ワンピースの黒刀とは
ワンピースでは、「黒刀」と呼ばれる刀が存在します。
その呼び名の通り刀身が黒いことが特徴ですが元から黒いわけではなく、何かしらの条件を満たし黒くなった刀のことを「黒刀」と呼びます。
黒刀については
- 刀身が黒い
- 『恐竜が踏んでも一ミリも曲がらない』と言われる硬さを持つ
- 全ての刀剣は黒刀に成り得る
- 黒刀に成ると刀の位列が上がる
という情報が判明しています。
また、作中で現在黒刀であることが判明しているのは
- “鷹の目” ミホークの愛刀 “夜”
- 剣豪リューマ生前の愛刀 “秋水”
のみです。
この二本について、さらに詳しくみていきましょう。
黒刀➀ミホークの”夜”
“鷹の目”ミホークの愛刀“夜”は、作中で初めて登場した黒刀です。
前述のように2m近い長さと十字架のような形状が特徴で、世界最強と呼ばれ最上大業物 12工の一つに数えられています。
拵は乱刃・重花丁字で、その大きさから腰に差すことはできず、ミホークは背負うように携帯しています。
斬撃は氷山をもたやすく斬るほどの威力を持ちますが、ミホーク自身が実力などを認めた相手にしか抜刀しないようです。
黒刀➁ゾロがワノ国に返納した剣豪リューマの”秋水”
現在黒刀と判明しているもう一本は、ワノ国の剣豪”霜月リューマ”が生前に愛用していた刀“秋水”です。
こちらも前述のように、スリラーバーク編にて剣豪リューマのゾンビからゾロが譲り受けました。
そして後のワノ国編で、国宝として扱われていたものが盗まれてしまったと判明し、日和から閻魔を譲り受ける代わりにワノ国へ返納しました。
拵は乱刃・大逆丁字で、一般的な刀と同じサイズをしていますが、雪走に比べるとかなり重量があるようです。
その重さのため威力は高いですが、逆に高すぎて扱いが難しいようで絶妙な力加減が必要になります。
また、ゾロと戦闘を繰り広げた牛鬼丸曰く、秋水は剣豪リューマの歴戦にて(黒刀に)成った刀であるそうです。
秋水の元々の所有者であるワノ国の剣豪”霜月リューマ”については、こちらの記事で詳しく解説しています。
おでんの愛刀「閻魔」と「天羽々斬」は黒刀ではない
ワノ国の過去編でおでんが持つ「閻魔」と「天羽々斬」の刀身が黒いシーンが存在しますが、こちらの二本はまだ黒刀に成ってはいないようです。
このシーンで描かれた黒い刀身は一時的なものであり、恐らくは流桜(覇気)を込めた結果の疑似的な黒刀化だと思われます。
このことから、黒刀に成るためには覇気の習得と練磨が必要になる可能性が高いといえるでしょう。
黒刀に成るための条件については、本記事の最後でも考察していきます!
元おでんの愛刀「閻魔」「天羽々斬」を考察
それではここから、光月おでんが生前に愛用していた「閻魔」「天羽々斬」についてみていきましょう。
「閻魔」を作った霜月コウ三郎とは
閻魔を作り光月おでんに贈ったのは「霜月コウ三郎」という人物です。
霜月コウ三郎はワノ国の出身の刀鍛冶であり剣豪ですが、ワノ国を違法出国し、その後シモツキ村を作りました。
また、くいなの祖父でありコウシロウの父であることも判明しています。
刀については、閻魔のほかにくいなの形見である「和道一文字」も同じく霜月コウ三郎が作ったもので、どちらも現在はゾロが所有しています。
なお、霜月コウ三郎についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
そして、霜月コウ三郎が霜月牛マルと兄弟である可能性などは、こちらの記事で考察しています。
おでん→日和→ゾロと受け継がれた「閻魔」とは
「大業物 “閻魔”」とは光月おでんが生前に愛用し、その後日和、ゾロへと順に受け継がれた刀です。
作ったのは和道一文字と同じく霜月コウ三郎で、「地獄の底まで切り伏せる」といわれています。
その威力は凄まじく、百獣のカイドウの体に傷を付けた唯一の刀とされていますが、持ち主の”流桜(覇気)”を勝手に放出し必要以上に斬るという妖刀のような特性を持っているため、ワノ国でも実際に閻魔を扱えたのは光月おでんのみです。
閻魔を譲り受けたゾロも早速鬼ヶ島での戦争で使用しますが、まだ完全に使いこなすほどではなく覇気と閻魔の扱い方を模索しているようです。
また、前述のように閻魔はまだ黒刀に成っていませんが、光月おでんの戦闘シーンや現代の鬼ヶ島討ち入りでのゾロの戦闘シーンでも、一時的に刀身が黒くなっている様子が描かれています。