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始まりの呼吸の剣士の一人となる

縁壱は誰にでも自身の剣技や呼吸を教えました。
しかし誰一人として縁壱と同じようにはできず、日の呼吸を扱えるものもいませんでした。
そのため縁壱は、それぞれの者が得意であることやできることに合わせて呼吸法を変えて指導したのです。

その結果日の呼吸の派生となる呼吸が次々と出来上がりました。

巖勝が身につけた呼吸は「月の呼吸」です。
こうして巖勝も始まりの呼吸の剣士の一人となったのです。

鬼舞辻無惨にそそのかされ鬼となる

日々鍛錬を重ねるうちに巖勝にも縁壱そっくりの痣が額と首筋に発現しました。
巖勝が、鍛錬を重ね縁壱と同じ日の呼吸を体得したいと考えていた矢先、身の回りで痣を発現させた者が次々と死に始めたのです。
痣は寿命の前借りに過ぎず、全盛期はすぐに終わってしまうのだ、自分には未来がなく、鍛錬を重ねる時間も残されていないのだと悟り、巖勝は絶望しました。

そこへ鬼舞辻無惨が現れ、と巖勝をそそのかします。
自身の体が死にゆくことに耐えきれなかった巖勝は鬼となり、黒死牟として生きる道を選びました。

鬼となった姿で継国縁壱と再開


とある赤い月の夜、黒死牟は信じられないものを見ました。
80歳を超えているであろう弟の縁壱が黒死牟の前に立ちはだかったのです。

しかし老いた肉体から放たれる技は全盛期となんら変わらないままでした。
黒死牟は、一太刀であと少しのところまで追い詰められ、黒死牟は次の一撃で死を覚悟しました。
しかし縁壱から次の一撃が放たれることはありませんでした。

なんと縁壱はその場に直立したまま寿命が尽きて死んでしまっていたのです。
いわば勝ち逃げをされた気持ちになった黒死牟は縁壱の死体に斬りかかりました。
そして縁壱の懐からはかつて自身が与えた笛が出てきます。

黒死牟はかつての記憶を思い出し、「もうやめろ、私はお前が嫌いだ」と涙したのでした。

【鬼滅の刃】黒死牟の強さとは?

鬼にもかかわらず呼吸が使える

黒死牟は鬼であるにもかかわらず、なんと呼吸が使えるんです。
黒死牟は鬼となってからも「月の呼吸」を用いて戦います。

呼吸というのは、人間が身体能力が高い鬼と渡り合うために肉体を極限まで高める術です。
それを鬼が使用できるとなると、その強さは圧倒的なものとなります。

また、呼吸が使える剣士が鬼になるためには長い時間がかかり、黒死牟が鬼になる際には丸三日もかかったようです。

磨かれた剣技

黒死牟は巖勝であった幼少期から剣技を磨いてきました。
そして剣技を極めるために鬼となった黒死牟は、鬼となってからもその鍛錬を欠かすことはなく、その剣技が衰えることはありませんでした。

体の至る所から剣を生成できる

黒死牟の剣
出典:Amazon.co.jp

黒死牟の用いる剣は自身の体から生成されたもので、折れてもすぐに修復することが可能です。
剣の形も自在に操れます。
しかしそれだけではなく、黒死牟は剣を体の至る所から生成できるのです。

【鬼滅の刃】黒死牟の操る月の呼吸

壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)

高速で横に大きく斬り込む技です。
この技で時透無一郎に斬りかかり、一太刀で時透無一郎の左腕を斬り落としました。

弐ノ型 朱華の弄月(しゅかのろうげつ)

切り上げるかのような連撃技です。
この技で悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の顔に傷を負わせたのでした。

参ノ型 厭忌月・厭忌月・銷り(えんきづき・つがり)

向きや大きさが異なる三日月を描くかの如く複数の斬撃を繰り出す連撃技です。
この技で不死川実弥(しなずがわさねみ)に斬りかかりましたが、悲鳴嶼行冥がそれを防ぎました。

伍ノ型 月魄災渦(げっぱくさいか)

剣を動かすことなく無数の斬撃を繰り出します。
この技で不死川実弥に斬りかかりましたが、不死川実弥は斬撃を察知し上手く避けたのでした。

陸ノ型 常夜孤月・無間(とこよこげつ・むけん)

https://twitter.com/historyel380330/status/1348659793016152064

自身の周りに縦横無尽に纏うように無数の斬撃を繰り出す技です。
この技で不死川実弥に襲いかかり、深傷を負わせました。

漆ノ型 厄鏡・月映え(やっきょう・づきばえ)

自身を中心に広範囲にわたって放射線状に複数の斬撃を放つ技です。
こちらは剣を伸ばした状態で使用します。
斬撃の周りにも小さな斬撃が存在し、この技に不死川実弥と悲鳴嶼行冥の二人は圧倒されたのでした。

捌ノ型 月龍輪尾(げつりゅうりんび)

大きく横に一太刀斬撃を繰り出す技です。
こちらも剣を伸ばした状態で使用します。
この技で、不死川実弥の足に傷を負わせたのでした。

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