ステルスブラックの能力

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ここではサンジが語った「愛の力」が、科学に基づくものと考えて考察していきます。

サンジの有する科学に基づく力の中で、黄猿に対抗できる可能性があるのはレイドスーツでしょう。

サンジが有していたレイドスーツは、全身に背景を投影することで透明化する能力を持っていました。

この景色の投影が、の反射によって行われていたのなら、黄猿のレーザーを跳ね返すことも可能でしょう。

既にスーツはサンジが破壊したため残っていませんが、能力がサンジに定着していたのならレーザーくらい難なく反射できます。

外骨格の強度

最も「愛の力」の正体として可能性が高いのは、サンジの外骨格です。

実は作中で他にも戦闘中に、サンジが「愛の力」を語ったシーンがあります。

それがセラフィムシンベエに殴られたシーンです。
強力なセラフィムのパンチを受けても仁王立ちし、「お前にわかるか?愛の力」と言い放っていました。

そのため、サンジにとって外骨格=「愛の力」として認識されていると考えられます。

怒りをトリガーに発動する

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

なぜレーザーも弾き飛ばす外骨格の力を、サンジは「愛の力」と呼んでいるのでしょうか?

筆者はサンジにとって外骨格の力を発揮するきっかけが、「怒り」だからだと考えています。

例えば黄猿のレーザーを弾いたり、セラフィムのパンチを防いだ時は、仲間が傷つけられ窮地に陥ってたタイミングでした。

つまり大切な仲間が傷つけられ、「守りたい」と思うことが、サンジが「愛の力」を発揮する鍵ということです。

「愛の力」は外骨格以外の力?

「ワンピース」では愛が常識を覆すことがある

ルージュ
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ここまでは作中の外骨格や、ベガパンクの科学と合わせて「愛の力」を考察してきました。

ただ、「ワンピース」という作品において、「愛」を科学と照らし合わせて測り切ることはできません。

例えば自我を失ったくまが、エッグヘッドまでたどり着いたのも、科学を超えた現象とベガパンクは称しました。

エースの母であるルージュは、エースを海軍から守るため20ヶ月間も出産せずにお腹の中に留めています。

このように、愛が科学の域を超えた現象は作中で何度も確認されてきました。

そのため、サンジの「愛の力」も、そうした科学で測れない領域の力である可能性は捨てきれません。

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