目次
ロイ・アルファドの最後
ロイはプレアデス監獄塔にて、ライとは別行動をとっていました。
そして塔の第二層にて、試練の試験管として存在していた伝説の初代剣聖「レイド・アストレア」と遭遇します。
悪食と評されるロイにとっても、もはや伝説となった人物は極上のご馳走であり、なんとか喰らおうと戦いを仕掛けます。
しかし、圧倒的なレイドには、魔女教大罪司教であるロイも全く歯が立たず、瀕死の状態に追い込まれます。
しかし、ロイの権能に興味を持ったレイドは、自ら自身を喰らうようロイを挑発しました。
挑発に乗りレイドを喰らったロイが、そのご馳走の余韻に浸っていたのも束の間、食した相手を体現する権能を逆手に取られ、その体はレイドに支配されました。
もともと精神体としてのみ復活していたレイドは、肉体を手に入れたことで自由を手にしました。
試験の持ち場を離れ、外の世界へ出ようとするレイドにユリウスが立ち向かい、レイドの胸に傷を負わせたそのとき、レイドという規格外の精神体に耐えられなくなったロイの体は崩壊し、元のロイの亡骸へと変わったのでした。
ルイ・アルネブは精神崩壊
スバルは人生を追体験することでレイドの攻略法を探すべく、タイゲタにてレイドの死者の書を手にしました。
しかし、第二層の試練の試験官として、精神体とはいえ復活を果たしていたためか、レイドの死者の書からレイドの人生を追体験することはできず、スバルは「記憶の回廊」という場所に辿り着きました。
ルイ・アルネブは魂のみの形で記憶の回廊に存在しています。
そして、記憶の回廊に迷い込んだスバルの記憶を奪ったことで、「死に戻り」の存在を知ったのです。
他人の人生を喰らい尽くし、並大抵の人物の経験では満足できなくなっていたルイは、スバルのこの死に戻りの能力を渇望します。
しかし、相手の魂に取り憑いている魔女因子を剥がすことは不可能であり、さらに暴食の権能は、一度食べた人間を再び喰らうことはできません。
そこでルイは、スバルになればいいと考えたのです。
ルイは自身を二つの存在に分裂させ、片方を魔女因子としてスバルの中に忍ばせた状態で解放しました。
そうして記憶を無くしたスバルが、別の「ナツキ・スバル」となるように仕向け、再び喰らえる状態になったことを魔女因子ごと喰らう、というのがルイの狙いだったのです。
スバルの体を一時的に乗っ取りメイリィを殺害した上で「ナツキ・スバル参上!」と日本語で壁に刻むなど、記憶を無くしたスバルが元の『ナツキ・スバル』に猜疑心を抱くように仕向けました。
ルイの計画は順調に進み、スバルが『ナツキ・スバル』を否定する後一歩というところで、スバルは自身の名前が書かれた死者の書を発見します。
そして、異世界に来てからのスバルを追体験し、記憶の回廊にて『ナツキ・スバル』と接触したことで元のスバルへ戻ることができたのです。
その過程でスバルに取り込まれていた魔女因子である片方のルイが吐き出されました。
念願の死に戻りを体験したはずのルイでしたが、普通の、ましてや15歳にも満たない精神年齢の少女が何度も繰り返される死に耐えられるはずもなく、吐き出されたルイは発狂します。
そうとは知らない記憶の回廊に残っていたもう片方のルイは、スバルに忍ばせていた方のルイが権能を独り占めしようとしていると勘違いし、強制的にスバルに忍ばせていたルイを喰らいます。
そして、死の恐怖を味わい、精神が崩壊してしまうのでした。
プレアデス監獄塔攻略後、緑部屋で休養するスバルの前に、なんと肉体を持ったルイが現れました。
しかし、現れたルイは言葉を話すことなく、まるで幼な子のような振る舞いをしています。
現在、まだルイの目的や記憶の回廊を出て現れた理由は明らかにされていません。
【リゼロ】暴食の大罪司教まとめ
いかがでしたか?今回はリゼロの魔女教大罪司教暴食担当についてお話させていただきました。
未だスバルの前に再び現れた幼な子のようなルイの目的や存在理由は明らかになっていませんが、今後の物語を大きく左右する存在であることは間違い無いでしょう。