目次
「なんの気無しな独り言が人を殺すの」
話数 | 3巻26話 |
エピソード | 恋愛リアリティショー編 |
あかねの炎上を見て、有馬が放ったセリフです。
ネットの普及により、有名人への悪口が可視化した世界。
そんな世の中では、誰もが「自分だけは例外って思いながらしっかり人を追い込んでいる」と有馬は語り、このセリフを放ちました。
長い芸歴の中で、謂れのない言葉を浴び続けてきた有馬だからこそ、この言葉には説得力があります。
「1人じゃないから怖いのよ」
話数 | 4巻37話 |
エピソード | ファーストステージ編 |
B小町初めてのライブ直前、有馬はルビーに緊張していることを見抜かれます。
続けて、ルビーに「私達は1人じゃない」と励まされますが、有馬は「それがダメなの!」と語気を強くしました。
有馬が恐れていたのは、仲間と失敗することです。
1人で失敗するなら今まで何度も経験したけれど、今は大切な仲間がいる。
だから「アンタ達にあんな想いはさせたくないのよ」と語り、このセリフを放ちました。
有馬かなの魅力が、この一言に詰まっています。
「あんたの推しの子になってやる」
話数 | 4巻38話 |
エピソード | ファーストステージ編 |
ルビーの言葉から緊張は解け、ステージに立った有馬。
しかし、観客はMEMちょや、ルビーの輝きに目を奪われており、有馬に注目するものは殆どいません。
そんな状況に、有馬は役者として、必要とされなくなったコンプレックスが吹き出します。
その瞬間、有馬のメンバーカラーのサイリウムを掲げたのが、アクアでした。
ですが、アクアは箱推しのようで、他2人のサイリウムも振っています。
そんなアクアの姿を見た有馬は、「いつかアクアのサイリウム真っ白に染める」ことを決意。
そして「アンタの推しの子になってやる」と、心に誓ったのです。
タイトル回収がされた激アツ名台詞、何度でも見返したくなりますね。
有馬かなについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】黒川あかねの名言
「辛いことは一緒に抱えてあげるからね」
話数 | 6巻51話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
得意の考察から、「アクアの母親はアイ」だと判断したあかねが、アクアに発したセリフです。
アクアは稽古の中で、演出家から「強烈な感情演技」を求められます。
しかし、アイの死からくる後ろめたさから、感情を引き出そうとした結果発作を起こし、倒れてしまいました。
そんなアクアを解放しただけでなく、アクアの誰にも話せない心の傷に気づいたのがあかねでした。
「献身」とは、黒川あかねの為に生まれたような言葉です。
「一緒に殺してあげる」
話数 | 6巻52話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
アクアの「俺の目的が人を殺すことだったらどうする?」という問いに対する、あかねの回答です。
あかねはアクアの身の上を察し、母の復讐のために芸能界にいることまで見抜いていました。
その上であかねは、アクアとなら共に地獄に落ちれる「罪を一緒に背負える」と覚悟したのです。
ここまで尽くしてくれる彼女を振るやつなんて、この地球上にいるのでしょうか?
「ダメだよアクアくん自分のことは自分で決めないと」
話数 | 10巻97話 |
エピソード | 中堅編 |
1度は「父親は死んだ」と誤解し、復讐から足を洗おうとしたアクア。
しかし、実の父親がまだ存命である可能性を指摘され、アクアは悩みます。
あかねと共に幸せを追いたい気持ちと、復讐心が喧嘩した末、「俺はどうしたらいい?」とその判断をあかねに託しました。
しかし、あかねは「自立した人間2人が寄り添うことに意味がある」と、アクアを諭します。
どこまでもアクアのことを考えてくれるあかねに、心から幸せになってほしいと願うのは罪でしょうか?
【推しの子】MEMちょの名言
「私が夢を追える環境が整った時には、私は夢を追える年齢じゃなくなってた」
話数 | 4巻32話 |
エピソード | 恋愛リアリティショー編 |
かつてアイドルに憧れ、アイドルのオーディションも受けていたMEMちょ。
しかし母が体調を崩したことで、家族のため働くことになります。
そうして家族のために時間を使った結果、MEMちょが夢を追えるようになった時、その資格は失われていたのです。
このセリフは年を重ねるほど、痛感するセリフではないでしょうか?
不可能とは言いませんが、現実として何かを始める時、年齢は大きなハードルとなるのです。
「でも私合理的じゃないからさ」
話数 | 9巻83話 |
エピソード | 中堅編 |
あかねと正式に付き合いだしたことで、アクアは有馬を避けるようになりました。
そんなアクアの態度に傷ついていた有馬のため、MEMちょはアクアに直談判します。
アクアからは、こういうことに首を突っ込まない方が、合理的だと釘を刺されます。
しかし友達想いのMEMちょは、このセリフを放ち、続けて「悲しんでる友達を見たらなんかしたいと思っちゃう」と答えました。
ミヤコに並ぶ「苺プロの聖人」MEMちょの人なりが垣間見えます。
「うちらだって普通に人生やってんだもん」
話数 | 11巻104話 |
エピソード | スキャンダル編 |
スキャンダルを撮られて責任を感じていた有馬に、MEMちょがかけた言葉です。
アイドルとしての自分に限界を感じ、演技の世界に戻りたいと考え、一度は枕営業に走ろうとした有馬。
未遂には終わりますが、そうした自分の弱さに責任を感じていた有馬を肯定するように、MEMちょはこの言葉をかけました。
例え有名人であっても、カメラのないところでは普通の生活があって、普通にメンタルが弱っている時がある。
『推しの子』は当たり前であるはずのことを、我々に思い出させてくれます。
MEMちょについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】鳴島メルトの名言
「分かってんだよ・・・そんなの・・・」
話数 | 6巻53話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
メルトが1番舞台の足を引っ張ってると指摘された際、メルトがつぶやいた独り言です。
かつて、大根演技で「今日あま」のドラマを散々な出来にしてしまったメルト。
そんな自分の過去を受け入れ、真摯に演技と向き合っているメルトの変化が感じられます。
また悔しくても正論であることを、真正面から受け止められるメルトの素直さが、際立つセリフですね。
「それならすげーよく分かるよ」
話数 | 6巻58話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
メルトが自身が演じるキャラのことを初めて理解し、放ったセリフです。
周りに持て囃され天狗になっていたメルト。
しかしアクア達との出会いで、本当は自分が大したことのない存在だと自覚した自分の境遇と、キャラクターを重ね合わせました。
考察が得意ではなく、演じるキャラのことを理解できなかったメルトが、初めて登場人物の心情を理解できた名シーンでもあります。
「この1分は誰にも負けねぇぞ!!」
話数 | 6巻58話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
作中屈指の名台詞で、メルト最大の見せ場です。
メルトは唯一理解できたシーンの心情を徹底的に突き詰め、1ヶ月近く稽古に割いていました。
メルトは演技素人のため、どれだけ頑張ろうと劇団員達との実力差は歴然でしょう。
しかし1分だけなら、たったの1分ですが、誰よりも心血を注いだその一瞬だけ、メルトはステージの誰よりも輝くことが出来たのです。