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ボンドルドはなぜ、プルシュカにメイニャを与えたのか?
前述したように、ボンドルドが、プルシュカにメイニャを与えたのは、廃人になっていたプルシュカの正気を取り戻させるためでした。
しかし、単なる精神治療のためにボンドルドがプルシュカにメイニャを与えたとはどうしても思えないのです。
なぜなら、ボンドルドの本性は、目的のためなら手段を選ばないサイコパス人間だからです。
プルシュカを養女としたのも、自身が作り出した、上昇負荷に耐えるための発明品である「カートリッジ」の材料とするためであり、善意からプルシュカを養女としたわけではありません。
つまり、プルシュカにメイニャを与えたのも、何か目的があっての事ではないかと思います。
一つの可能性ですが、カートリッジに必要な要素が「絆」であるから、プルシュカにメイニャを与えて、ボンドルドは絆とはどうやって育まれるのかを確認したかったのではないかと思われます。
メイニャはボンドルドの実験で生み出された存在か?
前述したように、メイニャの正式名称は「メイナストイリム」と言い、「変化の子」と言う意味でつけられています。
ボンドルドはイドフロントで、上昇負荷に耐えるための実験を行っていたので、もしかすると、メイニャはボンドルドの実験で生み出された生物である可能性があります。
では、どのように生み出されたのでしょうか?
まず、「変化の子」という名前から鑑みると、前述したように、外来の生物を持ち込んで、改造したということが挙げられます。
ボンドルドが管理していたイドフロントは、探掘家達の前線基地であるので、外来の生物を持ち込まれた可能性は高いです。そして、実験で、アビスの環境に適応できるように改造した生物したり、探掘家達が過ごせる環境であるかどうかを確認していたということが考えられます。
次に、アビスの原生生物を改良した可能性が考えられます。アビスには、凶暴で身体の大きい生き物ばかりに思われますが、ヤドネやネリタンタンのように、小さくて大人しい生き物も生息しています。
↑第三層に居るネリタンタン
ボンドルドは、小さくて捕まえやすい生き物を実験材料にして、メイニャを作り出した可能性があります。
そして、もう一つの可能性として、ナナチやミーティのように、地上から連れてきた孤児の子供を改造したということも考えられます。
ボンドルドは、上昇負荷に耐えるための実験材料として、世界中から孤児を集めていました。ナナチやミーティもその中にいましたが、他にも「イリム」という女の子もいました。
イリムはメイニャの正式名称である「メイナストイリム」とどこか名前が似通っており、もしかすると、この少女が何か関係しているのではないかと思います。
また、メイナストイリムが変化の子を意味した名前であるならば、「子供が変化した者」と言う意味合いで名付けた可能性もあります。
遅ればせながらたった今気づいたんですけど4巻表紙、ナナチとイリムだけ青いオーラを持ってて他の子は赤なんすね……メイナストイリムがイリムだったとして、ふたりは祝福の目を持つ子らということで区別されてるのか…… pic.twitter.com/CAyw9IbxL9
— 襟草亭 (@namako_satie) June 13, 2020