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転スラのユウキ・カグラザカは、中庸道化連を操る物語の黒幕的存在です。
Web版ではラスボスでしたが書籍版では性格が異なり、かなり違う展開になっているんです。
ユウキの強さや能力、仲間との関係、ラスボスになるのかについてネタバレ考察します。
【転スラ】ユウキ・カグラザカの正体は何者なのか?
日本出身の異世界人で冒険者をサポートする自由組合の総帥

名前 | ユウキ・カグラザカ(神楽坂優樹) |
EP | 200万 |
称号 | 自由組合総帥 |
ユニークスキル | 創造者 |
究極能力 | 強欲之王 |
声優 | 花江夏樹 |
ユウキ・カグラザカは日本から召喚された異世界人で、冒険者の互助組織である自由組合の総帥を務める人物です。
日本からやって来たユウキは、シズの元で修業した後に冒険者互助組合を自由組合に再編。
自由組合は以下の仕組みを作ることで、冒険者の旅を安全にし、各国の安全にも貢献しています。
- 自由組合に登録した冒険者の身分の保証
- 各国の軍隊が行っていた魔物討伐を冒険者が引き受けられるようにする
- 冒険者と魔物の強さを6段階で評価し、実力にあった依頼を斡旋
自由組合委員を育成するための自由学園も作っており、ユウキは理事長も兼任しています。
世界に大きな影響を与えた異世界人という意味では、主人公のリムルに近い存在かもしれません。
書籍(小説)版とそのプロットに当たるWeb版では描かれ方が変化し、性格も大きく変わったキャラクターです。
三巨頭と中庸道化連のボスで世界征服が目的

ユウキの裏の顔は中庸道化連と三巨頭という2つの裏組織のボスで、世界征服を狙っています。
中庸道化連は転スラの序盤から、暗躍を続ける組織です。
中庸道化連の元々の会長は魔王カザリームでしたが、ユウキはカザリームを従えて組織のボスになっています。
また、東の帝国最大の裏組織である三巨頭も、ユウキが作り出した組織です。
ユウキは表では自由組合の総帥として行動し、裏では中庸道化連と三巨頭を操り、世界征服のために行動します。
転スラの物語の黒幕とも呼べる存在でしょう。
アニメの声優は花江夏樹

転スラのアニメでユウキの声優をしているのは、アクロスエンタテインメント所属の花江夏樹です。
中性的な高音の声で知られており、少年を演じることが多いです。
名前を見て女性と間違われたことがあり、男子生徒を演じたのにクレジットで女子生徒と表記されたことも。
実際は女性キャラを演じたことはありません。
2014年に「東京喰種」の金木研役、「四月は君の嘘」の有馬公生役などで話題になり、声優アワードで新人賞を受賞。
最近の作品では、「鬼滅の刃」の竈門炭治郎や「機動戦士ガンダム水星の魔女」のエラン・ケレス、「東京リベンジャーズ」の九井一などを演じています。
【転スラ】ユウキの強さや能力を解説
ユニークスキル:創造者で自由にスキルを作り出す

ユウキは、自分の意志でスキルを作るユニークスキル・創造者を所持しています。
創造者は自分の好きなスキルを生み出す反則的なスキルで、小説版では能力封殺を作り出した能力です。
ユウキは強敵と戦う際は、このスキルで自分自身を強化するシーンもあります。
非常に強力ですが、ユニークスキルなので究極能力は作り出せないようです。
ユウキは自分がスキルを持っていることを隠しており、世界を渡った時にスキルを獲得していないと嘘をついていました。
スキルと魔法を無効化する超特異体質:能力殺封(アンチスキル)

ユウキはスキルや魔法を完全に無効化する能力封殺という超特異体質の持ち主です。
代償として自身は魔法が使えませんが、究極能力でも無効化できます。
能力封殺を解除することも可能で、ユウキの意志で自分に有利な魔法の効果を受けることも可能です。
条件を満たすことで、相手のスキル奪うこともできます。
ただし、ギィと戦いでは、魔法とスキルを併用した技であるアーツを防ぐことはできませんでした。
究極能力の強欲之王(マモン)は精神を支配して命を吸い取る

強欲之王は、マリアベルから奪った強欲者を進化させた究極能力です。
強欲之王には、精神を支配する権能と生命エネルギーを吸い取る権能があります。
アンチスキルで相手のスキルの防御を無効化して、敵の命を吸い取る凶悪な攻撃も可能です。
小説版では、強欲之王に人格が生まれたような描写も描かれています。
欲望が強いほど強欲之王は強力になるため、このスキルを獲得したユウキは自分が最強と信じていました。
しかし、小説版のユウキは21巻までの時点で、竜種クラスの相手には完敗しています。
不老の肉体を持つ

ユウキは異世界に来た際に歳をとらない肉体を得たとされています。
詳しい原理は不明ですが、高校生くらいの年齢から老化が止まって外見が変化しない状態です。
また、肉体が変化したことで、大幅に身体能力が上昇しています。
あくまで年を取らないだけで、死なない存在というわけではありません。
【転スラ】ユウキの過去や人物像を解説
カザリームに召喚されて世界征服を始める

ユウキは魔王カザリームによって召喚され、世界征服を考えるようになります。
肉体を失った魔王カザリームは、自分の器にするためにユウキを日本から召喚しました。
カザリームは肉体を奪うことができず、ユウキの配下になります。
ユウキは、召喚された世界が不条理に満ちていると感じて世界征服を誓います。
その後、カザリームはユウキの作ったホムンクルスを自分の肉体とし、カガリを名乗るようになりました。
カザリームに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
Web版では破滅的だが書籍(小説)版では仲間を大切にする性格

ユウキはWeb版では破滅的ですが、書籍版では仲間を大切にしており、かなり性格が異なります。
ユウキはWeb版でも書籍版でも世界征服を目論んでいますが、以下のようにその心情は全く違います。
- Web版:両親が死んだことで世界を憎んでおり、世界征服することで世界を破滅させようとしている
- 書籍版:世界征服することでみんなが笑って暮らせる世界を作ろうとしている
Web版のユウキは破滅的な性格の上に、目的のためには全てを利用し味方も平気で犠牲にします。
しかし、書籍版のユウキは中庸道化連を大切にしており、三巨頭のダムラダも信じようとしていました。
アニメや漫画版での描写は、書籍版と基本的に同じです。
【転スラ】ユウキの登場シーンや活躍を紹介
王都生活編で初登場しリムル=テンペストと出会う

ユウキは王都生活編で初登場し、リムルと知り合って彼に不完全召喚された子供達を預けています。
ユウキは、オークディザスターを新しい魔王にするつもりでした。
しかし、リムルのせいで新しい魔王を生み出す計画が失敗し、彼に興味を持ちます。
自由組合本部でリムルと会ったユウキはシズの仇だと言って彼を攻撃しますが、リムルが日本人だと知って表面的に和解。
リムルから日本のアニメや漫画、テレビ番組の情報を聞かされて大喜びしています。
ユウキは、リムルが不完全召喚された子供達を気にかけていると知ります。
ユウキはリムルを自由学園の教師にし、子供達のことを任せました。
戦争前夜編でギィに敗北するも帝国の混成軍団の軍団長に

戦争前夜編でギィに敗北したユウキは、ギィとの取引で東の帝国の内部に入り込みます。
世界征服のために暗躍を続けるユウキは、ルベリオスから帝国への逃亡計画。
しかし、ユウキは帝国を見張っていたギィに見つかり戦闘になります。
アンチスキルを破られたユウキは自分を覚醒魔王級に強化して立ち向かいますが、ギイには歯が立ちませんでした。
ギィの目的が帝国の戦力を削ぐことと見抜いたユウキは、自分が帝国を内部から破壊すると宣言。
帝国を破壊した後はギィを倒すと言い放った度胸が認められ、ギイはユウキを見逃すことにします。
ギィを倒す力を熱望したことで、ユウキは強奪者を進化させて強欲之王を獲得。
短期間でユウキは帝国の混成軍団の軍団長に出世し、帝国の魔法使いガドラと組んでクーデターを計画します。
ジャヒルの攻撃を受けて死亡?

ユウキは王都騒乱編で、ジャヒルの攻撃を受けて消滅してしまいます。
竜魔激突編でクーデターを決行するユウキですが、精神支配されたダムラダのせいで計画は失敗。
ダムラダを正気に戻しますが、皇帝ルドラの力でユウキは中庸道化連の仲間と一緒に支配されてしまいます。
操られたユウキはエルドラドに攻め込みますが、強欲之王が持った人格に精神支配を移すことに。
仲間と一緒に正気を取り戻したユウキですが、魔導大帝ジャヒルがフットマンの体を奪って復活。
全員の力を合わせても、ジャヒルの力には太刀打ちできませんでした。
到着したリムルのおかげでカガリとティアは助かりますが、ジャヒルの攻撃を受けたユウキとラプラスは消し飛んでしまいます。
【転スラ】ユウキはラスボスになれるのか?
Web版では最強のラスボスだが小説版ではあまり強くない

Web版のユウキはラスボスにふさわしい強さになりましたが、小説版ではあまり強くありません。
Web版のユウキはヴェルダナーヴァの力のほとんどを再現し、竜種クラスのキャラをまとめて相手にするほど強さになりました。
まさしくラスボスにふさわしい強さです。
しかし、小説版のユウキは存在値200万ほどで、ジャヒルに勝てない程度の実力しかありません。
竜種クラスには太刀打ちできず、ラスボスになれる強さではありません。
小説版のユウキはリムルの味方とも敵とも言い切れない存在

小説版のユウキは性格がまともになっており、リムルの味方とも敵とも言い切れない存在です。
Web版のユウキは世界に復讐しようとする破滅的な性格で、リムルと和解する要素はありませんでした。
小説版では仲間と楽しく過ごすために世界征服を企んでおり、ある意味でリムルに似た性格になっています。
小説版のユウキはリムルに対して強い敵意が無いため、利害関係で敵にも味方にもなるキャラと言えるでしょう。
ユウキの仲間のカガリがリムルの味方になっていることもあり、最新21巻の時点では味方に近い存在と言えるかもしれません。
復活したとしても、小説版のユウキがラスボスになれるのかは立場的にも微妙でしょう。
生死不明だが最後に一波乱あるのは間違いなさそう

生死不明で強さも中途半端なユウキですが、復活して物語に波乱をもたらす可能性は高そうです。
Web版のユウキは一度神智核のヴェルダに体を奪われましたが、逆にヴェルダを支配してラスボスになりました。
ヴェルダはユウキの別人格でしたが、小説版のユウキに別人格が生まれているのも確かです。
ラファエルはユウキが生きている可能性を示唆しているため、このまま死亡退場の可能性は低いでしょう。
小説版のユウキが別人格を発現させて物語を引っ掻き回したり、ラスボスになる展開は十分にありそうです。
【転スラ】ユウキについてまとめ
転生したらスライムだった件に登場するユウキ・カグラザカについて解説しました。
黒幕的存在として登場したユウキですが、Web版と書籍版ではかなり描かれ方が変化しています。
書籍版でもラスボスになる可能性はありますが、最後にリムルと戦うのはユウキ本人ではなく、体を乗っ取った別人格かもしれません。
今後のユウキがどんな活躍をするのかに期待しましょう。