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新しきボンドルド
スリットの入った仮面と、黒いコートを纏った人物で、コートの下には、強力な光線を出す「枢機へ還す光(スパラグモス)」や「シェイカー」という上昇負荷を植え付ける特殊なニードルなど、数多くの遺物を内蔵したパワードスーツを装備しています。
ボンドルドは、不可侵のルートの開拓や、深層でも活動できる拠点の確保、停滞していた探掘技術の推進など、多くの偉業を成し遂げた探掘家でもあります。
しかし、その正体は、目的のためなら、多くの人間を犠牲にできるという、サイコパス人間です。
非道な人体実験を平気で行い、羽虫を追い払うために、水場に毒をまくなど、人間はおろか、アビスの生態系や環境まで考えないという恐ろしい探掘家です。
プルシュカという女の子を養女としており、部下に「祈り手(アンブレラハンズ)」という探掘隊がいます。
現在は、アビスの五層にある探掘家の前線基地「イドフロント」の管理者となっています。
リコの友達であるナナチとは、浅からぬ縁があります。
白笛のデザインは、組んだ掌のような形となっています。
その他の白笛
現在未登場の白笛は、「神秘のスラージョ」と「選ばれしのワクナ」の二人です。
スラージョは神秘卿と呼ばれている探掘家で、中世のヨーロッパの医者が身に着けていた、ペストマスクのような仮面をかぶった探掘家です。白笛のデザインは鳥の羽のような形をしています。
ワクナは先導卿と呼ばれている探掘家で、ボンドルドが「ご老人」と呼んでいたことから、高齢の探掘家であるようです。
現時点では、彼らの正体はわかっていませんが、二人とも自分の遺物を使って、すでに六層に行っているとのことなので、どうやら乗り物型の遺物を持っているようです。
白笛のデザインは鯨のような形をしています。
スラージョもワクナもすでに六層、もしくはさらなる深層階にいるようなので、今後のエピソードで出てくる可能性はあります。
【メイドインアビス】白笛の秘密を考察(ネタバレあり)
白笛になるための条件とは?
白笛はその腕前から、国から探掘の制限無しに潜ることが許可されており、アビスの淵にあるオースの街では、「奈落の星(ネザースター)」呼ばれ、名士としての扱いを受けています。
言ってみれば、白笛は単なる探掘家というよりは、本に載っている偉人のような存在に近いかもしれません。特に同じ探掘家達にとっては、英雄そのものと思われているようで、多くの探掘家が白笛に憧れています。
リコの知り合いで、黒笛の探掘家であるハボルグも白笛に憧れている探掘家の一人です。
では、どうやったら白笛の探掘家になれるのでしょうか?
原作でも、まだ具体的な描写は無いので、考察するしかありませんが、前述したように、アビスには上昇負荷があるため、笛の色によって、降りれる階層の限度が決まっています。
そのため、限界を超えた領域に行くには許可が必要になるのです。
つまり、国、もしくは探掘組合から、より深層階へ向かうにふさわしい技量の持ち主と認定されれば、笛の色を変えることができる、つまり昇格することができるのかもしれません。
そうなると、白笛になる条件の一つには、国や組合が認めるくらいの、つまり、伝説級の探掘家にふさわしい功績や技量を持っている必要があるということです。
例えば、ライザであったら、数多くの特級遺物の発見と危険生物の討伐、ボンドルドであったら新しい探掘ルートの確保などが挙げられます。
つまり、伝説級の事業を成し遂げられる人物のみが、国から白笛の称号を授けるのではないかと思われます。
そして、もう一つは白笛達が持っている特殊な笛を手に入れられるかどうかです。
前述した通り、白笛達の笛は、ユアワースという特殊な材料でできており、アビスでこれを入手して、笛として加工する必要があります。
ユアワースで作られた白笛は、アビスの遺物の力を呼び覚ます力があります。そして、その笛は持ち主にしか起動できません。
そのため、国はユアワースでできた笛を持った探掘家に、より多くの遺物を発見してもらうため、制限のない、特別扱いの探掘家(ただし、ラストダイブには国の許可が必要)としたのかもしれません。
白笛の材料とは?
白笛の素材となるユアワースとは、命響く石とも言われ、アビスで発見される遺物の中でも、二級遺物に該当するものです。
このユアワースをこすったりして、音を鳴らすと、アビスで発見される古代遺物が音に反応して、力を発動し、遺物に隠された真の役割を発動する事が出来ます。
このユアワースの正体とは一体何なのか?
それは、人間を原材料として生み出された石なのです。
ユアワースとなる人間は誰であってもいいと言うわけではありません。持ち主にすべてを捧げるという、確固たる意思が無ければならないのです。
つまり、白笛の探掘家が持っている笛は、持ち主と確固たる絆があった人物が原材料となったということです。
人間がどうやってユアワースになるのかに関して、具体的な描写はされていませんが、主人公のリコは五層でユアワースを発見しました。
ユアワースの原型となったのは、リコが第五層で友達になった、ボンドルドの養女であるプルシュカという女の子です。
彼女は、ボンドルドが発明した「カートリッジ」というボトルタンク状の道具の実験体にされてしまい、身体の大半を失って、残ったわずかな臓器をカートリッジに詰められてしまうのです。
非道なボンドルドの行いに激高した、リコ、レグ、ナナチは彼と戦うことになりますが、その後、プルシュカのカートリッジから、ユアワースが出てくるのです。