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我妻善逸の鱗文様
炭治郎の同期であり、臆病な鬼殺隊士の我妻善逸。
善逸が着ている羽織の柄は、黄色の正三角形が散りばめられていて、「鱗」と呼ばれる柄を少しアレンジしているものになります。
弥生時代の土器にもこの模様が使用されていて、死んでいった人を守る願いを込めた埋葬品にも使用されていました。
鎌倉時代には、魔除けや呪いの力を持つとされていたことから、武具や戦いの衣装に、
室町時代には、能や歌舞伎で女性の執念を現す柄として、蛇の化身や鬼女の衣装に使われていました。
蛇が脱皮することから、「厄落とし、再生する」の意味があります。
また、死者の霊は蛇の姿で現れると信じられていたことから、「呪術性」の意味もあったり、竜蛇信仰と結びついていることから、「海難除け」の意味もあります。
冨岡義勇の亀甲柄
炭治郎の兄弟子であり、水柱の冨岡義勇。
義勇が着ている羽織の柄は、緑色・黄色・オレンジ色の六角形が並べられていて、「亀甲」と呼ばれています。
亀の甲羅のような形の亀甲を下に2つ、上に1つ繋ぎ合わせたものを「毘沙門亀甲」と言います。
四天王の1人である毘沙門天の甲冑にこの柄が使用されていることから、この名前がつけられました。
「亀甲」には、「長寿」の意味があり、「毘沙門天」には、「金運財宝」や「必勝」、「疫病退散」、「無病息災」などの意味があります。
煉獄杏寿郎の火焔文様
仲間想いであり、炎柱の煉獄杏寿郎。
杏寿郎が着ている羽織の柄は、オレンジ色の燃える炎が描かれていて、「火焔」と呼ばれています。
昔は神聖なものとされていた火は、「悪霊防御」に使用されていました。
人の煩悩を鎮めたり、災いを払ったりすることから、「呪術性」の意味があります。
仏像の光背や仏教美術に使用されていたり、人間の喜怒哀楽や生命力を表していることから、歌舞伎でも使用されていました。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの羽織・着物の柄まとめ
胡蝶しのぶの羽織には、姉のカナエの想いがたくさん詰まっていました。
カナエの想いを背負っていたのです。
これは、胡蝶しのぶだけではありません。
他のキャラクターにも、今までは気づかなかったことがあるはずです。
これからはキャラクターの細かい部分にも注目してみると、また違った面白さがあるかもしれませんね。