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「ワンピース」1113話にて、ベガパンクの口から今後世界が海に沈むことが語られています。
それと同時に、魚人が世界から差別されていた理由も明らかになってきました。
本記事では魚人が世界から差別されてきた理由について考察していきます。
なぜ魚人は世界政府から疎まれるのか?
世界が沈んでも自由に活動できる

世界が海に沈むということは、地上で生きる人類は行き場を失います。
しかし、魚人族だけは違いますよね?
彼らは肺呼吸だけでなく、魚のようにエラ呼吸を行うことが可能です。
陸地が全て沈んだ世界で、覇権を握るのが魚人族になるのは必然でしょう。
つまり、世界政府にとって魚人族は、自分達の玉座を脅かす存在になり得る種族ということです。
ノアに乗る人間を選別できる?

海の中で自由に行動できる以外にも、魚人族には沈んだ世界で王となるための切り札があります。
それがノアです。
魚人島に古くから存在する「使命」を背負った船で、「来たるべき日」まで動かしてはいけないと言い伝えられてきました。
そのノアが待つ「来たるべき日」こそ、世界が沈む日ではないでしょうか?
つまり、ノアは陸地に住む人を救うために建造された船ということです。
しかし、全世界の人々を救うには、見るからに大きさが足りず、乗る者を選別する必要があるでしょう。
そして、救うべき人を選別する資格を、魚人族が有していると考えられます。
ジョイボーイの目指す世界の王となる種族?

魚人族といえば、ジョイボーイと結ばれた約束があります。
ノアはそのジョイボーイとの約束を果たすため、魚人島の王族が代々見守り続けてきたと語られていました。
このことから、ジョイボーイにとっては、ノアが必要になるような状況こそが望んでいた世界と考えられます。
つまり世界が海に沈み、魚人族が覇権を取った世界こそ、ジョイボーイにとって望ましい状況だったのではないでしょうか?
魚人差別は世界政府が仕組んだもの?
魚人が覇権を握ることを恐れた
魚人族が異様な差別を受けているのも、沈んだ世界で覇権を握る種族だったからではないでしょうか?
恐らくですが、世界政府は世界がいずれ沈むことを予期していました。
ジョイボーイを目の敵にしたのも、世界が沈む原因になり得る存在だったからと考えられます。
同時に、沈んだ世界でも自由に活動できる魚人族のことも、非常に危険な種族と考えたのでしょう。
そして、魚人族が政治に関われないよう、迫害し海の中から出てこれないようにした。
生息域がマリージョアの真下である魚人島に限られているのも、政府から追いやられたのが理由とすると納得がいきます。
世界政府に加盟させたのは監視のため?

魚人族が差別されるのは、世界政府をひっくり返す可能性がある種族と考えれば納得もいきます。
しかし、政治に関わらせたくないなら、なぜ魚人族の国であるリュウグウ王国を世界政府への加盟を許したのか?
恐らくですが、魚人族を政府の監視下に置くためだと考えられます。
魚人族の加盟を許した200年前には、ジョイボーイと関わる深い鉄の巨人がマリージョアを襲いました。
その際、ジョイボーイに関わりがある存在を、目の届かない状態に置くリスクを知ったのでしょう。
そこで、政治に少し関わるリスクを作りながらも、世界政府と繋がりを作ったのだと考えられます。
天竜人の人魚への執着心も仕組まれたもの?

天竜人が人魚へ異常な執着を見せるのも、世界政府が魚人族を虐げるために行った策略だと考えられます。
天竜人は下界の人々を買い、奴隷として扱います。
特に、魚人族のような珍しい種族へ、強い興味を示してきました。
この天竜人の珍しい種族への執着心は、世界政府の敵となり得る種族への牽制として、植え付けられてきたものではないでしょうか?
実際、世界会議ではしらほしがチャルロス聖の手に堕ちそうになりました。
そうして天竜人に虐げられれば、より魚人族は排他的になり政治に関わらなくなるはずです。
それこそが、世界政府の狙いなのではないでしょうか?
世界政府は様々な魚人対策を講じている?
イム様がしらほしの写真を刺した理由

イム様がルフィと共にしらほしの写真をズタズタに引き裂いていたのも、世界を沈め玉座を脅かす可能性のある存在だからでしょう。
しらほしの正体は海王類と会話し、自由に操る力を持つ古代兵器ポセイドンです。
海に沈んだ世界では、しらほしは大きな脅威となるでしょう。
世界政府からすれば、ジョイボーイと同じ力を持つルフィと並んで最も危険視すべき天敵です。
もし世界会議でチャルロス聖の手に堕ちていたら、しらほしの命は奪われていたと断言できます。
青玉鱗は人工的に魚人を生み出すための実験?

魚人族を敵視している世界政府ですが、それは魚人族の能力の高さを認めているということでもあります。
そのため、世界政府は魚人族のように、水中でも活動できる術を研究していたのではないでしょうか?
その証拠が、ボニーの顔にも現れた青玉鱗にあると考えられます。
青玉鱗はサターン聖が行った薬物実験による副作用で、太陽を浴びる度に体が蝕まれ死に至る病気です。
この鱗というキーワードと、太陽に弱いという特性から、人魚や魚人に関する実験だと考察できます。
つまり青玉鱗は、人魚のような特性を人工的に作り出す実験の、副産物なのではないでしょうか?
ウラヌスは対魚人用の兵器?

対魚人用の兵器も世界政府は用意していたと考えられます。
それが古代兵器の一つであるウラヌスです。
現在、「ワンピース」1060話でイム様が使用した、島を跡形もなく消し飛ばす威力を持つ兵器こそウラヌスと目されています。
ウラヌスは島を消すだけではなく、島があった場所に海水が延々と流れ込むほどの大穴を作りました。
この穴が空いた様を見れば、魚人が住む海の中への攻撃も容易だと感じませんか?
しかもウラヌスは、空中から攻撃する兵器であるため、世界が海に沈んでいようと関係ありません。
このことから、イム様はウラヌスを海に沈んだ世界で魚人達に対抗するための力として、保有していると考えられます。
魚人差別に関する考察のまとめ
世界が海に沈むという衝撃的な告白から、魚人族がなぜ差別されてきたのか?
そして、ジョイボーイが魚人族と結んだ約束まで、少しづつ明らかになってきました。
しかし、明らかになるほど魚人族とジョイボーイの存在は、現在の人類にとって不利益を生む存在ではないか?とも感じられます。
果たしてこのまま魚人族は、世界から疎まれる存在になってしまうのか?
この先の展開から目が離せませんね。