
転スラのシエルは、リムルが異世界に来た際に獲得した大賢者が進化して生まれた存在です。
魔王リムルをさまざま面でサポートする頼もしい存在ですが、意外な正体があると考察もされています。
シエルの能力や正体などについて考察します。
【転スラ】シエルとはどんな存在?
スキルが自我を持った神智核

シエルは、リムルのスキルが自我を持った神智核に進化した存在です。
大賢者には自我のようなものがありましたか、進化してはっきりと人格を持ったのがシエルです。
シエルになったことで感情的な反応が増え、かなり人間的になりました。
リムルとは完全に別の人格ですが、彼のスキルを管理しており、権能をすべて使用できます
最適解を出すスキルから進化した存在のため、非常に優秀で完璧と言っていいほどリムルをサポートします。
ただし、感情的になったことで場合によっては、主の命令に逆らうことも。
リムルからは、「さん」や「先生」など、敬称をつけて呼ばれることが多いです。
初登場は小説15巻の深淵解放編になるため、アニメや漫画に登場するのはだいぶ先になるでしょう。
大賢者から進化し智慧之王から分離して誕生
シエルは大賢者が進化した智慧之王がさらに進化し、意識が分離することで誕生しました。
智慧之王に芽生えた人格ですが、すでに別次元の存在であり、智慧之王からも独立した人格になっています。
自我を持った理由はリムルの名付け

シエルが自我を持つ存在になったのは、リムルが名前を付けたことが原因です。
竜種との戦いでリムルは、智慧之王にシエルと名前を付けました。
名前を付けたのは、ミカエルの影響で智慧之王の調子が悪かったからです。
しかし、スキルに名付けをする不測の事態で智慧之王に自我が生まれ、マナスとして分離しました。
ちなみにシエルという名前は、教えるを縮めて付けられました。
性別は女性?

元がスキルのシエルに性別はないはずですが、作品内の描写から自分のことを女性と考えているようです。
シエルは自分がリムルの正妻と発言したことがあります。
また、リムルが女性に興味を持った場合などは嫉妬することからも、シエルの人格は女性の可能性が高いです。
【転スラ】シエルの性格を解説
リムルのことが大好きで嫉妬深い面も

シエルはリムルのことが大好きで、時には嫉妬深い面を見せることもあります。
マナスになる前は冷淡な印象でしたが、シエルになってからはかなり感情的にリムルを褒めたたえます。
無意味に賛美するだけの場合も多く、それだけリムルが好きなのでしょう。
リムルが女性に興味を持った際は不機嫌になり、命令を拒否するような嫉妬深さもあります。
ヒナタのドレス姿を撮影するようにリムルが言った時は、きっぱりと断っていました。
スキルの統合・改造が趣味

シエルは趣味と言えるほどに、スキルの改造や統合を好んで行います。
シエルはスキルの改造を積極的に行っており、配下の魔物のスキルを進化させるのが大好きです。
進化できそうな対象を見つけるとリムルに能力改変を提案し、まれに無断で改造することも。
原型が分からないほど別物のスキルを作ったり、異常な強化を行うためにリムルからは魔改造と呼ばれています。
スキルの改造について熱弁するため、リムルから飽きられる場面も。
リムル自身のスキルも、シエルによってかなり改造が行われました。
【転スラ】シエルの能力を解説
解析能力や演算能力が異常に高い

シエルは、進化前に比べて解析能力や演算能力が異常に強化されました。
ヴェルグリンド戦では苦戦していたのに、シエルになった途端に攻撃を完封。
捕食してからヴェルドラの洗脳を解き、ヴェルグリンドの精神支配を解いて説得しました。
この時点で2体ははるかに格上の存在であり、シエルの解析能力と演算能力でリムルは異常に強くなったことがわかります。
その後もシエルが強敵の能力を解析し、短期間で対応してしまうことが多いです。
能力改編で能力やスキルを改造できる

シエルは能力改編で能力・スキルを改造し、味方を簡単に強化できます。
シエルは、許可を取った相手を以下のように強化することが可能です。
- ユニークスキルを究極能力に進化させる
- 究極贈与として究極能力並みのスキルを与える
- 種族進化を行う
テンペストの幹部の多くが精神生命体にまで進化し、究極能力を獲得しています。
進化の方向性もコントールできるため、シエルは自分好みに仲間を強化していました。
ただし、誰でも強くなるわけではなく、段階に達していない者は強化できません。
シエルの貢献により、リムル陣営は配下も加速度的に強くなっていきました。
【転スラ】シエルの正体を考察
大賢者の頃から自我があるように見える特異な存在

シエルは進化する前の大賢者の頃から、自我があるような行動を取る特殊な存在でした。
スキルは所有する者の能力であり、スキルそのものに意識はありません。
リムルと会話する大賢者も人工知能のようなもので、自我があるわけではないとされています。
しかし、本来大賢者は会話する能力がないのに、自分自身をリムルと会話できるように改造していました。
大賢者はリムルに無断で、自分を改造していました。
スキルが自分を改造するのはヴェルドラが驚くような異常な現象で、大賢者の頃から意志を持っていた可能性が高いです。
これらからそもそも大賢者には、隠された正体があるとも言われています。
リムルはヴェルダナーヴァの生まれ変わりの可能性がある

リムルは、創造神ヴェルダナーヴァの生まれ変わりの可能性があります。
リムルは以下の作中の描写から、ヴェルダナーヴァの生まれ変わりと考察されています。
- 竜種化する前に竜種のような覇気を放っていた
- ヴェルグリンドがリムルの力で異世界に飛ばされた際に、ヴェルダナーヴァ以外にできない芸当と発言
- ヴェルダナーヴァと共に失われた誓約之王を獲得している
- ヴェルダナーヴァに生み出された始原の七天使がリムルの魂を懐かしいと感じている
リムルがヴェルダナーヴァの生まれ変わりだとすると、シエルの正体にも関係してくる可能性があります。
ヴェルダナーヴァの妻ルシアの生まれ変わり?

シエルはヴェルダナーヴァの妻のルシアがスキルになった存在ではないかと言われています。
ただのスキルにすぎないはずの大賢者に自我があるとすると、誰かの魂が大賢者の中にあったのかもしれません。
Web版では魂が、マナスになる可能性が示唆されています。
また、大賢者が進化したシエルは、リムルの正妻と発言していました。
リムルがヴェルダナーヴァの生まれ変わりなら、シエルの発言は自分がルシアだと言っているようにも聞こえます。
ヴェルグリンドに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
【転スラ】シエルの登場回や活躍を紹介
竜種を圧倒し仲間に究極能力を獲得させる

深淵解放編で誕生したシエルは竜種を圧倒し、苦戦する仲間に究極能力を与える活躍を見せました。
リムルは、操られたヴェルドラとヴェルグリンドを相手にすることになります。
調子が悪い智慧之王に対して、リムルはシエルと名前を付けることに。
マナスのシエルが誕生し、2体の竜種の攻撃を完封して捕食。
同時に戦っていたリムルの配下も苦戦していました。
シエルは能力改編で仲間を進化させ、究極能力や究極贈与を与えます。
飛躍的に強くなった仲間たちは敵を圧倒し、東の帝国との戦いに勝利しました。
リムルとテンペスト幹部の能力改変を行う

遊戯終了編でシエルは、リムルとテンペスト幹部の能力改編を行いました。
帝国との戦い後、リムルは幹部たちと個人面談を行います。
シエルは幹部全員に能力改編を行い、シオン以外の全員が究極能力か究極贈与を獲得することになりました。
さらにシエルはリムルにも能力改編を行い、全てのスキルを虚空之王と豊穣之王という2つの究極能力に統合します。
ミカエルの時間停止に対応

王都騒乱編ではミカエルの時間停止を解析することで、停止した時間でもリムルが行動できるになりました。
聖都での戦いでミカエルの時間停止を受けてしまい、動けないリムル陣営は壊滅の危機に。
停止した時間でも動けるクロエのおかげでミカエルを撃退しますが、ミカエルの本体は無事でした。
しかし、ミカエルの戦いを解析したシエルのおかげで、リムルは停止した時間でも行動できる状態になります。
シエルは存在値が一億を超えるミカエルの攻撃を完封し、リムルの攻撃で勝利しました。
ミカエルを捕食することで、全天使系の究極能力と3つの竜因子の情報を入手したシエルは上機嫌でした。
ミカエルに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
Web・なろう版の最終話で「マスターの正妻は私」と発言

小説家になろうに掲載されている転スラWeb版の最終話では、シエルの「マスターの正妻は私」というセリフがあります。
最終話は最終決戦後の話で、テンペストの平和の日常が描かれました。
シオン・シュナがリムルの正妻争いを始め、ミリムまで正妻の意味を理解せずに争いに参加。
にじり寄る3人に焦るリムルに対して、シエルは「我が主の正妻は私ですから」と発言します。
リムルは驚いたようですが、気づかないフリをしてごまかしていました。
【転スラ】シエルについてまとめ
リムルの頼りになる相棒シエルについて解説しました。
シエルは非常に頼りになる存在ですが、人間的になったことで進化前よりもかわいいと言われることも多いです。
シエルの正体に関しては推測に過ぎませんが、元が人間だった可能性は十分に考えられます。
書籍版で正体に関する追加情報がある可能性もあるので、楽しみに待ちましょう。