【文スト】泉鏡花とは?両親や異能力、敦との関係など徹底解説!
出典:「文豪ストレイドッグス」公式サイト

文豪ストレイドッグスのヒロイン泉鏡花は、かわいい見た目とは裏腹に、強力な異能と優れた暗殺者としての技能を持った少女です。

しかし、本心では暗殺者ではなく、日の当たる世界で普通の女の子として生きたいと思っているのです。今回は泉鏡花について解説しましょう。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花とは?

泉鏡花のプロフィール

 

文豪ストレイドックス
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  • 年齢:14
  • 誕生日:1月4日
  • 身長:148cm
  • 体重:40㎏
  • 血液型:B型
  • 好きなもの:兎、豆府、紫陽花、おばけ
  • 嫌いなもの:犬、雷、蝿

泉鏡花は、赤い着物を着た黒髪の似合う美少女で、身長は148cmとかなり小柄な体躯をしています。

なぜかは分かりませんが、プロフィールの数値は、ほぼ1と4で統一されています。

好きなものの一つが兎であるため、携帯のストラップは兎となっており、また、中島敦から兎のぬいぐるみをもらったことがあります。

他に好きなものが豆府と書かれていますが、これは豆腐のことで(「実際の文豪、泉鏡花とは」の項を参照)鏡花は味覚が鋭く、名店「橘堂」の湯豆腐を好んでいます。

家事スキルも高くて料理も上手な女の子ですが、幼いころからマフィアに所属していたため、一般常識に欠けるところがあります。

泉鏡花の性格

 

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マフィアの暗殺者という経歴のためか、泉鏡花は感情表現が乏しく、無口で無表情な女の子であり、当初は殺人マシンのような雰囲気でした。

しかし、本来は人殺しや荒事を嫌う繊細な女の子で、うさぎのぬいぐるみや甘いものなどを好む普通の女の子です。

臆病な一面もあり、マフィア時代の上司である芥川やボスの森鴎外に対して恐れを抱いています。


演じている声優は?

アニメ版で泉鏡花の声優を担当しているのは、諸星すみれです。

幼少時から声優をしており、9歳で「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」にニーナ・タッカー役で出演し、幼い声でありながら巧みな演技力で、周囲の度肝を抜いたそうです。

本作以外では、「約束のネバーランド」のエマ役、「トイ・ストーリー3」のボニー・アンダーソンの吹き替えを務めています。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花とは何者?

かわいい顔して、天性の暗殺者

 

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見た目は可愛らしい美少女の鏡花ですが、実は天性の実力を持つ暗殺者です。

彼女は、親を失くした後、マフィアに入り、芥川の妹である銀とともにマフィアに囚われた暗殺王ポール・ヴェルヌから暗殺の手ほどきを受けた後、マフィアの幹部である尾崎紅葉のお気に入りとなり、マフィア専属の暗殺者となったのです。

その手腕たるや、わずか半年で35人も殺してしまうほどの実力を秘めています。それも、ただの一度も失敗も露見もなくやり抜いたので、まさに生まれながらの暗殺者といえます。

武器は短刀?暗殺者としての技能

鏡花は暗殺の際、愛らしい見た目で油断させて、強力な異能で標的を仕留めるという手段を用いますが、彼女は異能だけでなく、当の本人にも暗殺者としての優れた技能を持っています。

武器は主に短刀を使用しますが、銃の扱いにも長けています。気配を完全に絶って標的の懐に飛び込む能力を持っており、その技能は、剣の達人である尾崎紅葉さえ直前まで気取られぬほどに優秀です。

記憶力がよく、ターゲットの顔や名前を瞬時に暗記し、建物の構造や出入り口等をすぐに頭に叩きこむことができます。

身のこなしも早く、鍵の解除から変装など潜入の技能も持っており、小柄な体を巧みに利用して、天井裏や物陰に隠れることができます。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花の両親は?


鏡花の父親は?

泉鏡花の父親は見た目は平凡な男ですが、元は政府の諜報員でした。

彼は、何か事件を起こして(作中では謎のまま)諜報員の仕事を止めた後、傭兵となり要人の暗殺を手がけていました。

しかし、三年前に血液を媒介にして人体を操作する異能者によって妻とともに殺されてしまったのです。

よほど、政府の内部事情に詳しかったのか、彼の生前の記録は抹消されてしまったのです。

鏡花の母親は?

鏡花の母は異能力者で、夫とともに多くの暗殺を手がけていました。

しかし、二人に恨みを抱く身体操作系の異能力者に狙われてしまいます。

夫は体を操られて鏡花を殺害しようとしたため、鏡花の母はやむなく彼を殺してしまいます。

そして、鏡花の母も異能力で操られそうになったので、鏡花の母は自身の異能で自害して、娘を守ったのです。

異能力は「夜叉白雪」で、現在は鏡花の異能となっています(「異能に隠された秘密」の項を参照)。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花の中島敦との関係は?

鏡花の初登場。そして二人の出会い

 

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マフィアの暗殺者だった鏡花は、鏡花は初登場で太宰を捕らえ、次に中島敦を捕獲しようとしました。

当時、敦は70億の懸賞金がかけられていたので、マフィアから狙われていたのです。

鏡花は、与謝野晶子とともに買いものをしていた敦とすれ違うと、先回りをして、マフィアお抱えの爆弾魔である梶井基次郎とともに電車で待ち伏せしました。

梶井基次郎が与謝野晶子と戦っている間、鏡花は敦と対峙しました。

鏡花は、当初殺人マシンのような冷徹さで夜叉白雪を使って、敦を追い詰めましたが、本気を出した敦は虎の力で夜叉白雪の動きを見切り、鏡花を追い詰めました。

降伏を呼び掛けた敦でしたが、鏡花の体には爆弾が仕掛けられていたのです。

そして、乗客もろとも爆破しろというマフィアの指示が携帯から発信されましたが、人殺しの稼業に嫌気がさしていた鏡花は、人を巻き添えにするのを防ぐために、電車から飛び降りてしまいます。

それを見た敦も電車から飛び降りて、鏡花に組み付き、彼女に取り付けられている爆弾を取り上げて、彼女を救い出したのです。

恋人未満?二人の間柄は?

 

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敦に救い出された鏡花は、少しずつ敦に思いを寄せていくようになります。

最初の頃は、お互い命を狙い狙われる間柄であったためにギクシャクとしていましたが、一緒にデートをしたり、戦いの際に共に死線を潜り抜けていくうちに、いつしか心を通わせていくようになります。

やがて、彼女が探偵社に入社すると、太宰の心憎いはからい(もしくはいたずら心)で、二人は一緒に住むことになります。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花と他の女性キャラ

尾崎紅葉

 

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尾崎紅葉はマフィアの幹部の女性です。居合の達人であり、マフィアの幹部だけあって高い戦闘力を持っています。

拷問すらいとわぬ冷酷な一面がありますが、敵に対して情けをかけることもあり、マフィアの中でも穏健派の人物です。

かつては自分を気にかけてくれた男性とマフィアを抜けようとして、失敗し、その男性を殺されてしまった過去を持っています。

鏡花に若いころの自分を重ねているのか、彼女に気にかけています。

能力名は「金色夜叉」で、鏡花と同タイプの異能ですが、夜叉白雪が暗殺と刺突に長けているのに対し、こちらは護衛と斬撃に長けています。

普段は艶やかな花魁姿ですが、実は変装にも長けており、郵便配達員に化けたこともあります。

ルーシー・モード・モンゴメリ

 

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モンゴメリはもともと北米の異能集団「組合(ギルド)」の一員で、赤毛のお下げが特徴の女の子です。

もともと孤児院育ちで、辛い思いをして育ったために、他人から狙われるほど優れた異能を持つ敦を妬んで辛く当たっていたのですが、本来は優しい女の子であり、敦が自分と同じ境遇と知ると協力者となってくれます。

ギルドが崩壊してからは、ヨコハマに住むようになり、探偵社のあるビルの下の階にある喫茶店で住み込みで働くようになります。

敦に恋心を抱いているためか、鏡花からはライバル視されています。

能力名は「深淵の赤毛のアン」で、特殊な異空間「アンの部屋」を生み出す能力です。異空間には「アン」という巨大な人形があり、モンゴメリーは「アン」を操って「アンの部屋」で捉えた敵と戦うことができます。

与謝野晶子

 

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与謝野晶子は黒髪のショートボブで、切れ長の目をした美女です。

探偵社専属の女医であるため、周囲からは「与謝野女医(せんせい)」と呼ばれています。

サディスト的な雰囲気を持っているため、周囲から恐れられていますが、基本的には姉御肌の気のいい女性で鏡花のことも気にかけてくれています。

男尊女卑を嫌悪しており、それに類する言動を目の当たりにすると凄まじい勢いで激高します

能力名は「君死給勿(きみしにたもうことなかれ)」で、文ストの世界では珍しく、治癒の能力ですが、治せるのは重症のみなので異能を使う際は患者の体を解体しなければならないのだそうです。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花の異能

異能「夜叉白雪」とは?

 

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鏡花の異能「夜叉白雪」とは、和服を纏った女性型の異能生物「夜叉白雪」を召喚して操る能力です。

夜叉白雪は人間そっくりですが仮面のような顔をしており、仕込み杖を武器としています。

驚異的なスピードで仕込み杖を使って戦うことができますが、鏡花の所持する携帯の指示からでないとコントロールすることができないため、マフィア時代は芥川や紅葉に管理されていました。

探偵社に入社するようになると、社員の異能力を調節できる福沢社長の異能「人上人不造(ひとのうえにひとをつくらず)」によって、自身の意思で操作できるようになったのです。

  • 類似能力
  • ジョジョの奇妙な冒険

シルバーチャリオッツ(超高速の剣撃)他、近距離パワー型スタンド全般

  • シャーマンキング

オーバーソウル

  • うしろの百太郎

背後霊

異能に隠された秘密

鏡花は夜叉白雪を自分の異能と思っていたようですが、「鏡花の母親は?」の項でも語った通り、元々夜叉白雪の異能は鏡花の母親の異能で、鏡花は生来の異能者ではありません。

又、鏡花は当初、両親が暗殺者であったことや、二人の死因がわからなかったため、夜叉白雪が殺したと思い込んで、自分の異能を嫌っていました。

彼女の異能の真相は、尾崎紅葉が鏡花の探偵社の入社祝いとして渡した資料に書かれていました。

鏡花の母親は暗殺を生業としているため、自分や夫にもしものことが会ったときに備えて、特務課のエージェントである辻村深月の母親から、異能を肉親に譲渡する方法を学び、夜叉白雪を鏡花に譲渡しようとしていたのです。

しかし、譲渡が不完全であったために、夜叉白雪は携帯からの指示でないと動かせないようになってしまったのです。

そのため、鏡花の母は彼女に携帯を手放さないように言い聞かせていたのでした。

【文豪ストレイドッグス】実際の文豪、泉鏡花とは?

泉鏡花とは?

泉鏡花は、明治から昭和初期に活躍した文豪です。文ストの泉鏡花は少女ですが実際は男性作家です。

文ストの泉鏡花同様、文豪の尾崎紅葉(こちらも本来は男性)に弟子入りし、彼に気に入られて書生となって文学の勉強をしていました。

やがて「高野聖」で人気を博し、幻想文学の先駆者となったのです。

泉鏡花の作品の最大の特徴は、大変な語彙力からくる美文であり、中島敦は「鏡花氏の文章」という評論で、次のように述べています。

鏡花氏こそは、まことに言葉の魔術師。感情装飾の幻術者。「芥子粒を林檎のごとく見すという欺罔(けれん)の器」と「波羅葦僧(はらいそ)の空をも覗く、伸び縮む奇なる眼鏡」とを持った奇怪な妖術師である。

鏡花氏の文章

 

もっとも流麗な文体の反面、代表作の「高野聖」のようにグロテスクな描写が多く、不気味な怪異や妖怪が登場する作風でも有名です。

怪奇風味の幻想文学の書き手として有名な泉鏡花ですが、本人は大変な怖がりで、エビやタコなどグロテスクなものを特に嫌っており、料理として出てきても食べようとはしませんでした。

また、体が弱かったためか潔癖症でも知られており、豆腐の字を「豆府」と書くほどの徹底ぶりでした(豆腐自体は大好物)。

卯年生まれであったため、兎の置物などを収集していたことでも有名であり、文ストの鏡花がウサギ好きなのはこれが元になっています。

泉鏡花は、昭和14年の9月7日に麹町にある自宅で死亡しました。死因は癌性肺腫瘍で、65歳で亡くなったのです。

夜叉ヶ池とは?

https://twitter.com/CINEMACLASSICSS/status/1562356537724506112

 

夜叉ヶ池とは泉鏡花が書いた戯曲で、福井県に実在する夜叉が池を舞台にして、その地に伝わっている竜神伝説を元にした物語です。

おおよそのあらすじは以下の通りです。

その昔、とある里が水害によって滅び欠けていた時、一人の行者が夜叉が池に竜神を封印して災いを収めました。

そして、麓に鐘堂(しょうどう)を建てて昼夜三度鐘を鳴らすことによって、竜神に封印を思い出させ、池から這い出てこないようにしたのです。

やがて大正時代になると、夜叉が池に一人の学者が訪れました。彼の名は学円と言います。

学円が鐘堂を訪れると、そこには旧友の萩原がいたのです。彼は鐘堂守となって、この地に住みつき、百合という女房を貰っていたのです。

一方、夜叉が池の竜神である白雪姫は、剣ヶ峰にいるという己の恋人に会いたがっていたのですが、鐘堂の鐘の音に悩まされ、おまけに己の眷族達が引き留めようとしていたために、夜叉が池から離れることができなかったのです。

本作は、何回も舞台化されており、宝塚歌劇団が公演したことがあります。また、映画化もされており、女形で知られる坂東玉三郎が百合と白雪姫の二役を演じています。

【文豪ストレイドッグス】泉鏡花のまとめ

夜叉ヶ池に封じられた竜が、己の思い人に会うために水底から這い出るかのように、鏡花は敦との出会いによって、心の奥底に秘めていた感情が徐々に現れるようになっていきます。

二人の関係が今後どうなっていくのかが気になる方は、文豪ストレイドッグスの本編をお読みください。

 

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