キャリバー編

#15 湖の女王

1期のフェアリィ・ダンス編にて、妖精王オベイロンとの戦いの時に管理者権限で呼び出した聖剣エクスキャリバー。それがついにALOの地下世界ヨツンヘイムで、ゲーム本編で正式に発見されました。
かつて手にした聖剣を本当の意味で手に入れるため、キリトは7人(ユイも含めると8人)の仲間を集めてダンジョンに挑みます。
そのメンバーは、キリトにアスナ、リーファ、クライン、シリカ、リズベット、そして

SAO2-シノン
出典:「ソードアート・オンライン2」15話

新たにALOを始めたシノンです。
シノンの武器は弓。ALOでも狙撃手として戦うつもりのようです。
キリト達はリーファが仲良くなった邪神型モンスター、トンキーに乗って地下世界、氷に閉ざされたヨツンヘイムに向けて下降していきますが、そこに《丘の巨人族》、湖の女王であるNPCのウルズと出会い、助けを求められます。
彼女が言うにはヨツンヘイムのさらに下層のニヴルヘイムを支配するスリュムが率いる《霜の巨人族》に侵略され、ヨツンヘイムは今の氷に閉ざされた世界になってしまいました。
そして、スリュムはアルヴヘイムをも侵略しようとします。
スリュムの侵略を止める方法は霜の巨人族が持つエクスキャリバーを手に入れることです。
あまりにも大掛かりなクエストであることをキリト達は疑問に思いますが、本来の目的でもあるエクスキャリバーの入手とも重なるため、ウルズのからの頼みを引き受けてダンジョンに向かいました。

舞台が再びファンタジーの世界に戻ってキャリバー編の幕開けです。
注目するのは新たに仲間になったシノンでしょうか。
ALOにおける弓は槍以上、魔法未満の射程しかありませんが、彼女は100メートル以上距離での狙撃に挑みます。
彼女はどこまで戦えるのか。

SAO2-シノン
出典:「ソードアート・オンライン2」15話

ALOでの種族はケットシー。尻尾を掴まれるのが弱いようです。

 

#16 巨人の王

ダンジョン内での戦闘に苦戦しつつも一行は足を進めていきます。
新たな仲間のシノンの戦闘ですが、

SAO2-シノン
出典:「ソードアート・オンライン2」16話

またも相手の頭上からの攻撃。#02を思い出させる大胆な戦闘です。

ダンジョンを攻略していきますが、またしても囚われている女性NPCのフレイヤに出会います。
いかにも罠のように見えますが、罠だと思ってもここで彼女を見捨てることはできない、それが自分の武士道だというクラインの姿を見てフレイヤを仲間に加えます。
クラインの生き様が暑く描かれたシーンのような気もしますが、

SAO2-クライン
出典:「ソードアート・オンライン2」16話

このだらしない顔のどこに武士道があるのやら。

その後もダンジョンを進み、ついに霜の巨人族の王であるスリュムが姿を現して戦闘に入ります。

 

#17 エクスキャリバー

兄妹な力を持つスリュムにキリト達は劣勢を強いられますが、フレイヤの助言を受けて部屋にある財宝の中からハンマーを探し出します。
そのハンマーをフレイヤに渡すと、可憐な女性だったその姿が巨大化し、

SAO2-トール
出典:「ソードアート・オンライン2」17話

巨大なおっさん雷神トールに変貌。フレイヤはトールが変装した姿でした。
キリト達はトールと協力し、ついにスリュムを撃破しました。
スリュムの撃破後に現れた下層への階段を下りエクスキャリバーを発見。それを引き抜いてスリュムの居城を崩壊させ、アルヴヘイムとヨツンヘイムの二つの世界を救うのでした。
居城からの脱出に際してキリトはその重量からエクスキャリバーを持っての帰還を諦めて一度投げ捨てるのですが、シノンの起点と弓の腕前によって回収され、再度キリトの手に戻ります。
キリトに剣を返す際にシノンは笑顔で彼にこう告げます。

SAO2-シノンとキリト
出典:「ソードアート・オンライン2」17話

『その剣を抜くたびに、私のことを思い出してね』
その様子を見た女性陣の顔はいかにも面白くなさそうな表情でした。
キリトをめぐる恋の行方はアスナの一強かと思われましたが、BoBを戦い抜いて絆を深めたシノンの登場によって分からなくなってきました。
なお、クラインの悲恋を描いたようにも見える話でしたが、スリュムの居城崩壊後に現れたウルズの妹であるスクルドに惚れて連絡先を聞き出そうとしました。こっちはあまり気にしなくていいと思います。

現実世界に戻ってアンドリューのカフェにて、キリトはカメラとマイクで店内の3D空間を作り出し、その中をユイが飛び回っていました。
キリトがメカトロニクスの課題で作ったものです。
現実世界でユイとともに過ごす、その第一歩でした。

以上、キャリバー編でした。
短編でありながら、GGOからALOの世界に来たシノン、1期で登場したエクスキャリバーとの邂逅など、これまでとこれからの話を繋ぐ重要なエピソードであったと感じました。
特にシノンのキリトに対する好意をファントム・バレット編より明確に描くことで、少年少女の冒険につきものの恋愛要素が今後加速することを予感させました。

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