目次
呼吸を柱に伝授
かつて鬼殺隊には柱でさえも呼吸をつけるものはいませんでした。
そんな鬼殺隊士たちに縁壱は呼吸を教えたのです。
しかし、縁壱と同じようにできる者は誰一人としておらず、それぞれの剣士の得意なことなどに合わせて指導法を変えて行きました。
そして日の呼吸から派生した呼吸が続々とできていったのです。
鬼舞辻無惨と対峙
ある日、縁壱は鬼舞辻無惨と対峙し、この男を倒すために生まれてきたと確信します。
無惨が仕掛けてきた攻撃は後方の竹をも切り倒すほどの威力で、縁壱はかすり傷でも死に至ると感じ、生まれて初めて背筋がヒヤリとしたのでした。
無惨に心臓が七つ、脳が五つあるのを見た縁壱は、この瞬間に日の呼吸を完成させました。
縁壱が振るった赫刀は無惨にも効果的面で、斬った傷は再生せず、首も繋がることはありませんでした。
縁壱は「命を何だと思っている?」と問いかけましたが、無惨からの返答はなく、自信の言葉が無惨の心に届かないだろうと感じました。
そして止めを刺そうと一歩踏み出した瞬間、無惨の肉体は勢いよくはじけ、千八百の肉片となったのです。
縁壱は千五百と少しの肉片を斬りましたが、その他の肉片は小さすぎたため斬りきれず、合わせて人の頭ほどと思われる肉片を逃してしまいました。
縁壱と遭遇した際、無惨は珠世を連れており、無惨逃走後残された珠世は無惨の死を願っていたため、無惨が逃げおおせてしまったことを嘆きます。
その姿を見た縁壱は、珠世に鬼舞辻無惨の討伐の手助けを依頼し、珠世を逃したのです。
その後間もなく、縁壱の元に駆けつけた鬼殺隊士から、兄である巖勝が鬼となったことを聞かされました。
そして縁壱は「鬼舞辻無惨を倒せなかったこと」「珠世を逃したこと」「実の兄が鬼となってしまったこと」の責任を取るために鬼殺隊を追放されたのです。
竈門家に耳飾りと日の呼吸を託す
誰かに話を聞いて欲しかった縁壱は、炭治郎の祖先である炭吉とすやこの元を訪れ、これまでの人生を語りました。
そして「私は恐らく、鬼舞辻無惨を倒すために特別強く造られて生まれてきたのだと思う。しかし私はしくじった。結局しくじってしまったのだ。私がしくじったせいでこれからも多くの命が奪われる。心苦しい。」と自らの失敗を悔やんだのです。
そんな縁壱に炭吉はかける言葉が見つかりませんでした。
しかし、炭吉の娘であるすみれに抱っこをせがまれ、抱き上げた縁壱は、喜ぶすみれの笑顔を見て涙を流したのです。
縁壱はすやこにせがまれ剣の型を披露し、それを炭吉は一つも取りこぼさず瞳に焼き付けました。
そして別れ際、「また遊びにきてください」という炭吉に、縁壱は自信の耳飾りを渡します。
もう縁壱がここに戻ってこないのだと悟った炭吉は、遠ざかっていく縁壱の背中に向かって、縁壱は価値のない人間などではなく、縁壱に助けられた命でこの耳飾りも日の呼吸も後世に伝えていくことを約束すると告げたのです。
そして振り返った縁壱は、「ありがとう」と笑顔で伝え、炭吉の元を去りました。
この時に炭吉が受け継いだものが、後に炭治郎へと伝えられた耳飾りとヒノカミ神楽です。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟となった兄の前で最後を迎える
縁壱の教えにより呼吸を極めたものたちは、続々と痣を発現させました。
縁壱の兄である巖勝も例外ではなく、月の呼吸を極めた巖勝は、額に縁壱と似た痣を発現させたのです。
しかし、後に痣にはデメリットがあることが判明しました。
痣はあくまでも寿命の前借りに過ぎず、一時的に戦闘力を底上げするものに過ぎず、痣が発現したものは25歳を迎えることなく命を落としていったのです。。
縁壱に追いつきたい、もっと強くなりたいと思う巖勝は、もう未来がなく、鍛錬をする時間もないことに絶望しました。
そこに無惨が現れ、鬼となれば永遠の時間を手に入れられると巖勝をそそのかし鬼としたのです。
黒死牟が鬼となり、縁壱の前から姿を消してから約60年後、縁壱は上弦の壱となった黒死牟の前に姿を現します。
80歳を超えているはずの縁壱が、痣を発現しながらも生きていることに驚いたものの、年老いて涙を流す縁壱に動揺し、人であった頃の肉の片割れに決着をつけようと決意するのです。
しかし次の瞬間、刀に手をかけた縁壱の変化に黒死牟はさらに驚愕させられました。
その剣技は全盛期と何ら変わりなく、繰り出された技は黒死牟の首に傷をつけたのです。
次の技で首は落とされると確信した黒死牟でしたが、次の一撃が放たれることはありませんでした。
何と縁壱は、一撃目を放った後、直立したまま寿命が尽きて死んでいたのです。
【鬼滅の刃】継国縁壱の能力
続いて、継国縁壱がなぜここまで強かったのか、その理由の一つである彼の能力をご紹介します。
生まれつき透き通る世界が見えていた
炭治郎や柱たちが呼吸を極めてようやく見えていた透き通る世界ですが、何と縁壱は生まれつき透き通る世界が見えていました。
剣を初めて握った際に、巖勝の指南役を失神させることができたのも、肺の膨らみや筋肉の収縮、血液の流れなどから、相手の動きを見極めて技を出していたためだったのです。
生まれつき呼吸を会得していた
縁壱は生まれつき呼吸を会得していました。
巖勝の指南役を失神させた際も、技を繰り出す前に「スウウ」と息を吸い込んでいたことから、この時点で呼吸を使用していたと思われます。
一昼夜走り続けても疲れて足が止まることがなかったのは、無意識のうちに呼吸を使っていたためではないでしょうか。
赫刀を発現させることが可能
赫刀は鬼に痛みを与え、傷の再生力を弱める力があります。
物語の終盤、数々の剣士が、握力や刀同士をぶつけ合うことで赫刀を発現させていたのですが、何と縁壱は普段から戦闘で赫刀を発現させていたのです。
縁壱の日輪刀は普段は黒く、技を繰り出す時は赫くなっていたようです。
痣を持ちながら25歳を超えても生きていた
先ほども触れましたが、痣を発現させたものは25歳を迎える前に皆命を落としてきました。
しかし縁壱は例外です。
縁壱は生まれながらに痣を持っており、後から痣を発現させたものと異なり寿命が尽きるまで生きていたのです。
【鬼滅の刃】継国縁壱が扱う日の呼吸一覧
縁壱が使っていた日の呼吸は一体どのようなものだったのでしょうか。