【文豪ストレイドッグス】谷崎潤一郎の異能

異能「細雪」とは?

谷崎の異能である「細雪」とは、周囲の空間に幻影を映し出す能力で、周りの風景に溶け込んで自身の姿もくらますことも、周囲の空間に幻像を映し出すことも可能です。

異能を発動する際は、周囲に雪の幻影が降り注ぎ、雪が降っている場所に幻影を映し出すことができます。

また、前述したように谷崎は空間把握能力が優れているようですが、これは細雪が空間に幻影を作り出す能力であるためと思われます。

暗殺に特化!意外と優れた異能

細雪は直接的な攻撃能力はないものの、高い汎用性を秘めた異能です。

自分の姿をくらませるだけでなく、自分自身の幻影を作り出したり、敵の視覚を騙して判断を鈍らせることもできます。

また、他者の目に偽の幻像を映し出して、他者に攻撃をさせたり同士討ちに持ち込ませたりするなど、戦術的に使えば強力な異能となります。

また、ポートマフィアの広津に言わせると暗殺に特化した異能とのことです。

  • 類似能力
  • 幻影を作り出す

 ARMS(漫画)

三月兎(マーチヘア) ナノマシンを散布して光をコントロールし、幻影を創り出せる

 烈火の炎(漫画)

八竜の一体で、幻を作り出す「塁」

  • 姿をくらます

 プレデター(映画)

光学迷彩で周囲に溶け込む

 TIGER&BUNNY(アニメ)

折紙サイクロン(擬態して周囲に溶け込む)

細雪はあくまで幻影作り出す能力であり、幻覚術は別の能力

【文豪ストレイドッグス】実際の文豪、谷崎潤一郎とは?

谷崎潤一郎とは?

谷崎潤一郎とは、明治末期から昭和まで活躍した文豪です。

東京都日本橋で生まれたため、モダンな雰囲気の作品が多く、文体もハイカラな感じのものが多いですが、漢文や大和言葉のような古い原語から俗語まで書き、端麗で多彩な文章が最大の魅力です。

関東大震災以降は関西に移り住み、以降は後述する細雪のように、関西を舞台とする作品を執筆しています。

文ストの谷崎同様、猫を好んだと言われ「猫と庄造と二人のをんな」のように猫に関する小説も書いています。

また、グルメでも知られ「美食倶楽部」という小説も書いています。文ストの谷崎が中華料理を好んだり、料理が得意であるのはこれが由来となっているようです。

文豪としてはかなり長生きしたようですが、1965年に腎不全と心不全の両方を患ってしまい、79歳で死亡しました。

細雪とは?

 

 

「細雪」とは、太平洋戦争の時期に月刊誌「中央公論」で連載が開始された小説で、上、中、下の三部作となっています。

大阪にある旧家に生まれた、鶴子・幸子・雪子・妙子4人姉妹を主軸に語られる作品です。

上流の大阪人の家庭を描いた物語で、丁寧な女性描写や、戦時下におけるはかなげな滅びの美が高く評価されています。

戦時中は軍部から「内容がそぐわない」という理由で掲載を止められ、戦後はGHQから改変を余儀なくされるなど憂き目にあうものの、谷崎は執筆を続け、1947年に婦人公論で連載を開始しました。

苦労の末に細雪はベストセラーとなり、昭和天皇も愛読されたことから本書が献本されたそうです。

ナオミのモデルになった人は?

谷崎の妹であるナオミのモデルになったのは、「痴人の愛」という作品のヒロインであるナオミです。

まだ少女のような年齢でありながら、主人公を翻弄する小悪魔的なキャラクターは、文ストのナオミと共通しています。

ただし「痴人の愛」のナオミは奔放な性格であるのに対し、文ストのナオミは利発でしっかり者として描写されています。

さらに「痴人の愛」のナオミのモデルは、谷崎の義妹である映画女優の葉山三千子で、1996年まで存命していました。

【文豪ストレイドッグス】谷崎潤一郎のまとめ

谷崎は大人しくて、異能も戦闘向きではありませんが、ここぞと言うときは意外な力を発揮します。

谷崎は、文豪ストレイドッグスは、力対力の物語ではないことを象徴しているキャラクターでもあるのです。

本編では、これからも意外なキャラクターが意外な能力を持って現れるので、目を離さないでください。

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