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家族に憧れた理由
累はかつて”川で溺れた我が子を助けるために死んだ親がいた”という話を聞き感動したことがありました。
まさに理想の親子の絆だと思ったのです。
それなのに自分の親は自分を殺そうとした、と累は思いました。
累を殺そうとした父が「大丈夫だ累、一緒に死んでやるから」と言いましたが、自分が殺されそうになった怒りで累はその時は理解できませんした。
そして母が「丈夫な体に産んであげられなくて…ごめんね……」と言い残し息を引き取ったことで、ようやく両親の意図を理解したのです。
理想の絆はあったにもかかわらず、累は自分の手で壊してしまったことに気付きました。
そこへ鬼舞辻無惨が現れ「全てはお前を受け入れなかった親が悪いのだ、己の強さを誇れ」と言います。
累はその言葉にすがりつくかのように力をつけていきました。
強くなればなるほど薄れていく記憶を求めるあまり、そして本物の絆を求めるあまり、累は家族の絆に自分本意な憧れを抱くようになったのです。
疑似家族を形成し山で暮らす
累は弱い鬼を集め自身の能力を分け与え強化する代わりに家族の役割を与えています。
そして恐怖により家族を束ねていたのです。
累の言いつけを破ったり、家族の役割を果たせなかった場合は拷問をされたり、知能を奪われるなどの拷問を受けることになります。
以前はもっと多くの家族がいましたが、最終的には母、父、姉、兄、累の5人家族になってしまいました。
また 全ての鬼が累に似た容姿をしていますが血縁関係はありません。
これは容姿を似せることを累が強要したためです。
累は容姿が戻ることを極端に嫌うため、容姿が元に戻ると拷問されてしまうのです。
累は自身が守られる立場の子供となり自身を守るよう他の鬼に伝えていましたが、他の鬼は累より弱かったため役目を果たせず、累は虚しさを覚えていました。
禰豆子の本物の絆を目にした累がとった行動とは
炭次郎が窮地におちいった際に、禰豆子は自身の身を呈して炭次郎を守りました。
その本物の絆を見た累は、禰豆子を手に入れれば本物の絆が手に入るのではないかと禰豆子を欲しがりました。
拒否する炭治郎と禰豆子でしたが、累はいとも簡単に禰豆子を自身の糸で吊し上げ、失血させて言うことを聞かせると言い出しました。
それでも言うことを聞かないようであれば「日の出までこのままにして、少し炙る」とまで言い出したのです。
【鬼滅の刃】累の家族構成は?
先ほど触れたように累は5人家族で暮らしているんです。
累の家族を1人ずつご紹介いたします。
累の母
本当はまだ小さな子供の鬼でしたが、母の役割を与えられていました。
母親らしい言動ができるまでは累に拷問されていたようです。
小さな蜘蛛を操り、その雲が出した糸で人間や死体を操る能力を使用します。
失敗すれば累や累の父からお仕置きを受ける恐怖から必死に炭治郎たちに応戦しましたが、最後は累の支配から開放され楽になりたい一心で自ら首を差し出し、炭治郎の技「干天の慈雨(かんてんのじう)」にて痛みなく討伐されました。
累の父
炭治郎に十二鬼月であると錯覚させるほどの強さを持つ鬼です。
見上げるほど大きな体で、当時の炭治郎や伊之助の力では倒すことができず、伊之助の刀を折るほど強靭な皮膚を持っておりました。脱皮することでより大きく、強度の高い皮膚になります。
しかし知能は低いようで簡単な言葉しか話すことができません。
累は知能を奪うことができるため、その影響の可能性があります。
累の父に必死に応戦する伊之助でしたが、全く歯が立たず万事休すのところへ冨岡義勇が現れ、累の父は討伐されました。