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『チェンソーマン』第1部の序盤にて、デンジ最初の宿敵として活躍したサムライソード。
第2部では公安所属のデビルハンターとして再登場した事で話題を呼びました。
今回はそんなサムライソードの正体や能力について徹底的に解説していきます!
【チェンソーマン】サムライソードとは何者?
正体は刀の悪魔に変身できるヤクザ

サムライソードは『チェンソーマン』3巻23話から登場した「刀の悪魔」に変身できるヤクザです。
デンジと同じく悪魔の心臓を移植したいわゆる「武器人間」の1人となっています。
またヤクザの身内からは「若」と呼ばれているため、組長の息子なのでしょう。
他人を見下す癖があり、初対面であるデンジ達に「舌が馬鹿」と言い放ち、自身が味を知る人間であると誇示する姿も見られました。
祖父はデンジから借金を取り立てていたヤクザ

実はサムライソードの祖父は、第1巻1話にてデンジから借金を取り立てていたヤクザです。
サムライソードは祖父に相当甘やかされて育ったようで、事あるごとに祖父がいかに尊敬できる人間かを語っていました。
ただその内容が「女子供も数えるほどしか殺していない」「薬売った金でなんでも買ってくれた」と、とても人間として褒められる内容ではありません。
側から見れば私利私欲のためになんでもする外道ですが、そんな人間に甘やかされた身からすれば優しい祖父に見えるのでしょうか?
デンジについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
本名はモミアゲマン?

サムライソードに関しては作中で本名は明かされておらず、ファンからは主にサムライソード、もしくは「ヤクザの孫」と呼ばれています。
しかし、2023年3月に発売された「にふぉるめーしょん チェンソーマン シールウエハース」のシールでは、彼をモミアゲマンと呼称していました。
これは作中でデンジから呼ばれていたあだ名ですが、本名だとすると余りにも可哀想な気がします。
なのでモミアゲマンは本名ではなく、人間体時の呼称と考えるのがいいでしょう。
【チェンソーマン】サムライソードの目的は?
大好きなじいちゃんを殺したデンジへの復讐

サムライソードの最大の目的は、大好きな祖父を殺したデンジへの復讐です。
ただヤクザの死に関してはデンジのせいではなく、ゾンビの悪魔と契約した時点でゾンビとなり死亡していました。
あくまでデンジはゾンビになったヤクザを倒しただけで、不可抗力だったといえます。
しかし、デンジがそのことを告げても、「学歴のねえ馬鹿はすぐ嘘をつきやがる」と全く聞く耳を持っていませんでした。
自分のことを正しいと信じて疑わず、祖父に対して盲目的なサムライソードの性格がよく表れています。
銃の悪魔へデンジを捧げる

もうひとつの目的はデンジの心臓である「チェンソーの悪魔」の心臓を、銃の悪魔に捧げることです。
作中では銃製造の規制が厳しく引かれており、警察・公安以外で銃を所持することは難しくなっています。
そのため非政府組織で銃を所持している組織は、銃の悪魔と契約して手に入れており、デンジの心臓は契約の条件だったと思われます。
ただ、後にそれは裏で国が製造していることを隠すための口実で、実際に銃の悪魔の協力はありませんでした。
そのため、サムライソードが「銃の悪魔がデンジの心臓を欲しがっている」と発言した理由は不明となっています。
側にいる女の子・沢渡アカネが黒幕?

サムライソードが自ら銃の悪魔と契約していたのではなく、両者を繋げているパイプ役がいました。
それがサムライソードと常に行動を共にしていた沢渡アカネです。
「刀の悪魔」の心臓をサムライソードに提供したのも、銃をヤクザに流したのもアカネの仕業となっています。
恐らくサムライソードの祖父の死の原因がデンジにあると吹き込み、ヤクザ達を焚き付けた張本人です。
ただ作中でアカネは特異課に敗北した後、使役していた悪魔に自身を喰わせ自害したため、真相は分からず終いとなりました。
チェンソーマン】サムライソードの能力や強さについて解説
刃を用いた居合切りが得意

サムライソードは作中で初めて、悪魔体のデンジを完膚なきまでに倒した相手です。
そんなサムライソードの最たる攻撃手段は刀で、両腕から2本と頭部から1本生えています。
鋭い切れ味を誇っていますが、攻撃力に関してはデンジのチェンソーも劣っていません。
では一体何が勝敗を分けたのか?それは攻撃速度です。
サムライソードは居合斬りのような高速斬撃を習得しており、その速度は構えたと思った直後には一刀両断されるほどです。
この速度にはデンジとアキも対応できず、苦戦を強いられていました。
デンジと同じく死なない体を持つ

サムライソードはデンジと同じく悪魔の心臓を宿しているため、不死身の肉体を持っています。
作中ではデンジに敗北した際真っ二つにされていましたが、直後にデンジの手によって復活させられていました。
どうやらデンジが胸のスターターを引いて復活するように、手の刀を抜くことで体の再生を行えるようです。
そのため、手の刀を抜く仲間さえいれば、何度でも蘇り戦い続けることが出来ます。
魔人では太刀打ちできない強さ

サムライソードは初戦でデンジとアキを打ち破っているように、作中でも最強クラスのキャラとなっています。
魔人では相手にならないようで、パワーは「動きが見えなかった」と発言していました。
ただ慢心癖があることが弱点で、アキに油断して1度死亡。
デンジとの再戦の際も、デンジの発言を素直に信じたことで敗北しています。
しかし、デンジは最後までサムライソードの居合斬りには対応できなかったため、純粋な戦闘力では今もなお高い位置にいるでしょう。
【チェンソーマン】サムライソードのその後についてネタバレ解説!
1部終盤ではマキマの操り人形に

デンジに敗北した後、サムライソードの行方は不明となっていました。
しかし第1部終盤では、マキマに操られた形で再登場。
「マキマさんは俺たちの命を救ってくれた」と信じ込んでおり、マキマに心酔し切った操り人形としてデンジの前に立ち塞がりました。
しかし、チェンソーマンとして覚醒したデンジには手も足も出ず、他の武器人間共々一瞬でバラバラにされてしまいました。
マキマが倒された事で解放された
その後も自我を取り戻したデンジの前に立ち塞がりますが、戦闘経験を積んだデンジには叶わず呆気なく敗北。
その後、デンジによってマキマが倒されたため、恐らくサムライソードもマキマの支配から解放されたのでしょう。
ただ1部では彼らのその後の動向は描かれず終わったため、ファンの間では様々な考察がなされていました。
先述した通り武器人間は何度でも蘇るため、再登場の可能性は非常に高いからです。
2部では公安所属のデビルハンターに!

そして『チェンソーマン』第2部144話にて、とうとうサムライソードが再登場!
まさかの公安所属のデビルハンターとして活躍しました。
恐らくマキマとの戦いのあと、公安がサムライソードの体を回収し復活させたのでしょう。
そして罪を問わない代わりに、デビルハンターとして戦うといった内容の取引をしたと思われます。
まさかの敵キャラが味方側の組織で戦うという展開に、多くの読者が興奮しました。
ただデンジ嫌いは変わっていないようで、「チェンソーマンに正義はない!」と声を荒げています。
【チェンソーマン】サムライソードについてのまとめ
『チェンソーマン』における中ボスの役割を果たしたサムライソード。
序盤に立ちはだかる悪役として使い捨てられたキャラと思いきや、まさかの再登場に筆者も驚きました。
また2023年になって「モミアゲマン」と新たな呼称が与えられたりと、待遇もかなりいいキャラとなっています。
死人が出まくる『チェンソーマン』という作品においては、ただ生きているというだけで歓迎されているのかもしれません。