目次
天元を伴い、死滅回游を終わらせるための工作を講じる羂索。
そもそもの死滅回游の管理者が天元であったことなどの重要情報が明らかになりました。
どうやら、天元と人類の超重複同化に向けて、本格的に動き出したようです。
対する虎杖陣営にも動きがありました。
来栖の生存、仲間たちの集結、五条悟を解放するためにいよいよ彼らも始動します。
死滅回游編はどうやら、クライマックスへ突入したという雰囲気が高まっていました。
家入硝子の言葉が印象的だった第220話「自浄自縛」のネタバレです。
呪術廻戦前回219話のおさらい
ときは平安時代。
藤氏直属の精鋭部隊を壊滅させた宿儺は、重要な神事である新嘗祭に招かれていました。
豊穣の祈りを捧げる対象として呼ばれた、とのこと。
規格外の力を持つ両面宿儺は、怪物と呼ばれ恐れられる一方で、敵意が無いことを多分に示さなくてはならない相手と見なされていました。
そんな宿儺を一目見た万は、その瞳が寂しそうだ、と感じとります。
裏梅に「隣に立つのは私」と言い放ち、「私ならそんな寂しそうな目はさせない」と豪語します。
が、彼女はおそらく宿儺の一閃を受け、絶命。
これがどうやら、1000年前の様子だったようです。
その頃からずっと、宿儺の孤独を独り占めしたいと思っていた万は、「完全な球体」を構築してみせました。
接地面積が存在しないため触れることができず、無限の圧力を生むことができる物体です。
さらに、万は領域展開。
真球に必中効果が付与されることになりました。
これで万が術式を発動すれば、真球が宿儺に襲い掛かることになります。
しかし、ここで宿儺は魔虚羅を召喚。
呼び出された魔虚羅は、なんと触れられないはずの真球を破壊しました。
宿儺曰く、万の構築術式のような呪力効率の悪い術式は、運用が画一的になりやすい、とのこと。
万の場合であれば、何を構築するにしても、液体金属や虫の鎧を流用することになってしまうのだそうです。
そして、そのどちらにも魔虚羅はすでに適応していました。
だから迎撃や破壊が可能だった、ということでした。
語る宿儺に、「そんなに私のことわかっていたの?」「嬉しい」と万は言い残します。
そして、「後生大事に使ってね」と、宿儺に何かを託し、息絶えました。
これにより、伏黒津美紀の破壊が完了。
それも、十種影法術を用いて成し遂げられてしまったのです。
内側からこれを見ていた伏黒本人の意識は、さらに深淵へと沈んでしまったのでした。
呪術廻戦ネタバレ最新話220話の考察
呪術廻戦ネタバレ最新話220話の考察|次回からはどんな話になるのか
物理的な「浴」と、津美紀の破壊という心理的な「浴」が一連の流れだったようにも思える話に区切りがつきました。
そうなると、次に来るのはどんな展開なのか、という話になりますよね。
気になるのは失意の虎杖です。
同様に九十九を失った脹相や、五条解放の糸口である天使を失った仲間である真希など、虎杖陣営は現状厳しい状況です。
これを何とか打開するべく、秤や鹿紫雲たちと合流する、という話は十分考えられます。
また、三代や大道、烏鷺といった実力者たちがどう動くのかも、描かれてほしいポイントと言えますね。
結界に投入された兵士たちがどうなったのかも、気になるといえば気になるところです。
呪術廻戦ネタバレ最新話220話の考察|伏黒復活の可能性はある?
宿儺が津美紀、もとい万と戦うのを、どうやら内側からすべて見ていたらしい伏黒。
打ちのめされた様子が描かれ、案の定読者からは悲鳴と絶望の声が多数上がっていました。
が、気になるのは「まだ伏黒の自我が残っている」というところです。
以前に天使が、「完全に根を下ろす前なら云々」みたいなことを言っていたはずです。
受肉体は、受肉した時点で引きはがすのは難しい、といった主旨の発言もされていました。
これが本当なら、浴と津美紀の破壊が完了した伏黒の自我は、もうどこにも残っていなくてもおかしくないと考えられます。
にも関わらず、「宿儺の内ですべて見ていた伏黒恵」が219話ラストで描かれていました。
過酷極まりない条件つきになるけれど、伏黒を復活させる手段はある、みたいな情報が浮上する可能性が、もしかしたらあるかもしれません。
呪術廻戦ネタバレ220話
呪術廻戦ネタバレ220話|死滅回游の終了へ向けて
自縄自縛ではなく、自浄自縛。浄界の結界術が逆に仇となった訳だ。生徒達が勝つ方に賭けた天元の思惑は簡単に羂索の作戦に使われてしまった。
— 朽ち果てた猿 (@motu19820618) April 17, 2023
・宿儺を戦闘不能な状態にする
・羂索を葬る
・五条悟復活
五条先生が出た後獄門疆に封印されるのはやっぱり宿儺なのかな。#呪術本誌 pic.twitter.com/O1OToloHU0
夏油傑の名で死滅回游に参戦しており、309点を獲得していた羂索。
彼はコガネに、新規泳者の参加の打ち切りという総則追加を言い渡します。
もちろん、総則7に抵触するため、却下されますが羂索には考えがありました。
もともと、死滅回游の結界は、要となる4つの浄界を利用したものだった、という点をついたのです。
浄界は、天元が呪霊の発生を抑制するためや、補助監督の結界術の精度の底上げをするために張ったものです。
要の4つは、以下の場所に作られていました。
皇居。
東京の呪術高専地下、薨星宮。
京都、山国御陵。
飛騨霊山。
飛騨霊山の浄界は、日本を東西に分断する巨大なものであるそうです。
呪術廻戦ネタバレ220話|バグを駆使した総則の追加
#呪術本誌
— SMALL晦日つ (@small4072) April 17, 2023
145話で天元はこう言ってたけど、やっぱり呪霊操術で使役されてるのかな…? pic.twitter.com/X0KAI4E8tU
・死滅回游への新規参加者の参入打ち切り
・夏油傑及び伏黒恵を除く全参加者の死亡をもって死滅回游を終了する
どちらも本来ならば総則に反する追加項目になるのですが、羂索は「意図的にバグを作って」成立させると言います。
何でも、死滅回游は「もともと天元が作った浄界をベースに作られた、浄界よりも優れた結界」だったのだそうです。
言い換えれば天元は、羂索によって死滅回游の管理者に勝手に仕立て上げられていたのでした。
だから本来ならば、渋谷事変直後に天元が浄界を解き放っていれば、死滅回游は終わり羂索の計画は台無しになっていたはずだったのです。
しかし、浄界がなければ呪霊との戦いや結界術のノウハウもなくなり、1,000年前からすべてやり直すことにもなります。
必然的に、多くの人間が犠牲になってしまうことになる。
だから天元は身を隠し、泳者側が勝利することに賭けたのでした。
が、結果天元は羂索の手に落ち、今の状況が成立してしまいました。
死滅回游にはバグと言える総則が追加され、羂索の企みも一歩前進してしまったことになります。
ちなみに、浄界を消し去るという方法での終了を行わなかった理由は、天元との同化の慣らしに使った境界も消えてしまうことになるため、とのこと。
羂索は、死滅回游の終了へ向けて大きく動き出したのでした。
なお、このとき羂索の傍らには、天元と思われる人物がいました。
おそらく、呪霊操術によって使役された状態の天元なのだと思われます。
また、天元が作った飛騨霊山の浄界には、両面宿儺と思われる即身仏のようなものもありました。
どうやら、羂索はこれも悪用(?)するつもりのようです。
呪術廻戦ネタバレ220話|一方虎杖陣営は
#呪術本誌
— Chami (@prskchami) April 17, 2023
ここの乙骨のセリフから勝手に推測して
乙骨の術式コピー条件が
乙骨から一定範囲内で戦闘不能になった者の術式コピー又は借りることが可能で
縛りで一度に複数使用出来ない代わりにストック可能にしてるとかなのかな pic.twitter.com/n1DoI4T2CC
一方で、五条解放作戦の方も動き始めます。
羂索が総則を追加し、羂索・宿儺(夏油と伏黒恵)以外の泳者が全員死亡すれば死滅回游が終わることはこちらにも通達されています。
憂憂曰く、ごちゃごちゃ考えながら戦う必要はなくなった、とのこと。
そして、これが同化の条件だっただろうと真希は推測していました。
真希曰く、羂索と宿儺を倒せば私たちの勝ち、とのこと。
確かにそうなのでしょうが、言うほど簡単なことではないはずです。
ですが、五条悟が復活すれば、「羂索と宿儺を倒す」という条件の達成の難易度は、大きく下がるはずです。
呪術廻戦ネタバレ220話|五条悟の解放へ向けて前進
ここに真依ちゃんと野薔薇ちゃんがいないの辛すぎる、耐えられない
— じゅ (@jmWVjFioyduS0Cc) April 16, 2023
#呪術本誌 pic.twitter.com/JeCrDef4Iz
生存が絶望的と思われていた天使と来栖華は、奇跡的に命をとりとめていました。
甘井が術式で受け止めたこと、そばに髙羽がいたことが、即死を回避させたそうです。
とは言え、戦闘への参加はもうこのふたりにはできません。
また、天使が宿儺のように、他の器に移ることもできないと言います。
そもそも受肉体の泳者たちが羂索の誘いに乗ったのは、誰も死後呪物になる方法を知らなかったから。
にも関わらず宿儺は、自らの魂を呪物化して切り離す術を身に付けてしまいました。
五条の封印を解くまでが仕事、と言う天使ですが、その天使と来栖を助けた甘井は、虎杖に語ります。
強いヤツの顔色を窺い、生きるばかりだった自分。
クズの才能しかなく、勇気もない。
けれど虎杖は、甘井の行動が天使を助けたことを認め、感謝の意を伝えた上で、戦う意思を示しました。
現在の虎杖は、宿儺の呪力に浸され、呪物のようなものになっている、とのこと。
そして虎杖は、宿儺を殺すためなら、何でも喰うという覚悟も決めています。
そんな虎杖に、九十九から託されたノートを渡す脹相。
乙骨、真希、パンダ、秤、星綺羅羅、髙羽、西宮などの仲間が、五条を解放するために結集していました。
その様子を眺めながら、家入は思います。
「帰ってこい、五条」
呪術廻戦ネタバレ220話のまとめ
いかがでしたか?
相変わらず、よからぬことを画策して動いている感の強い羂索でしたが、やはり抜け道やバグを知り尽くしていましたね。
終わらないゲームを終わらせるという無理難題を通すため、バグを多用する様子が特に歪さを感じさせました。
呪霊操術の対象となってしまった天元も、やるせなさや絶望感を感じさせてくれましたね。
そして、両面宿儺のミイラと思われるようなものも、今後ほぼ確実にロクでもないことに使われそうです。
この状況を打開できそうな雰囲気が、虎杖側に見られたのは救いといえば救いでしょう。
仲間の結集、虎杖の覚悟、来栖の無事。
喜ばしい要素は揃っているように見えます。
もっとも、ここから順風満帆に五条の解放が成立するとはちょっと考えにくいのも事実です。
大前提として羂索は、自分と宿儺を除く全泳者を始末するつもりでいますしね。
しかし、それを羂索はどう成し遂げるつもりでいるのでしょうか。
ことの顛末をしっかりと見届けたいですね。