目次
「芸能界を夢見るのは良いけど、芸能界に夢を見るのはよした方が良い、ここはアートの場じゃなくビジネスの場だ」
話数 | 1巻5話 |
エピソード | プロローグ |
アイが出演した五反田監督の作品にて、アイの出番が極端に少なかったことで、アクアがした抗議に対する監督の返答です。
アイは制作会社が押していたメインの役者以上に目立ったため、出番がカットされてしまいました。
アイの魅力は監督も認めるところですが、ビジネスである以上は上の意向には従わなければいけません。
単純にいいものが評価される訳ではない、芸能界の性質が伝わるセリフです。
「ガキが夢見なきゃ誰が夢見んだよ」
話数 | 2巻13話 |
エピソード | 芸能界編 |
「自分には演技の才能がない」と、役者の道を諦めていたアクアに、五反田監督が放ったセリフです。
大人になっても夢を見続け、映画を撮っている五反田監督だからこそ、説得力があります。
人は成長するにつれ、「やりたいこと」と自身のギャップに、絶望することが増えるでしょう。
そして夢を見ることを、諦めてしまう人も多いはずです。
ですが「叶わない」と決めつけるほど、私たちはまだ生きていないのかもしれません。
「そういう言葉は使える武器全部使ってから吐け」
話数 | 2巻13話 |
エピソード | 芸能界編 |
先述のセリフに続き、五反田監督がアクアに放ったセリフです。
このセリフに、ハッとさせられた方も多いのではないでしょうか?
私たちは自分の限界を「わかった気」になって、勝手に夢を諦めていると、そう言われているように筆者は感じました。
自分自身が出来ることをやりきって、出し切って、それで初めて「諦める」権利が生まれる。
五反田監督のセリフからは、いつも「夢」との向き合い方を教えてもらえます。
五反田監督については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】鏑木勝也の名言
「『私は特別に可愛い』という嘘を信じさせてくれる説得力 僕はそれを『スター性』と呼んでいる」
話数 | 7巻66話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
「東京ブレイド」の舞台で、なぜ有馬は一際可愛く見えたのか?
そう見せるための「嘘」を信じさせることこそ、鏑木にとって「スター性」だと分析した際のセリフです。
この「嘘を信じさせる説得力=スター性」という分析は、そのままアイがアイドルとして活躍した理由にも繋がってきます。
「だって君も好きでしょ?がむしゃらに努力する人」
話数 | 6巻56話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
雷田に「舞台にメルトを推した理由」を聞かれた際、「君も気に入ると思って推したまでだよ」と語り、このセリフを放ちました。
拝金主義で顔のいい役者を贔屓するイメージしかなかった鏑木の、情に厚い一面が垣間見えますね。
芸能界はビジネスの場ではありますが、それを動かす存在は結局人間で、義理人情に左右されることも多いと分かる一幕です。
「僕の仕事の集大成だよ」
話数 | 111話 |
エピソード | 映画編 |
アイの氏の真相を描くドキュメンタリー映画「15年の嘘」。
そのキャスティングに、自身が根回ししてきた役者を並べた、鏑木の映画にかける想いが伝わってくるセリフです。
筆者も1度は言ってみたいですね。
売れている役者のスケジュールを抑えるのは難しく、企画を断られることも多くあります。
そんな役者を起用するには、鏑木のように日頃から様々な役者に恩を売らなければいけません。
鏑木のように作り手としての”熱”を持っている人が多く、読んでいて気持ちがいいのも『推しの子』の魅力ですね。
【推しの子】斉藤ミヤコの名言
「本当に、うちの子になりませんか?」
話数 | 1巻10話 |
エピソード | プロローグ |
母親を失ったアクアとルビーにミヤコがかけた言葉で、ミヤコの聖人伝説の始まりでもあります。
最初は渋々2人の世話をしていたミヤコが、2人の親となる覚悟を決めたことに、驚いた人も多いのではないでしょうか?
そして2人をミヤコは無事に高校生まで育てるだけでなく、社長がいなくなった会社を引き継ぎ、10年以上安定して経営することになります。
「ウチは仲間を悪く言う子を雇う事務所じゃないわ」
話数 | 2巻12話 |
エピソード | 芸能界編 |
ルビーをスカウトした地下アイドルグループの内情を知るため、メンバーの1人を「スカウトしたい」と嘘をつき事務所に招き入れたアクアとミヤコ。
裏事情を他メンバーへの私怨混じりに話した彼女を、「本当に雇うのか?」とアクアに聞かれた際、ミヤコはこのセリフを返しました。
最初は育児疲れからアイに隠し子がいることを、出版社にリークしようとした人とは思えない善人っぷりです。
「子供たちの心と人生を壊しながらこの芸能界は回っているの」
話数 | 11巻103話 |
エピソード | スキャンダル編 |
私たちはアイドルが異性関係などで不祥事を起こすと、よってたかってバッシングします。
しかし相手はアイドルと言っても、18歳やそこらの子供です。
そんな子供に対して、責任と重圧を押し付け、「間違うこと」を許さないのは健全なことでしょうか?
人生をコンテンツとして消費しながら、勝手な言葉を押し付ける。
そんな世界の在り方と、自身の立ち振る舞いを自覚させる鋭いセリフです。
斉藤ミヤコについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!
【推しの子】その他キャラの名言
「こっちはジジィのチンポの1本や2本しゃぶる覚悟で仕事してるんです!」
話数 | 5巻49話 |
エピソード | 2.5次元舞台編 |
発言者 | 雷田澄彰(らいたすみあき) |
一度見たら忘れられないインパクトが溢れるセリフですね。
作品のクオリティを担保し、裏方の仕事が守れるのならどんなことでもするという、雷田の責任感を感じます。
芸能界は綺麗なものだけでなく、汚い手が通じる手段が通じる世界です。
もちろんそんな手段を使ってはなりませんが、どんな手を使っても「作品を良くする」。
その熱意がある人間こそ、芸能界では成功するのかもしれませんね。
「僕の仕事は映画監督、SEXより気持ち良いモノ作るのが仕事なんだよねぇ」
話数 | 10巻101話 |
エピソード | スキャンダル編 |
発言者 | 島政則(しままさのり) |
監督に枕営業することを拒んだ有馬に、島監督が放ったセリフです。
女優に枕営業を求めるような言動は最低ですが、作品に対する熱意は本物だと伝わります。
この直前に「クリエイターにとってやるやらないの優先順位なんて5番目か6番目」と語ったことからも、性欲よりも製作欲の方が強いのでしょう。
人として褒められた性分はしていませんが、クリエイターとしては一流であると言わざるをえません。
「くだんない慣習だらけここに自由なんかないんだよ」
話数 | 9巻90話 |
エピソード | 中堅編 |
発言者 | 吉住シュン(よしずみしゅん) |
今のTV業界をこれほど的確に批判したセリフがあるでしょうか?
TVの製作現場では、様々な配慮しなければいけないことがあります。
例えばサスペンスドラマではスポンサーのメーカーが怒らないように、事故死が最も多く扱われるのです。
そういった慣習に縛られながら、なんとか面白い番組を作る。
業界の裏側に切り込む痛烈なセリフも、『推しの子』の魅力ですね。
【推しの子】名言のまとめ
『推しの子』は人生哲学的なセリフから、少年漫画のような熱いセリフ。
芸能界を痛烈に切るセリフまで、様々な名言が飛び出します。
復讐や夢など目的は様々ですが、必死に生きる人達が生み出す言葉は心に刺さりました。
この機会に、ぜひ皆さんもお気に入りのセリフも考えてみてくださいね!