「メイドインアビス」リコの長所

常に行動的で前向き

リコはとにかく前向きな女の子で、くよくよ悩む前に行動を起こすというタイプです。

早く白笛になりたいという一心から、探掘の際、ジルオに自分の分担する場所を、もっと深い所にしてほしいと頼み込んだりしています。

見習の赤笛に、危険性が増す深い所を任せるわけにはいかないので、ジルオは反対しますが、リコの熱心さに心を動かされたのか、探掘で回収した遺物の査定額が最高の額であれば考えると言いました。

赤笛が行けるアビスの第一層は、高価な遺物が無いため、最高の額を出すのは容易ではありませんが、リコはめげずに回収に励みます。

このように、リコは大変前向きで、積極的な女の子であることがわかります。逆に、パートナーとなるレグは戦闘力はともかくとして、精神面は臆病で脆く、行動する際は彼女の判断に頼ることが多いようです。

原作者つくしあきひとに言わせると、ドラえもんで例えると、リコがドラえもんで、レグがのび太君なのだそうです。能力や見た目は逆に見えますが、つくしあきひとによると、リコが率先して行動してくれるので、レグは判断できるのだと言っているのです。

また、第七層の成れ果ての村で、住人から積極的に村の言葉を学ぼうとするなど、筆者が見習いたいくらいの、前向きさと行動力の持ち主ですが、一方では好奇心に任せて、考えなしに行動をして痛い目にあうこともしばしばです。

料理が得意

リコの最大の特技は料理で、アビスに生きる動物を捕まえて、手際よく解体して調理してしまうほど優れています。

その腕前は、レグが感動するほど旨いようです。

実は、サバイバルでは考えている以上に料理は重要なスキルと思われ、海洋冒険漫画「ワンピース」では、比較的初期の頃にコックのサンジが仲間になっています。

また、「トリコ」や「ダンジョン飯」など、食そのものをテーマとした冒険漫画が登場していることからもわかる通り、冒険と食はかなり相性がいいテーマでもあります。

メイドインアビスはハードな描写の多い漫画でも知られているので、過酷な冒険の世界で出される、旨い料理は物語の安らぎとも言えます。リコの得意分野が料理であるのは、旨い食事に説得性を出すために必要であり、物語的にも重要なスキルと言えます。

ただ、前述した通り、リコは拾い食いをするという、女の子としては、かなり悲惨な一面を持っており、このためにしょっちゅうお腹を壊してしまっているのです。

アビスについて詳しい

リコはアビスオタクというくらい、アビスについて詳しく、アビスに生息する生物はもちろん、、遺物に至っては丸暗記するほど覚えています。

メイドインアビスは、珍しい生物や古代文明の遺物などが博物学的に出てくる漫画でもあるので、読者に対して解説する必要性もさることながら、サバイバルでは動物の生態を利用した狩りや対処法などに役立ています。また、遺物の知識は、後に登場する悪役キャラ、ボンドルドとの戦いでは、彼の所持する特級遺物を見破るのに役立っています。

ボンドルド
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 ↑メイドインアビスの悪役キャラ・ボンドルド

ただ、リコは遺物に執着するあまり、探掘で回収した遺物を勝手にくすねとってしまい、いつも院長先生から罰を食らってしまいます。

意外と度胸が据わっている

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

リコは意外と度胸が据わっています。第3巻でタマウガチに襲われたとき、彼女は左手をタマウガチの毒針で撃たれてしまいますが、その後、レグに頼んで左手を切り落とすように懇願します。

左手を切り落とすだけでも、かなり勇気がいる決断ですが、加えてリコは少しでも探掘の妨げにならないように、肘から先を残すような形(極力関節を残すように)で、切断するように頼んでいるのです。

この後リコの腕を治療したナナチに言わせると、リコはこの状況でも探掘を諦めていなかったから、少しでも今後の活動に支障のないような形で処置をしたかったのだというのです。

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

↑リコの治療をするナナチ

例え瀕死の重傷に陥っても最後まで望みを捨てないのが、リコの最大の長所とも言えるかもしれません。

「メイドインアビス」リコのまとめ

ヒロインとしては少々がっかりした一面の目立つリコですが、目的に対して、前向きで積極的な彼女の姿勢は、未知の世界に挑む探掘家の心構えそのものです。

筆者としては、極端な才覚や能力を持つヒーローやヒロインより、リコのようにたとえ力が弱くても、目的のために貪欲な姿勢で学び、取り組んでいくようなキャラクターの方が、現代には必要なのではないかと思っています。メイドインアビスは原作のストーリーは進行中、そしてアニメは第ニ期が現在制作中とのこと、未知なる世界への物語はまだ続いていますのでお見逃しなく。

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