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1081話にてとうとうガープ達の前に、元海軍大将青キジことクザンが立ち塞がりました。
ひばりを凍結させ敵意丸出しのクザンに、果たしてガープは勝てるのでしょうか?
本記事ではクザンとガープの戦いについて考察していきたいと思います。
ガープはクザンと本気で戦える?
「迷うやつは弱い」という言葉の意味

恐らくガープvsクザンで1番気掛かりなのは、「ガープはクザンに本気を出せるか?」という点でしょう。
ガープが仲間や部下想いで、情に厚い男というのは皆さんご存知のはずです。
その情の厚さは、宿敵ロジャーの息子であるエースを預かったほど。
しかし実際にクザンから「一番弟子を殺せるのか?」と問われたガープは、「縛られるなバカめ!」と即答しています。
同時に「迷うやつは弱い」とも発言していました。
この発言の根底には、2年前の頂上戦争での経験があると筆者は考えています。
頂上戦争を経て覚悟は決まっている?

2年前の頂上戦争では、ガープは迷いの連続でした。
育ての親となったエースの処刑に、孫のルフィとも戦う羽目になってしまったからです。
そうした「過去の縛り」もあり、ルフィに簡単に殴り飛ばされるなど、ガープの目立った活躍は見られませんでした。
そのため読者にはガープの実力を疑問視する人も少なくなかったのです。
しかし1080話でも見られた通り、ガープの本気はやはり凄まじいものでした。
そしてクザンとの戦いも、最初から本気で挑んでいるように見えます。
これは頂上戦争にて「エースという過去」に縛られ、不甲斐ない姿を見せたからでしょう。
「クザンという過去」ではなく、「コビーという今の愛弟子」のため、ガープは今本気で戦っているのです。
仲間を守りながら戦うのは不利

迷いはないように見えるガープですが、もう一点不安要素があります。
それは「戦えない仲間が多い」ということです。
クザンは元海軍大将という海軍の最高戦力であるため、クザンより強い海兵は殆ど存在していません。
そのためクザンと戦えるのは現状ガープのみです。
更にガープの後ろには、足枷が外れないコビーや凍らされたびばりなど、守らなければいけない仲間が多くいます。
その為、クザンや黒ひげ海賊団のメンバーが他の海兵を狙った場合、ガープは部下の命と自分の命を選択させられるでしょう。
そこにガープが自ら語った弱さを生む「迷い」が、再び生じるかもしれません。
ガープはクザンより強いのか考察
ガープは本人曰く「衰えた」

ここからはガープとクザン、どちらの方が強いのかを考察していきます。
1081話作中でガープは消し炭にした街を眺めながら、「衰えた」と口にしました。
驚きしかありませんが、これほどの実力を持っていても、全盛期と比べれば衰えているとのこと。
流石にロジャーや白ひげ相手に、覇気だけで渡り歩いた傭兵は違いますね。
普通に考えればこの年の兵士など衰えきってそうなものですが、「ワンピース」世界の老人は一味違います。
現に老いて前線から離れていたレイリーですら、黄猿と互角以上の戦いを繰り広げていました。
そう考えると海軍で今なお前線で戦うガープには、これくらい朝飯前なのでしょう。
クザンの凍結はガープに効かない

1081話ではクザンの「アイスBALL 」を、ガープが打ち破るシーンが見られました。
このことから、「クザンの能力は覇気で打ち破れる」と考えられます。
そう考えられる理由として、覇気と能力の関係性が挙げられるでしょう。
1063話にてローがドクQの能力を、覇気で打ち破っています。
その際に「過剰な覇気に能力は通じない」と、ローは語っていました。
このことから、「能力者より強い覇気を纏えば能力を無効化出来る」と推察出来ます。
つまり1081話の描写を見る限り、ガープにクザンの能力が通用しないだけでなく、クザンよりもガープの覇気の方が上と考えていいでしょう。
グザンには足のハンデがある

クザンには覇気の練度の差だけでなく、身体的ハンデも存在しています。
クザンは2年前に赤犬ことサカズキと元帥の座をかけ決闘し、右足を失いました。
そして「ワンピース」の世界では、四肢を欠損することはかなりの戦闘力低下を招くと思われます。
事実、片腕を失ったシャンクスに対してミホークは、「今更決着をつけようとは思わん」と、冷めた態度をとっていました。
ただクザンは現状、自身の能力で常時足を補っている状態にあります。
そのため戦闘においては、そこまで影響がないとも考えられるでしょう。
しかし能力で右足を補うということは、右足に能力の意識を割いている状態とも言えます。
それこそが、クザンが強者と戦う上での1番のハンデになると、筆者は考えました。
クザンは四皇並みに強い?
黒ひげも能力を奪わなかった

次に現在のクザンの強さについて考察していきます。
結論から言うと、現在もクザンは四皇レベルに強いと考えられます。
そう考えられる理由として、黒ひげのクザンへの対応が挙げられます。
1081話でクザンが能力を奪おうと提案したラフィットに激怒した際、黒ひげはすぐにクザンに詫びを入れました。
ヤミヤミの力で能力を封じられるはずの黒ひげがここまで焦るのは、クザンの能力は黒ひげにとっても脅威と考えているからでしょう。
また能力を奪わずクザンを仲間にしたのも、クザンの素の戦闘力を買っているからだと思われます。
そもそもサカズキとの対決も、マグマと氷という相性最悪な中での戦いでした。
そんな中でむしろ前戦したクザンの戦闘センスは計り知れません。
海という弱点も実質なし!

ただでさえ最強レベルに強いクザンですが、他の能力者にはない最大の強みがあります。
それは「海に弱い」という弱点が、ほぼないに等しいのです。
みなさんご存知の通り、能力者は泳ぐことが出来ず、水に浸かると力を発揮できません。
しかしクザンは海そのものを何キロにも渡って凍結させ、海を歩いて渡ることが出来るのです。
その為、戦闘中に海に落ちても、その場を凍結させることで踏みとどまることが可能です。
1081話でガープが披露した技には、「海底落下」という技がありました。
これは恐らく敵を地面に叩きつけ、海中まで突き落とす技と推察されます。
しかし海を凍結させられるクザンには、まず通用しないと考えていいでしょう。
衰えた白ひげには敵わなかった

これまでの描写を振り返ると、作中最強レベルに強いクザンですが、全く叶わなかった敵がいます。
それがマリンフォード頂上戦争で戦った白ひげです。
そもそも氷結という能力が、白ひげの振動を与える能力と相性が悪いというのもありますが……。
しかし覇気でも凍結を破ることが出来る以上、ガープ相手でも不利であることは変わりありません。
更にクザンを倒したサカズキも、白ひげにボコボコにされていました。
その為、老いた白ひげ>サカズキ>クザンという見方もできます。
そしてガープは、かつてロジャーや白ひげと渡り合った海兵です。
そう考えると老いたとはいえ、未だにガープはクザンより強いと考えられます。
1081話の考察まとめ
以上が、クザンとガープの実力についての考察となります。
とうとう元海軍大将vs海軍の英雄という激アツ対決が見れて、筆者は興奮しっぱなしです。
しかしこの対決によって、ガープがクザンに敗北する可能性も捨てきれず、早く次回を見て不安を解消したいですね。