ネタバレ② 連続壁ドン=壁張り手

氷室と雪村は「どんな時に人を好きになったと判断するか」を奏でに尋ねます。
奏は少女漫画を例に、壁ドンをされてドキドキしたような時と返します。
氷室と雪村は「ドキドキする」を「心拍数の上昇」と捉え、心拍数によって「好き」を定量的に計測できるのではないかと考えます。
二人は心拍計で測りながら「壁ドン」や「顎クイ」を試す中で、「二人の距離が近づくと心拍数が上がる傾向にある」と仮説を立てて実験を繰り返していきます。
ところが、何度も壁ドンを繰り返すうちに氷室の心拍数が上がらなくなっていきました。
奏はこれを「飽きたんだな」と直感的に結論付けますが、氷室と雪村は全く的外れなことを言い出します。
実験の様子、雪村の動きをモーションキャプチャで解析したところ、連続で壁ドンする動きは力士の張り手に酷似しており、この実験は壁ドンではなく「壁張り手」の実験になってしまっており、そして壁張り手は女子がドキドキする動作ではないと結論付けてしまうのでした。

 

なお、このシーン、モーションキャプチャの解析結果を見るためにパソコンの画面に近づく、というよりパソコンの前に座っている氷室に雪村が近づいたとき、氷室の顔が赤くなっています。
「二人の距離が近づくと心拍数が上がる傾向にある」の仮説、どうやら正しいようです。

ネタバレ③ 氷室の常識と雪村の熱意

壁張り手の話を聞いていた奏は呆れてついにツッコミを入れます。
そもそも恋愛は数字や情報で示せるものではないと言います。
雪村にその根拠を問われた奏は自分の経験を語りだしました。

「夢中で数学を語る教師を好きになり、興味を引くために自分も数学の勉強に打ち込んだ。
好きな人のためなら何でも頑張れる。
人を好きになるというのはそういう気持ちの問題なのだと。」

氷室は僅かにそれに同意しますが、雪村は心を動かされることは全く無く、その奏での気持ちを数式で示します。
そして、奏の「好き」や氷室の「好き」の共通する要素を探していけば、それは一般的な「好き」の要素であると言えるのではないかと。
この「好き」のデータを集めるため、雪村は奏の恋愛経験を残さず聞き出そうとします。
そこで氷室が雪村にストップをかけます。
そういうのは普通は恥ずかしがる、嫌がるからやめろと。
しかし、雪村は次のように切り返します。

「これで氷室の「恋心」がはっきりするなら、俺はいくらでも嫌われてやる。
何の犠牲も払わずに得られる成果など無い。」

 

言っていることはともかく、雪村の語気にはかなりの熱量がありました。
どちらも世間とズレた考え方ではありますが、比較的常識がある氷室に対し、雪村はどこまでも真っ直ぐなようです。

アニメ「理系が恋に落ちたので証明してみた。」第1話の感想

おすすめの記事