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鬼舞辻無惨との出会い
縁壱が家を出てから、十数年の月日が流れ、巖勝には家族ができて幸せな日々を過ごしていました。
そんなある時、巖勝が仲間と野営をしていたところ、鬼に襲われてしまいます。
仲間が殺され、死を覚悟した巖勝でしたが、そこに縁壱が現れ、鬼を倒したのです。
前よりもさらに剣術が洗練されていた縁壱。
さらに、仲間を救えなかったことへの詫びを入れるほど、人間としても成長していました。
それを体感した巖勝は、家族を捨て、剣技を極め、縁壱を越えることを決意します。
縁壱に追いつけるように、日々厳しい鍛錬を積んでいた巖勝は、縁壱と同じ日の呼吸は習得することができなかったものの、日の呼吸の派生である月の呼吸を習得。
さらに、一時的に身体能力を向上させることができる痣も発現させることができました。
しかし、痣を発現させた仲間たちが次々に死んでいくのを見て、痣が寿命を縮めることに気づきます。
そんな絶望的な時、鬼舞辻無惨が現れ、「鬼にならないか」と提案をしてきました。
そして、巖勝はその提案を受け入れ、鬼になったのでした。
継国縁壱との最後の戦い
鬼になった巖勝は、人間時代の名前を捨て、黒死牟という名乗るようになります。
数年の時が経った頃、黒死牟は縁壱と再会することに。
縁壱は80歳を超えていて、老人と化していました。
その姿を見た黒死牟は、「信じられぬものを見た」とひどく驚きます。
なぜなら、本来であれば痣を発現させた者は25歳になる前に死ぬはずだからです。
それが目の前に生きている。
縁壱は、鬼になった兄の姿を見て、涙を流しながら憐れんだのですが、鬼である以上斬らなければならないと決意します。
その瞬間、黒死牟の頸は斬られていました。
絶命はしなかったものの、次の攻撃で死を覚悟した黒死牟でしたが、縁壱は立ったまま寿命で死亡していたのです。
弟を越えるために鬼になって力を手に入れた黒死牟でしたが、それでも縁壱には敵いませんでした。
最大の目的を果たすことができず、弟への嫉妬を抱いたまま、生きていくことになったのです。
それからは、鬼舞辻無惨と共に日の呼吸を知る人間を全滅させ、鬼の仲間を増やしていくのでした。
【鬼滅の刃】黒死牟が鬼になった理由は強さを手に入れるため
鬼舞辻無惨と出会い、鬼になった黒死牟ですが、その一番の理由はなんだったのでしょうか。
それは、「弟の継国縁壱を超えたい」。
ただそれだけでした。
そのためには、ただ毎日訓練するだけでは追いつけなかったのです。
実力の差が縮まることはなく、むしろ差が広がっていくばかり。
弟に追いつくためには強くならないといけないけど、その方法が全くわからない。
そんな状況で、さらに追い討ちをかけるような事実が発覚します。
一時的に身体能力をあげることができる痣の代償として、25歳までに死んでしまうという事実です。
痣を発現させていた黒死牟にとっては、絶望的でした。
弟を越えることはもう無理だと思っていたその時、鬼舞辻無惨に永遠の命を与えようという提案をされたのです。
黒死牟にとっては、もう魅力的なものでした。
自らの意志でその提案にのり、弟を越えるための力をつけるために鬼になったのです。