万里ノ鎖(ばんりのくさり)

こちらも天内理子殺害のために甚爾が準備した呪具のひとつです。持ち手部分を認識されなければ際限なく伸び続ける不思議な鎖で、対五条戦では先端に天逆鉾をくっつけて使用しました。

5億円の刀(名称不明)

禪院甚爾2
出典:pixiv@F_Rabbit

 

こちらも天内理子殺害のために甚爾が準備した呪具のひとつ。金銭に換算すると5億円はくだらない代物で、特級呪具・游雲と同価格であることが判明しています。特級呪具・游雲と同価格なのでこの刀も特級なのでしょうが、詳しい効果や名称は分かっていません。五条悟との初戦ではこれ見よがしに振り回していましたが、切り札である天逆鉾の存在を悟らせない為のブラフだったと言われています。

刀身が大きく使い勝手がいいのか、五条戦だけでなく、夏油戦でも使用されました。

特級呪具「游雲(ゆううん)」

甚爾の特級呪具-游雲
出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社

 

特級呪具「游雲(ゆううん)」は、渋谷事変で甚爾が復活した際に使用されました。特級呪具の中で唯一術式効果を持ちませんが、使用者の膂力を最大限に引き出す性能があります。

もともと甚爾の所有物でしたが、彼の死後、游雲を格納したままの武器庫呪霊が夏油傑に取り込まれたため、10年ほど夏油傑の持ち物となっていました。百鬼夜行で夏油が敗れた後は東京校の所有物となり、その後、禪院家に所有権が移行。渋谷事変で再び甚爾の手に渡りますが、その際、研いで形を変えられます。おかげで刺すという攻撃パターンも出来るようになりましたが、結局、甚爾の手によって破壊されてしまいます。もはや三節混と呼べる状態ではなく、その後修復されたのか、使用できるのかは謎のままです。

呪力0のため領域展開はなし

出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

伏黒甚爾(禪院甚爾)は呪力を全く持たず、術式も持っていません。領域展開は術式を付与した生得領域を呪力で具現化する行為を意味するので、呪力も術式も持たない甚爾は領域展開を使用することは出来ません。

また、呪力を持たないので、自分の中に0から術式を構築して発動させるシン・陰流も使用できません。もちろん、領域に対抗する結界も張れません。

【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)の過去や生い立ち

初登場は単行本8巻66話

高専時代の五条悟と夏油傑
出典:pixiv@牙ya

 

伏黒甚爾(禪院甚爾)は、単行本8巻66話「懐玉ー弐ー」で初めて登場しました。

星漿体暗殺のため盤星教に雇われる

天元と星漿体の同化を阻止する盤星教「時の器の会」は、当時の星漿体・天内理子の暗殺を企てます。しかし、盤星教は非術師の集団のため、呪術師と戦う術を持っていません。そこで雇われたのが伏黒甚爾(禪院甚爾)です。金を欲していた甚爾は孔時雨から話を持ち掛けられ、二つ返事で依頼を受けます。

五条悟・夏油傑を下し星漿体を暗殺

しかし、すぐに天内理子を殺害するようなバカな真似はしません。それもそのはず、天内理子には五条悟と夏油傑が護衛でついていたからです。

かつてまだ子どもだった五条と会ったことがある甚爾は、その異常さに気付いていました。だからこそ、天元と天内理子の同化する日までじっくり時間をかけて五条を弱らせることに。

呪詛師が集う闇サイトで天内理子に懸賞金をかけ、五条が長時間術式を使用する状況を強いります。2日間もの間術式を発動し続け体力を消耗した五条は、懸賞金が取り下げられた際に油断し、術式を解いてしまいます。甚爾は一瞬の隙をつき五条を襲い、特級呪具「天逆鉾」で五条を戦闘不能に追い込みます。夏油は天内理子を連れて天元のもとを目指していましたが、こちらも五条同様戦闘不能に。

護衛のいなくなった天内理子はあっけなく殺され、甚爾は天内理子の遺体を盤星教の本部に届けるのでした。

復活した五条悟と対峙

仕事を終え盤星教本部から去ろうとした伏黒甚爾(禪院甚爾)の前に、殺したはずの五条悟が現れました。五条は死ぬ間際に呪力の核心を掴み反転術式を習得して復活。さらに、反転術式を応用した術式反転「赫」、虚式「茈」で甚爾に反撃。自分の死を確信した甚爾は、五条に恵の存在を伝えます。

2,3年後に禪院家に売られる子がいると知った五条は諸々の面倒ごとを全て片付け、伏黒恵を保護することになるのでした。

御三家の禪院家出身

禅院甚爾
出典:pixiv@時島シクカ

 

初登場時、伏黒の姓を名乗っていた甚爾ですが、実は禪院家の出身であることが判明します。

禪院家は加茂家、五条家と並ぶ呪術界の名門。しかし、名門である家系に生まれながら術式を持たず、呪力すら持たずに生まれた甚爾は一族の恥として蔑まれました。ひどい扱いを受けた甚爾は次第に性格が歪み、禪院家から逃げ出します。この時点で禪院家との縁は切れますが、恵が生まれたタイミングで甚爾は禪院直毘人と接触。甚爾は結婚して伏黒姓を名乗るくらいなのでかなり禪院家を嫌っているはずですが、なぜか直毘人とだけは連絡を取っていたようです。直毘人はいい意味で破天荒な人間なので、家を出た甚爾のことも気にかけていたのかもしれませんね。

ちなみに、甚爾にとって直毘人は伯父、禪院甚壱は兄にあたります。扇の娘である真希と真依とも血縁関係にありますが、面識はありません。そのため、真希は陀艮戦で甚爾が戦う姿を初めて目の当たりにし、自分が目指すものはこれだと確信します。

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