【呪術廻戦】九十九由基(つくもゆき)とは?強さ・術式から現在の状況、黒幕説について考察
出典:呪術廻戦【公式】Twitter

呪術廻戦に登場する九十九由基は、日本に4人しかいない特級呪術師の一人です。

しかし、術式や過去など明らかになっていない部分が多く、黒幕説がささやかれることも。

そこで今回は考察を交えつつ九十九由基を紹介したいと思います。

【呪術廻戦】九十九由基(つくもゆき)とは?

九十九由基の身長や年齢は?

名前九十九由基(つくもゆき)
誕生日不明
年齢不明(30歳前後?)
身長推定185㎝以上
体重不明
等級特級呪術師
趣味・特技バイク
好きな食べ物チキンブリト―
嫌いな食べ物海藻類
ストレス任務
CV日高のり子

呪術廻戦に登場する九十九由基は、日本に4人しかいない特級呪術師の一人です。

本来、呪術師は等級に応じた任務に派遣され、報酬を受け取りますが、九十九由基は依頼を受けずに海外を飛び回り、呪術高専とは別行動をとっています。

本人は自分の目的のために海外を飛び回っていると説明していますが、実は高専が苦手で任務を受けたくないそう。

とてもフランクな性格で、初対面の夏油傑に好きな女性を尋ねたり、シリアスな戦闘シーンで投げキッスをしたり、明るく、飄々としています。

九十九由基の声優は日髙のり子

九十九由基の声優を務めるのはレジェンド声優の一人、日高のり子さんです!

日高さんは『タッチ』の浅倉南や『となりのトトロ』の草壁さつき、『るろうに剣心』の瀬田宗次郎など、年代や性別を問わず様々なキャラクターを演じられています。

大人の声をやっていても「声が若い」と言われていた日高さんですが、出産を機に声が変化。

それまで『タッチ』の浅倉南のような可愛らしい女の子役が多かったのですが、『犬夜叉』の桔梗のようなクールビューティーな役もこなすようになりました。

九十九由基は身長が高く、他のキャラクターよりも聡明かつ茶目っ気のあるキャラ。

日高のり子さんの声はそんな九十九由基にぴったりと言えますね!


初登場は単行本6巻50話

九十九由基が初めて登場したのは、単行本6巻50話『予感』です。

小学3年生の東堂葵が高校生をボコり休憩していると、対岸にいる女性から声をかけられました。

この女性こそが九十九由基です。

初登場ではワンシーンのみの登場にも関わらず圧倒的なインパクトを残しましたが、それ以降は登場せず、名前すら分からない状態が続きました。

単行本8巻76話『玉折』で再び登場し、名前と目的が判明。

しかし、その後も長い間登場せず、目的や呪術高専と距離をとっていることから、九十九由基が黒幕ではないかと噂されることも。

単行本16巻135話『渋谷事変52』で再び登場し、窮地に陥った虎杖悠仁一行を助け、黒幕ではないことを証明しました。

【呪術廻戦】九十九由基の強さは?能力や術式を解説

術式は仮想の質量を付与する星の怒り(ボンバイエ)

九十九由基の術式は、自分の肉体に仮想の質量を付与する星の怒りです。
質量を付与されたパンチは、ガードした羂索の腕が千切れ、天元の結界を突き破るほどの威力があります。

術式の概念を無効化するほどの質力を生み出すことが可能であり、無下限呪術の防御すら突破する可能性のある術式です。

仮想の質量は基本的に術者の肉体に影響しないため、質量が増しても九十九由基のスピードは遅くなりません。

ただ、一定の質量を超えると術者の肉体にも影響を与えることになり、九十九由基自身がブラックホールになってしまいます。

国家転覆どころから地球を破壊する可能性があり、純粋な火力なら作中で最強の術式でしょう。
また、羂索との戦いでは反転術式も使用していました。

式神凰輪(ガルダ)を使役する

戦闘態勢に入る九十九由基
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

九十九由基は、自分の術式で生み出した式神の凰輪を従えています。
九十九由基本人以外で星の怒りの効果が適用される唯一の存在で、制限なく質量を増加可能です。

そのため、凰輪の破壊力もすさまじいものがあります。
さまざまな形状に変形可能で、九十九由基は凰輪を武器として使用することも多いです。

球形にした凰輪をサッカーボールのように蹴り飛ばして、呪霊を粉砕するシーンも
独自に動いて九十九由基を助けることもあり、羂索に巻き付いて動きを封じたこともありました。

東堂葵と初めて出会った時も、九十九由基に寄り添うように姿を見せています。


領域展開は出来るが詳細は不明

九十九由基は領域展開を使用可能ですが、どんな領域展開なのか不明です。
羂索との戦いで、九十九由基は領域を展開する予定でした。

しかし、天元が簡易領域で羂索の領域展開に対抗するように提案したため、九十九由基は自分の領域展開を使用していません

元々は羂索の領域展開に自分の領域展開で対抗するつもりだったため、九十九由基の領域展開もかなりの自信を持っていた可能性が高いです。

羂索との戦いでは、簡易領域を披露しています。
簡易領域を使用すると通常は移動できないと思われますが、九十九由基は簡易領域を使用したまま移動していました。

実は体術が得意?

九十九由基は、体術もかなり強いです。
元々、体術が得意な藤堂葵の師匠のため、九十九由基も体術が強いと予想されていました。

ガルダを武器のように使用する場合もありますが、九十九由基の基本的な戦闘スタイルは既による近接戦闘です。

星の怒りで威力を大幅に上げていますが、攻撃が敵に当たらなければ意味はありません。
九十九由基は呪力無しの格闘なら最強格とされる羂索と渡り合っており、単純な体術も相当なレベルです。

【呪術廻戦】九十九由基と関係の深いキャラクター

東堂葵とは師弟関係

 

東堂葵
出典:pixiv@時島シクカ

 

上記でも説明させていただきましたが、九十九由基は東堂葵の師匠にあたります。

当時小学3年生だった東堂葵は九十九由基と出会い、退屈が覆る予感を感じました。

その後、東堂葵は九十九由基に弟子入りし、九十九由基の推薦で呪術高専へ入学。

非術師の家系ながら在学中に1級呪術師になれたのは、持ち前の戦闘センスだけではなく、九十九由基の厳しい鍛錬のおかげでもあるのです。

ちなみに東堂葵の好きな女性のタイプは「身長の高い女性」ですが、こちらは九十九由基に由来しているとのこと。

好きな女性のタイプに影響を与えるほど、九十九由基は東堂葵の人生を大きく左右したということが分かりますね。

夏油傑に影響を与える

 

夏油傑3
出典:pixiv@牙ya

 

夏油傑が18歳の時、呪術高専にて九十九由基と初接触。

九十九由基は、「呪霊を狩る」のではなく「呪霊が生まれない世界を作る」ことを目指していると明かしました。

その手段は以下の2つ。

①全人類から呪力をなくす

②全人類に呪力をコントロールさせる

夏油傑は九十九由基の話を聞き、あることを考え付きます。

それが「非術師を皆殺しにし、術師だけの世界を作ること」でした。

九十九由基に影響を受けた夏油傑はすぐに行動を開始。

派遣された村の全住民を殺して逃走し、呪詛師として認定されます。

間接的ではありますが、九十九由基は夏油傑が呪詛師になるきっかけを与えてしまったことになりますね。

虎杖悠仁とは親子?

出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

九十九由基と虎杖悠仁には、東堂葵や夏油傑のような目立った接点はありません。

しかし、虎杖悠仁と九十九由基の目の下には似たような線が描かれているため、親子説が噂されています。

結論から申し上げますと、九十九由基と虎杖悠仁は親子関係ではありません。

芥見下々先生が、九十九由基の目の下にある線は涙袋だと言及し、親子説は否定されました。

また、単行本17巻143話において、虎杖悠仁の母親が羂索であることも判明。

虎杖悠仁と九十九由基が親子が完全に否定され、2人の間に血の繋がりがないことが明らかになりました。

ラルゥと行動を共にする

単行本16巻136話にて、九十九由基とラルゥが行動を共にしていることが判明しました。

ラルゥと言えば、呪詛師となった夏油傑を王にするべく奮闘していたうちの1人。

百鬼夜行で夏油傑が死んだ際は揉める仲間を一喝し、各自好きにすればいいと提案しました。

つまり、元夏油一派なのですが、なぜ九十九由基の仲間になったのか詳しい経緯は分かっていません。

同じく元夏油一派であるミゲルも五条悟の依頼を受けて乙骨憂太と行動していたので、ラルゥも夏油傑の死後は呪術高専に協力しているのかもしれませんね。

元星漿体の九十九は天元が嫌い

作戦を実行する天元
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

九十九由基は天元と同化できる星漿体だった過去があり、天元を嫌っています
天元は日本の呪術界の基盤となる存在ですが、自我を維持するには星漿体と同化が必要です。

九十九由基と天元の過去に何があったのかは不明ですが、天元にはかなり不信感を持っています。
天元を嫌っている九十九由基ですが、羂索から天元を守るために護衛に付いていました。

羂索と戦った際に、天元の作戦に不自然な点があったため、九十九由基が負けるように仕組んだという説もあります。

【呪術廻戦】九十九由基は黒幕?敵か味方か考察

黒幕ではない

夏油傑
出典:pixiv@牙ya

 

度々黒幕説が囁かれる九十九由基ですが、残念ながら黒幕ではありません。

なぜなら、渋谷事変、及び、死滅回游を企てたのは、偽夏油の脳=羂索ということが判明したからです。

羂索は夏油傑の肉体だけではなく、虎杖悠仁の母親、加茂憲倫の肉体を転々としてきた過去の人物。

乗っ取られた肉体の額に線が入るので、九十九由基は羂索ではないことが分かります。

また、灰原雄に「良い人」認定された過去もありますので、九十九由基は黒幕ではないと考えられます。

目的は『呪力からの脱却』

九十九由基の目的は、呪霊の発生しない世界を作ることです。

現状の「呪霊を狩り続ける」という呪術高専のやり方は対症療法に過ぎず、呪霊の発生要因を取り除く原因療法を推し進めたい九十九由基とは意見が分かれてしまいます。

そして、九十九由基が考えた呪霊の発生しない世界を作るための手段は以下の2つ。

①全人類から呪力をなくす(呪力からの脱却)

②全人類に呪力をコントロールさせる(呪力の最適化)

夏油傑と出会った当初は、全人類に呪力をコントロールさせることを目指していましたが、渋谷事変では『呪力からの脱却』プランに原点回帰。

しかし、呪力の最適化を目論む羂索と意見が対立するのでした。

【呪術廻戦】九十九由基の現在は?

渋谷事変で死亡した?

渋谷事変で窮地に陥った虎杖悠仁たちの前に颯爽と現れた九十九由基。

軽々と裏梅の攻撃をはねのけ、羂索に対して投げキッスを放ちました。

その直後、羂索は日本中に無数の呪霊を放ち、死滅回游がスタート。

つまり、九十九由基は渋谷事変での戦闘に本格的に参加したわけではないので、今も生存しています。

渋谷事変終了後は呪術高専の上層部との接触を回避するため、虎杖悠仁が呪力操作の訓練を行った地下室に潜伏。

虎杖悠仁が味方に付くのを待ち、次なる作戦に乗り出すのでした。

天元の護衛に就く

出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

渋谷事変が終わり、死滅回游が行われる現在、九十九由基が何をしているかというと、天元の護衛です。

渋谷事変終了後、九十九由基は天元と接触し、獄門疆の解き方と羂索の目的と今後の出方を尋ねることになりました。

その際、天元は知ってることを教える代わりに、乙骨憂太、九十九由基、脹相のいずれか2人が残り護衛にあたることを要求します。

その結果、乙骨憂太は死滅回游に参加、脹相は乙骨か九十九が虎杖に必要だと判断し、自分は護衛として残ることに。

九十九由基は天元と話すことがあると言い、護衛としてその場に残るのでした。

薨星宮に侵入してきた羂索と戦闘

九十九由基に殴られて腕が千切れる羂索
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

呪術廻戦205話で、天元のいる薨星宮に侵入した羂索と九十九由基は戦闘することに。
凰輪をぶつけて特級呪霊を瞬殺し、羂索の腕が千切れるパンチを出した九十九由基の強さは衝撃的でした。

九十九由基と羂索は、お互いの術式を見抜いた上で共に面倒な相手と判断。
しかし、九十九由基が領域を展開しないことを見抜いた羂索は、領域展開胎蔵遍野を発動します。

羂索が領域を閉じない領域展開を使用したことで、天元が領域を破壊する計画は失敗。
九十九由基は簡易領域で対抗しますが、あっという間に無効化され、羂索の術式で深手を負ってしまいます。

ブラックホールを発動するも生死不明に

ブラックホールを発生させようとする九十九由基
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

追い詰められた九十九由基ですが、脹相の助けで何とか生き延びます
領域展開を使ったせいで、羂索は術式を使えない状態になっていました。

九十九由基と脹相は2人がかりで攻撃し、羂索を追い詰めることに成功。
一気に攻めようとする九十九由基ですが、羂索の切り札の「うずまき」で致命傷を負います。

九十九由基は無理やり脹相を逃がすと、限界を超えた質量を付与してブラックホールを生成
薨星宮を崩壊させますが、ブラックホールでも羂索を倒すことはできませんでした。

九十九由基は208話で生死不明となり、最新244話の時点まで登場していません

【呪術廻戦】九十九由基のまとめ

今回は『呪術廻戦』に登場する九十九由基について解説しました。
九十九由基は4人しかいない特級呪術師の1人で、非常に強力な術式を持っていました。

しかし、実際に活躍したシーンは少なく、羂索相手にブラックホールを使って行方不明になっています。
死亡説が濃厚ですが、領域展開も披露しておらず、死んだ場面も描かれていません。

生存の可能性は残されているので、再登場に期待しましょう。

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