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2023年のアニメ化から、一気に社会的人気を獲得した『推しの子』。
その人気を支える要因のひとつに、心に残る名セリフがあります。
そこで本記事では、筆者の独断と偏見で『推しの子』の名セリフを集めてみました!
ぜひ最後までご覧ください!
数々の名言を生み出す『推しの子』はどんな作品?
芸能界を舞台に繰り広げられる復讐劇!

『推しの子』はヤングジャンプにて2020年から連載されている、所謂「転生モノ」作品となっています。
本作の特徴は転生×芸能界×サスペンスといった異色な要素です。
本来転生ジャンルの作品はファンタジー要素が強くなりがちで、本作もその要素を多少なりとも含んでいます。
しかし、本作は芸能界の裏側や社会風刺をメインに描かれており、我々が住む現実との相違をあまり感じさせません。
つまり、虚構と現実のバランスが、絶妙な塩梅で取れた作品となっているのです。
赤坂アカ・横槍メンゴの最強タッグ!

『推しの子』は原作者が1人ではなく、原作・作画を分担して描かれています。
原作を担当するのは、『かぐや様は告らせたい』で大ブレイクした赤坂アカ氏で、作画は『クズの本懐』などで知られる横槍メンゴ氏です。
本作は赤坂氏のコメディとシリアスを両立させるセンス。
メンゴ氏の青年誌らしい艶かしさを出す画力が、奇跡的なレベルで噛み合っています。
本来個性の強い作家が組めば、要素が喧嘩しあうことも多いですが、『推しの子』においては、作品最大の魅力となっています。
『推しの子』の名言を一覧で紹介!
ここからは『推しの子』の作中で登場する名言を、キャラクターごとに紹介していきます。
巻数と話数、エピソード名も記載しているので、ぜひ原作を読み直すのに活用してください。
基本的に名言はメインキャラから3選ずつ、その他のキャラから3選という構成になっています。
もしここに皆さんが思う名言がなかったら、よろしければコメントで教えてください!
【推しの子】星野アイの名言
「嘘はとびきりの愛なんだよ?」

話数 | 1巻1話 |
エピソード | プロローグ |
星野アイの「アイドルとしての輝き方」の、哲学が詰まった名言です。
一見すると「ファンを騙して金儲け」という意味にも取れますが、アイは決してそのような意図で使っていません。
むしろ、人を愛せず育ってきたアイにとって、「嘘をつくこと」が愛情表現。
そして愛してくれるファンへの応え方だったのです。
「嘘でも愛してるなんて言って良いの?」

話数 | 1巻8話 |
エピソード | プロローグ |
苺プロの社長、斉藤壱護からアイをスカウトされた際、アイが壱護に放ったセリフです。
アイは人の愛し方が分からず、「愛してる」なんてファンに言ったら嘘になると思っていました。
しかし壱護は「嘘をつけるのも才能」と、そのあり方を肯定します。
その言葉を聞き、アイは「アイドルをやる中で嘘を本当にしたい」と決意しました。
「この言葉は絶対嘘じゃない」

話数 | 1巻9話 |
エピソード | プロローグ |
アイが死に際に放ったセリフです。結局アイドルになってからも、「愛してる」を本当に出来なかったアイ。
そのため、子供達に「愛してる」と告げることを恐れていました。
「子供を愛している」ことが、嘘だと気づくことが怖かったからです。
しかし今際の際に、アイは2人に「愛してる」と告げます。
そうして口にした瞬間、彼女はその愛が嘘ではなかったと、ようやく気づくことが出来たのです。
アイの死の真相については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】星野アクア・ゴローの名言
「僕はどうしようもないほど君の奴隷(ファン)だ」

話数 | 1巻1話 |
エピソード | プロローグ |
アイのアイドルであること、母親になることへの決意を見たゴローのセリフです。
ファンとは難儀なもので、例え推しが隠れて妊娠していようが、その言動が魅力的だと思ったら肯定してしまうものです。
そんなファンは、嘘を有難がる「アイドルの奴隷」と、これ以上ない表現となっています。
ゴローの死亡理由については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
「大人がガキ守らなくてどうすんだよ」

話数 | 3巻27話 |
エピソード | 恋愛リアリティショー編 |
「今ガチ」の番組スタッフに向かって、アクアが放ったセリフです。
番組内であかねを悪者にするため、あかねがメンバーと和解するシーンを、スタッフはあえてカットしていました。
そんなスタッフに対し、アクアは「16歳なんて間違いばっかりのクソガキ」。
そして、「大人がガキ守らなくてどうすんだよ」と諭しました。
「俺にとって演じることは復讐だ」

話数 | 7巻64話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
アイを失った後ろめたさから、アクアは「感情を乗せた演技」が出来なくなっていました。
そこで負の感情を逆手にとり、「苦しみながら演じる」ことで感情演技を解放します。
復讐を果たすため、芸能界で成り上がることをアクアが改めて誓ったセリフです。
そして、本当は大好きな演技を、復讐の道具として使うことを決意した悲壮感漂うセリフでもあります。
アクアについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】星野ルビーの名言
「傷つけられる側が自分を納得させる為に使う言葉を人を傷つける免罪符に使うな…!!!」

話数 | 1巻10話 |
エピソード | プロローグ |
アイがストーカーに刺殺されたことで、ネット上では憶測に基づいた誹謗中傷。
そして「男がいたなら仕方ない」「有名税」と、心無い言葉が飛び交います。
そんな世間の声に対して、ルビーは「お客様は神様みたいなこと言ってさ、それはお前らの使うセリフじゃねーんだよ」と激怒し、このセリフを放ちました。
有名人は一般人からすれば「コンテンツ」であり、好きに消費していいと言う社会の風潮に、一石を投じるセリフですね。
「アイドルをやるのに年齢なんて関係ない」

話数 | 4巻32話 |
エピソード | 恋愛リアリティショー編 |
年齢を理由に、「自分にアイドルは無理だ」と諦めかけていたMEMちょに、ルビーが放ったセリフです。
夢を追うことに年齢なんて関係ない。
遅すぎることなんてないんだと、夢を見る人に勇気を与えてくれます。
『推しの子』は時に人生哲学的セリフも飛び出しますが、このセリフは社会の中で、色んなものを諦めてきた大人に刺さるのではないでしょうか?
「コケて当たり前!楽しく挑もうよ!」

話数 | 4巻37話 |
エピソード | ファーストステージ編 |
B小町初めてのライブを失敗させてしまったらと、責任を抱え込んでしまう有馬。
有馬は芸歴があるからこそ、失敗してしまう怖さも、辛さも知っています。
しかしルビーにとっては、有馬だってピカピカの新人アイドルです。
だから「当たって砕けろ」の精神で挑もうと、有馬の背中を押しました。
仲間想いなルビーの、実直さが伝わる名セリフですね。
【推しの子】有馬かなの名言
「なんの気無しな独り言が人を殺すの」

話数 | 3巻26話 |
エピソード | 恋愛リアリティショー編 |
あかねの炎上を見て、有馬が放ったセリフです。
ネットの普及により、有名人への悪口が可視化した世界。
そんな世の中では、誰もが「自分だけは例外って思いながらしっかり人を追い込んでいる」と有馬は語り、このセリフを放ちました。
長い芸歴の中で、謂れのない言葉を浴び続けてきた有馬だからこそ、この言葉には説得力があります。
「1人じゃないから怖いのよ」

話数 | 4巻37話 |
エピソード | ファーストステージ編 |
B小町初めてのライブ直前、有馬はルビーに緊張していることを見抜かれます。
続けて、ルビーに「私達は1人じゃない」と励まされますが、有馬は「それがダメなの!」と語気を強くしました。
有馬が恐れていたのは、仲間と失敗することです。
1人で失敗するなら今まで何度も経験したけれど、今は大切な仲間がいる。
だから「アンタ達にあんな想いはさせたくないのよ」と語り、このセリフを放ちました。
有馬かなの魅力が、この一言に詰まっています。
「あんたの推しの子になってやる」

話数 | 4巻38話 |
エピソード | ファーストステージ編 |
ルビーの言葉から緊張は解け、ステージに立った有馬。
しかし、観客はMEMちょや、ルビーの輝きに目を奪われており、有馬に注目するものは殆どいません。
そんな状況に、有馬は役者として、必要とされなくなったコンプレックスが吹き出します。
その瞬間、有馬のメンバーカラーのサイリウムを掲げたのが、アクアでした。
ですが、アクアは箱推しのようで、他2人のサイリウムも振っています。
そんなアクアの姿を見た有馬は、「いつかアクアのサイリウム真っ白に染める」ことを決意。
そして「アンタの推しの子になってやる」と、心に誓ったのです。
タイトル回収がされた激アツ名台詞、何度でも見返したくなりますね。
有馬かなについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】黒川あかねの名言
「辛いことは一緒に抱えてあげるからね」

話数 | 6巻51話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
得意の考察から、「アクアの母親はアイ」だと判断したあかねが、アクアに発したセリフです。
アクアは稽古の中で、演出家から「強烈な感情演技」を求められます。
しかし、アイの死からくる後ろめたさから、感情を引き出そうとした結果発作を起こし、倒れてしまいました。
そんなアクアを解放しただけでなく、アクアの誰にも話せない心の傷に気づいたのがあかねでした。
「献身」とは、黒川あかねの為に生まれたような言葉です。
「一緒に殺してあげる」

話数 | 6巻52話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
アクアの「俺の目的が人を殺すことだったらどうする?」という問いに対する、あかねの回答です。
あかねはアクアの身の上を察し、母の復讐のために芸能界にいることまで見抜いていました。
その上であかねは、アクアとなら共に地獄に落ちれる「罪を一緒に背負える」と覚悟したのです。
ここまで尽くしてくれる彼女を振るやつなんて、この地球上にいるのでしょうか?
「ダメだよアクアくん自分のことは自分で決めないと」

話数 | 10巻97話 |
エピソード | 中堅編 |
1度は「父親は死んだ」と誤解し、復讐から足を洗おうとしたアクア。
しかし、実の父親がまだ存命である可能性を指摘され、アクアは悩みます。
あかねと共に幸せを追いたい気持ちと、復讐心が喧嘩した末、「俺はどうしたらいい?」とその判断をあかねに託しました。
しかし、あかねは「自立した人間2人が寄り添うことに意味がある」と、アクアを諭します。
どこまでもアクアのことを考えてくれるあかねに、心から幸せになってほしいと願うのは罪でしょうか?
【推しの子】MEMちょの名言
「私が夢を追える環境が整った時には、私は夢を追える年齢じゃなくなってた」

話数 | 4巻32話 |
エピソード | 恋愛リアリティショー編 |
かつてアイドルに憧れ、アイドルのオーディションも受けていたMEMちょ。
しかし母が体調を崩したことで、家族のため働くことになります。
そうして家族のために時間を使った結果、MEMちょが夢を追えるようになった時、その資格は失われていたのです。
このセリフは年を重ねるほど、痛感するセリフではないでしょうか?
不可能とは言いませんが、現実として何かを始める時、年齢は大きなハードルとなるのです。
「でも私合理的じゃないからさ」

話数 | 9巻83話 |
エピソード | 中堅編 |
あかねと正式に付き合いだしたことで、アクアは有馬を避けるようになりました。
そんなアクアの態度に傷ついていた有馬のため、MEMちょはアクアに直談判します。
アクアからは、こういうことに首を突っ込まない方が、合理的だと釘を刺されます。
しかし友達想いのMEMちょは、このセリフを放ち、続けて「悲しんでる友達を見たらなんかしたいと思っちゃう」と答えました。
ミヤコに並ぶ「苺プロの聖人」MEMちょの人なりが垣間見えます。
「うちらだって普通に人生やってんだもん」

話数 | 11巻104話 |
エピソード | スキャンダル編 |
スキャンダルを撮られて責任を感じていた有馬に、MEMちょがかけた言葉です。
アイドルとしての自分に限界を感じ、演技の世界に戻りたいと考え、一度は枕営業に走ろうとした有馬。
未遂には終わりますが、そうした自分の弱さに責任を感じていた有馬を肯定するように、MEMちょはこの言葉をかけました。
例え有名人であっても、カメラのないところでは普通の生活があって、普通にメンタルが弱っている時がある。
『推しの子』は当たり前であるはずのことを、我々に思い出させてくれます。
MEMちょについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】鳴島メルトの名言
「分かってんだよ・・・そんなの・・・」

話数 | 6巻53話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
メルトが1番舞台の足を引っ張ってると指摘された際、メルトがつぶやいた独り言です。
かつて、大根演技で「今日あま」のドラマを散々な出来にしてしまったメルト。
そんな自分の過去を受け入れ、真摯に演技と向き合っているメルトの変化が感じられます。
また悔しくても正論であることを、真正面から受け止められるメルトの素直さが、際立つセリフですね。
「それならすげーよく分かるよ」

話数 | 6巻58話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
メルトが自身が演じるキャラのことを初めて理解し、放ったセリフです。
周りに持て囃され天狗になっていたメルト。
しかしアクア達との出会いで、本当は自分が大したことのない存在だと自覚した自分の境遇と、キャラクターを重ね合わせました。
考察が得意ではなく、演じるキャラのことを理解できなかったメルトが、初めて登場人物の心情を理解できた名シーンでもあります。
「この1分は誰にも負けねぇぞ!!」

話数 | 6巻58話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
作中屈指の名台詞で、メルト最大の見せ場です。
メルトは唯一理解できたシーンの心情を徹底的に突き詰め、1ヶ月近く稽古に割いていました。
メルトは演技素人のため、どれだけ頑張ろうと劇団員達との実力差は歴然でしょう。
しかし1分だけなら、たったの1分ですが、誰よりも心血を注いだその一瞬だけ、メルトはステージの誰よりも輝くことが出来たのです。
【推しの子】五反田泰志の名言
「芸能界を夢見るのは良いけど、芸能界に夢を見るのはよした方が良い、ここはアートの場じゃなくビジネスの場だ」

話数 | 1巻5話 |
エピソード | プロローグ |
アイが出演した五反田監督の作品にて、アイの出番が極端に少なかったことで、アクアがした抗議に対する監督の返答です。
アイは制作会社が押していたメインの役者以上に目立ったため、出番がカットされてしまいました。
アイの魅力は監督も認めるところですが、ビジネスである以上は上の意向には従わなければいけません。
単純にいいものが評価される訳ではない、芸能界の性質が伝わるセリフです。
「ガキが夢見なきゃ誰が夢見んだよ」

話数 | 2巻13話 |
エピソード | 芸能界編 |
「自分には演技の才能がない」と、役者の道を諦めていたアクアに、五反田監督が放ったセリフです。
大人になっても夢を見続け、映画を撮っている五反田監督だからこそ、説得力があります。
人は成長するにつれ、「やりたいこと」と自身のギャップに、絶望することが増えるでしょう。
そして夢を見ることを、諦めてしまう人も多いはずです。
ですが「叶わない」と決めつけるほど、私たちはまだ生きていないのかもしれません。
「そういう言葉は使える武器全部使ってから吐け」

話数 | 2巻13話 |
エピソード | 芸能界編 |
先述のセリフに続き、五反田監督がアクアに放ったセリフです。
このセリフに、ハッとさせられた方も多いのではないでしょうか?
私たちは自分の限界を「わかった気」になって、勝手に夢を諦めていると、そう言われているように筆者は感じました。
自分自身が出来ることをやりきって、出し切って、それで初めて「諦める」権利が生まれる。
五反田監督のセリフからは、いつも「夢」との向き合い方を教えてもらえます。
五反田監督については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】鏑木勝也の名言
「『私は特別に可愛い』という嘘を信じさせてくれる説得力 僕はそれを『スター性』と呼んでいる」

話数 | 7巻66話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
「東京ブレイド」の舞台で、なぜ有馬は一際可愛く見えたのか?
そう見せるための「嘘」を信じさせることこそ、鏑木にとって「スター性」だと分析した際のセリフです。
この「嘘を信じさせる説得力=スター性」という分析は、そのままアイがアイドルとして活躍した理由にも繋がってきます。
「だって君も好きでしょ?がむしゃらに努力する人」

話数 | 6巻56話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
雷田に「舞台にメルトを推した理由」を聞かれた際、「君も気に入ると思って推したまでだよ」と語り、このセリフを放ちました。
拝金主義で顔のいい役者を贔屓するイメージしかなかった鏑木の、情に厚い一面が垣間見えますね。
芸能界はビジネスの場ではありますが、それを動かす存在は結局人間で、義理人情に左右されることも多いと分かる一幕です。
「僕の仕事の集大成だよ」

話数 | 111話 |
エピソード | 映画編 |
アイの氏の真相を描くドキュメンタリー映画「15年の嘘」。
そのキャスティングに、自身が根回ししてきた役者を並べた、鏑木の映画にかける想いが伝わってくるセリフです。
筆者も1度は言ってみたいですね。
売れている役者のスケジュールを抑えるのは難しく、企画を断られることも多くあります。
そんな役者を起用するには、鏑木のように日頃から様々な役者に恩を売らなければいけません。
鏑木のように作り手としての”熱”を持っている人が多く、読んでいて気持ちがいいのも『推しの子』の魅力ですね。
【推しの子】斉藤ミヤコの名言
「本当に、うちの子になりませんか?」

話数 | 1巻10話 |
エピソード | プロローグ |
母親を失ったアクアとルビーにミヤコがかけた言葉で、ミヤコの聖人伝説の始まりでもあります。
最初は渋々2人の世話をしていたミヤコが、2人の親となる覚悟を決めたことに、驚いた人も多いのではないでしょうか?
そして2人をミヤコは無事に高校生まで育てるだけでなく、社長がいなくなった会社を引き継ぎ、10年以上安定して経営することになります。
「ウチは仲間を悪く言う子を雇う事務所じゃないわ」

話数 | 2巻12話 |
エピソード | 芸能界編 |
ルビーをスカウトした地下アイドルグループの内情を知るため、メンバーの1人を「スカウトしたい」と嘘をつき事務所に招き入れたアクアとミヤコ。
裏事情を他メンバーへの私怨混じりに話した彼女を、「本当に雇うのか?」とアクアに聞かれた際、ミヤコはこのセリフを返しました。
最初は育児疲れからアイに隠し子がいることを、出版社にリークしようとした人とは思えない善人っぷりです。
「子供たちの心と人生を壊しながらこの芸能界は回っているの」

話数 | 11巻103話 |
エピソード | スキャンダル編 |
私たちはアイドルが異性関係などで不祥事を起こすと、よってたかってバッシングします。
しかし相手はアイドルと言っても、18歳やそこらの子供です。
そんな子供に対して、責任と重圧を押し付け、「間違うこと」を許さないのは健全なことでしょうか?
人生をコンテンツとして消費しながら、勝手な言葉を押し付ける。
そんな世界の在り方と、自身の立ち振る舞いを自覚させる鋭いセリフです。
斉藤ミヤコについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】その他キャラの名言
「こっちはジジィのチンポの1本や2本しゃぶる覚悟で仕事してるんです!」

話数 | 5巻49話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
発言者 | 雷田澄彰(らいたすみあき) |
一度見たら忘れられないインパクトが溢れるセリフですね。
作品のクオリティを担保し、裏方の仕事が守れるのならどんなことでもするという、雷田の責任感を感じます。
芸能界は綺麗なものだけでなく、汚い手が通じる手段が通じる世界です。
もちろんそんな手段を使ってはなりませんが、どんな手を使っても「作品を良くする」。
その熱意がある人間こそ、芸能界では成功するのかもしれませんね。
「僕の仕事は映画監督、SEXより気持ち良いモノ作るのが仕事なんだよねぇ」

話数 | 10巻101話 |
エピソード | スキャンダル編 |
発言者 | 島政則(しままさのり) |
監督に枕営業することを拒んだ有馬に、島監督が放ったセリフです。
女優に枕営業を求めるような言動は最低ですが、作品に対する熱意は本物だと伝わります。
この直前に「クリエイターにとってやるやらないの優先順位なんて5番目か6番目」と語ったことからも、性欲よりも製作欲の方が強いのでしょう。
人として褒められた性分はしていませんが、クリエイターとしては一流であると言わざるをえません。
「くだんない慣習だらけここに自由なんかないんだよ」

話数 | 9巻90話 |
エピソード | 中堅編 |
発言者 | 吉住シュン(よしずみしゅん) |
今のTV業界をこれほど的確に批判したセリフがあるでしょうか?
TVの製作現場では、様々な配慮しなければいけないことがあります。
例えばサスペンスドラマではスポンサーのメーカーが怒らないように、事故死が最も多く扱われるのです。
そういった慣習に縛られながら、なんとか面白い番組を作る。
業界の裏側に切り込む痛烈なセリフも、『推しの子』の魅力ですね。
【推しの子】名言のまとめ
『推しの子』は人生哲学的なセリフから、少年漫画のような熱いセリフ。
芸能界を痛烈に切るセリフまで、様々な名言が飛び出します。
復讐や夢など目的は様々ですが、必死に生きる人達が生み出す言葉は心に刺さりました。
この機会に、ぜひ皆さんもお気に入りのセリフも考えてみてくださいね!