間と考えたパスワードだからこそ、アイは自分の携帯のパスワードにも使用したのでしょう。
【推しの子】パスワードについて書かれた小説「45510」とは?
アニメ【推しの子】のOP曲アイドルの原作小説

小説「45510」は、【推しの子】の原作者赤坂アカの書下ろし小説です。
アニメ【推しの子】のOP曲「アイドル」は、小説「45510」を元に制作されています。
小説は語り手の視点から、アイのライブ配信のアーカイブ、B小町のメンバーが作ったブログのことなどが語られました。
小説の語り手はB小町の初期メンバー

小説の語り手が誰なのかは、明かされていません。
しかし、パスワードの意味を知っていることから、語り手はB小町の初期メンバーの可能性が高いです。
語り手は、パスワードを覚えていたのではなく、メンバーの頭文字を数字にした組み合わせがパスワードになると知っていました。
語り手はアイを除いた初期メンバーの高峯、ニノ、渡辺のうちの誰かでしょう。
アニメでアイ以外のB小町6人の顔が描かれましたが、個人個人の名前は不明です。
アイの弱い部分が描かれている

小説「45510」では、本編ではあまり描かれていないアイの弱い部分が描かれました。
ライブ配信の動画で、アイはファンの質問に答えています。
アイは嫌いな食べ物を聞かれて、「白米はちょっと苦手」と答えました。
アイが白米を残さず食べていたのを覚えていた語り手は、この返答に違和感を覚えます。
動画の中で、アイは白米の中に異物が入っていたら怖いと言って、白米の話は終わります。
語り手はアイの母親が投げたグラスの破片が、白米の中に入ったエピソードを思い出します。
母親のことを語るアイは、見たこともないくらい弱音を言っていたそうです。
【推しの子】パスワードと小説から判明した情報に関する考察
携帯に残されていたのは十数人の連絡先

アイの携帯には、鏑木勝也プロデューサーの他にも10人以上の連絡先が残されていました。
【推しの子】2巻14話には、携帯のアドレス帳が描かれています。
アドレス帳に残った名前は一部しか見えませんが、鮎川太郎・飯田さん・池田四郎などの名前が読み取れます。
これらの名前の人物は、【推しの子】最新120話の時点で登場していません。
また、2人のプロデューサーの連絡先も残されていました。
ただ、アクアとルビーの父親の最有力候補カミキヒカルが登場しているので、アドレス帳の人物は黒幕を見つける手掛かりにはならないかもしれません。
アイの動画からわかる情報に伏線はあるのか?

小説で語られた動画の内容は、アイがファンの質問に答えるものでした。
さまざまな質問が出ますが、アイはほとんどの質問に秘密や内緒と答えていたようです。
しかし、好きな異性のタイプを聞かれた際に、汚いところや嫌なことも含めてそれで良いって言って欲しいと回答していました。
アイには、ありのままの自分をファンに受け入れてほしい願望があったのかもしれません。
本編でも、アイはドキュメンタリーの撮影で、五反田監督に本当の私を撮ってくださいと発言しています。
映画編の15年の嘘は、ドキュメンタリーのリバイバル作品です。
アイがありのままの自分を受け入れてほしいという願望が、映画編での伏線になるかもしれません。
ブログに書かれていたアイの本心はメンバーとの仲直り

結成初期に作られたB小町のブログは、すぐに更新されなくなりました。
しかし、アイは更新されなくなったブログに、非公開の記事を残していました。
アイが記事を書いた時期は不明です。
ただ、メンバーの中が悪くなってから書いた記事なので、更新されなくなって数年後の記事と考えられます。
アイはメンバーへの思いを書き残しており、仲が悪くなった後もずっと仲直りしたかったようです。
更新されなくなったブログをメンバーの誰かが読むことに、わずかな望みを託してアイは仲直りのメッセージを残したのでしょう。
しかし、実際に記事が読まれたのは、アイが死亡してから16年後でした。
記事を読んだメンバーは弱音を吐くアイを認めることができず、記事を削除しています。
【推しの子】アイの携帯電話のパスワードについてまとめ
【推しの子】の謎の1つ、アイの携帯電話のパスワードについてネタバレ解説しました。
パスワードは本編では序盤に登場しただけで、それほど大きな謎として取り上げられていません。
ただ、パスワードはアイの心情を表したもので、小説のタイトルにもなるほど重要なものでした。
【推しの子】映画編では、アイの半生を描いた15年の嘘が制作されます。
15年の嘘はアクアが父親に復讐するための作品ですが、アイの心情が反映された内部になりそうです。
パスワードの謎は、今後の【推しの子】の展開にも関わってくるかもしれません。