食べた相手を戦闘に応用できる能力で、「月食」と「日食」の2パターンがあります。

月食は食べた相手の知識や能力を活用し、自らの技術のように扱うことができます。
しかし、こちらはあくまでも技術の応用に過ぎず、実際の戦闘能力は扱うライやロイの実力に依存するものです。

日食は食べた相手の人物自体を再現できる能力で、ライやロイの実力にかかわらず、その相手の実力をそのまま再現することができます。
日食はかつての偉人などの技もそのまま再現できるため、非常に強力な能力ですが、この日食には欠点があります。
長時間使用することで自分の人格が上書きされるような感覚に陥り、自分の人格が不安定になってしまうのです。

ただし、ルイに関しては日食のデメリットがありません。
もともと存在が曖昧であるルイの場合は、日食を使用しても人格が曖昧になることはなく、無制限に使用することができます。
これが、実際の戦闘力では兄たちを上回ると言われている所以です。

【リゼロ】暴食(ライ、ルイ、ロイ)に名前や記憶を奪われた人物は?

続いて、暴食の被害にあった人物たちを見ていきましょう。

レムの記憶と名前、クルシュの記憶を奪う

レム、クルシュ
出典:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」オフィシャルサイト

 

アニメ2期第一話の冒頭、白鯨討伐後の部隊のを襲ったライたちは、皆を守ろうと立ち向かうレムの記憶と名前、クルシュの記憶を奪いました。
これにより、レムは皆から忘れられた上に、目を覚さない「眠り姫」の状態となり、記憶を無くしたクルシュは、それまでの凛とした強さのある性格の女性ではなくなってしまいました。

レムといえば、ヒロインの一人として人気の高いキャラクターでしたが、ライの仕業によりアニメ2期にはレムがほとんど登場しない状況に陥ってしまったため、落胆したファンが後を絶ちませんでした。

ユリウスの名前を奪う

ユリウス
出典:アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」オフィシャルサイト

 

原作第五章、水門都市プリステラにて、ロイがユリウスの名前を奪いました。

「最優の騎士」として名高かったユリウスでしたが、仕えていたアナスタシア・ホーシンからも忘れられ、自身が契約する準精霊からも忘れられ、一時は自身を見失うほどに自信を喪失してしまいました。
しかし、唯一ユリウスを覚えていたスバルの激励により、本来の自分を取り戻したのです。

エミリアの名前を奪う

エミリア
出典:pixiv@DdukaE

 

第六章のプレアデス監獄塔にて、暴食が襲来した際、エミリアはライに名前を奪われてしまいました。
皆がエミリアとの記憶を無くす中、スバルだけがエミリアのことを覚えており、エミリアにとって、このスバルだけでも自分のことを覚えていてくれたというのが大きな原動力となり、エミリアは見事プレアデス監獄の試練を突破することに成功したのです。

スバルの記憶を奪う

プレアデス監獄塔にて、スバルは一時記憶喪失となりました。
後ほど詳しくご説明しますが、これはルイの仕業であり、記憶の回廊でルイと出会ったスバルはそれまでの異世界へ来てからの記憶が全てなくなってしまったのです。

【リゼロ】暴食(ライ、ルイ、ロイ)の最後をネタバレ!

そんな凶悪な暴食の最後も気になるところですよね。
ここからは暴食三人の最後についてお話させていただきます。

ライ・バテンカイトスの最後

ライ・バテンカイトスは第六章にてロイとともにプレアデス監獄塔へ襲来しました。
スバルの采配により、そのライと応戦することになったのが、レムの姉であるラムです。

ラムはかつて「鬼神の再来」と謳われた鬼族の神童でしたが、魔女教徒により生命線であるツノを奪われ、常に体調不良と戦うラムは、本来の力が出せない状況にありました。
しかし、スバルが新たに体得した強欲の魔女因子、「コル・レオニス」の力によりラムの苦痛を請け負うことで、ラムはある程度の力の解放が可能となり、ライを圧倒します。

命の危機を感じたライは、それまで使用を躊躇っていた「日食」を使い戦線から離脱することに成功します。
しかし、日食を多様したライはだんだんと自我が曖昧になり、その代わりに意思としてレムの記憶が強く根付きました。
この時ライは自身の変化に気づいていませんでしたが、ライの体はさまざまな人物の体のパーツがごちゃ混ぜの体に、レムの頭がついているという状態に至るほど自身の存在が曖昧になっていたのです。

一方、メイリィの負傷により、スバルはラムの負担を多く引き受けることができなくなったため、ラムは力の解放ができない状況陥りました。
しかし、共感覚を通じ、レムのツノを通してマナを自身に供給し、苦痛をレムに流し込むことで再度力を解放し、ライを追い詰めました。

再び逃走したライでしたが、千里眼で視覚を共有していたラムからは逃げられません。
ライはラムの圧倒的な強さに、ラムを強く欲し、今まで感じたことのない感情を抱きます。

そして、ラムによって作られた見えない風の刃で前にも後ろにも進めなくなったライは、「あァ! 待って、待ってくれ! 待った待った、あと少し! あと少しだけでいい! あと少しだけでいいからッ!」と、なんと自身の腕を見えざる刃で切り落とし、近くの壁に自身の血でラムへの愛を綴ったのです。

そして、ラムへの愛を今一度つぶやこうとした時、ラムの放った風の刃によって首がはねられ、最後を迎えました。

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