
目次
転スラのルドラは東の帝国の皇帝で、始まりの勇者でもあります。
登場するのは小説の中盤以降ですが、物語の根幹に関わる非常に重要なキャラクターです。
ルドラの強さや究極能力、目的について解説します。
【転スラ】ルドラ・ナム・ウル・ナスカとは?
始まりの勇者にして東の帝国の皇帝

名前 | ルドラ・ナム・ウル・ナスカ |
種族 | 真なる人類/聖人 |
EP | 不明 |
称号 | 始まりの勇者、東の帝国の皇帝 |
究極能力 | 正義之王 |
武器 | 地神 |
ルドラは人類で最初に勇者になった人物で、東の帝国の皇帝です。
ヴェルダナーヴァの弟子であると同時に親友で、ミリム・ナーヴァの叔父に当たります。
ヴェルダナーヴァの妻ルシアの兄であり、魔王ギィにクリムゾンの名前を与えたのもルドラです。
聖人に進化した不老の存在ですが、ある理由から子孫の体に転生することで皇帝を続けていました。
人間が平和に暮らせる統一国家の樹立が夢

ルドラは人類が平和に暮らせる統一国家の樹立が夢で、そのために勇者になりました。
ヴェルダナーヴァは、人類が滅亡する未来を恐れていました。
それに対して、ルドラは世界を統一することで永久不変の平和を実現しようとします。
調停者となったギィが恐怖人類を管理しようとしたのに対して、ルドラは仲良くなることで争いの起きない世界を作ろうとしたのです。
ヴェルダナーヴァとギィは、ルドラの理想は実現しないと考えながらも、わずかな可能性にかけてみたいと思うようになります。
【転スラ】ルドラの強さや究極能力(アルティメットスキル)を解説
グランベルの師匠で圧倒的な剣の腕を持つ

ルドラは光の勇者だったグランベルの師匠で、剣の腕は作中最強クラスです。
ルドラの剣の腕はヒナタを子ども扱いしたグランベルより上で、ギィとも互角以上に渡り合っています。
世界最強の剣士と呼ばれているのはディーノですが、スキルなどを考慮するとルドラの方が強いかもしれません。
グランベルに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
究極能力:正義之王(ミカエル)は複数の強力な権能を持つ

正義之王は、ルドラが持つ究極能力です。
自力で獲得したわけではなく、誓約之王と引き換える形でヴェルダナーヴァから受け取ったとされています。
権能は以下の通りです。
究極能力名 | 権能 |
正義之王 | 天使之軍勢、王権之支配、王宮城塞、天使長の支配、究極付与 |
非常に強力ですが、精神を蝕むのが大きなデメリット。
そのため、人間の寿命を超えているルドラでも、転生して休養を取らなければ皇帝を続けられませんでした。
最終的に正義之王は人格を持った神智格になり、魂が摩耗したルドラを乗っ取ってしまいます。
天使之軍勢(ハルマゲドン)は天使の軍勢を召喚する権能

天使の軍勢を召喚できる権能です。
呼び出せる軍勢の数に制限はなく、呼び出した天使は自由に操ることができます。
呼び出せる数はエネルギー量に依存するため、無限に呼び出せるわけではありません。
また強力な天使を呼び出す場合は、数が少なくなります。
過去の天魔大戦は、ルドラがこの権能で天使を召喚したために起こっていました。
王権之支配(レガリアドミニオン)で相手の精神を支配下に置く

相手の精神を支配して従える権能です。
思考を誘導して従えるだけでなく、自我まで完全に奪うことができます。
作中では竜種まで従えており、複数人を支配可能です。
ただし、相手の存在値が自分より下になった状態でないと支配することはできません。
帝国の重要人物のほとんどは、ルドラに精神を誘導されていました。
また、ユウキ・カグラザカも支配されています。
王宮城塞(キャッスルガード)は忠誠心で発動する破壊不能の防御

忠誠心を力に変えて、あらゆる力を無効化する防御壁を作り出す権能です。
発動中は自分自身も攻撃できませんが、作中最強と言われるほど強力な防御力を誇ります。
ただし、忠誠心を持つ者が必要で、自分自身の力だけで発動させることはできません。
忠誠心を持つ者の人数が多いほど、効果が強力になります。
究極能力を与える究極付与(アルティメットエンチャント)

究極能力を配下に貸し与えることができる権能です。
究極能力を持たない者でも、究極能力を持つ敵に対抗できるようになります。
ただし、付与を受け取るためにはある程度実力が必要です。
また付与された能力は、本来のものと比べると劣化しています。
無限牢獄を応用した絶対切断(アブソリュートエンド)を使用
ルドラは、王宮城塞を破ることもできる絶対切断も使用できます。
絶対切断は、誓約之王の権能である無限牢獄を攻撃に応用したものです。
誓約之王は信頼を力に変える能力で、忠誠心を力に変える王宮城壁と性質が同じです。
王宮城壁と同質の力で攻撃する絶対切断がぶつかると、信じる者の数が多い方が勝つことになります。
【転スラ】ルドラの過去
世界を統一して恒久的な平和を実現するために勇者となる

ルドラは自ら勇者を名乗り、世界を統一して平和な世界を作ろうとします。
ヴェルダナーヴァは、ギィを仲間にできたらルドラの行動を認めると約束。
ルドラは、ギィに自分の考えを認めさせるために戦いを挑みます。
ルドラとギィは戦い続けるうちに友情が芽生え、直接戦わずにお互いの配下を使って世界の覇権を争うゲームをすることになります。
ヴェルダナーヴァとルシアの間に子供(ミリム)が生まれる

ギィとルドラが戦うようになってから間もなく、ヴェルダナーヴァとルドラの妹のルシアの間にミリムが誕生します。
子供が生まれて寿命に縛られたヴェルダナーヴァを安心させるため、ルドラは平和な世界を作ろうとしました。
しかし、ミリムが生まれてから間もなく、人間のせいでヴェルダナーヴァとルシアは死亡。
それでも、ルドラは理想を求めて、平和な世界を作るために戦い続けました。
魔王ギィとのゲームを続けるうちに魂が摩耗していく

ルドラとギィの直接対決をしないゲームは二千年以上の間続けられ、ルドラの魂は少しずつ消耗していきました。
ルドラの行動は勝つことだけを求めるようになっていき、理想からはかけ離れたものになっていきます。
人間が協力して争わないことを理想としていたルドラですが、武力で統一しなけられば平和な世界を実現できないと考えるようになっていきました。
現代になってもゲームの決着はつかず、ルドラの魂は限界が近い状態に。
【転スラ】ルドラの登場シーンや活躍を解説
テンペストと戦争を始めリムルと出会う

ルドラはテンペストとの戦争を始めたことで、リムルに興味を持ち部下にしようとしました。
ルドラは戦争前夜編で初登場し、天使之軍勢の準備が整ったことで西側諸国に戦いをしかけます。
帝国の先発隊がテンペストとの戦いで全滅したことで、ルドラはリムルに興味を持つようになりました。
竜魔激突編では夢幻要塞にリムルを招待して、部下になるように勧誘。
しかし、まずルドラが武力で世界を統一しようとしていることを知り、リムルは提案を受け入れませんでした。
神智核になったミカエルに体を乗っ取られて死亡

ルドラはテンペストとの戦いで追い詰められ、自分の究極能力だったミカエルに体を乗っ取られて死亡しました。
ルドラは夢幻要塞にリムルを閉じ込め、ヴェルドラを支配することに成功。
しかし、脱出したリムルはヴェルドラは正気に戻し、ヴェルグリンドを体内に取り込みます。
リムル配下の前に、皇帝近衛騎士の一桁ナンバーも全滅。
魂が摩耗したルドラは、人格を持つ神智核になったミカエルに体を乗っ取られかけていたことも判明します。
ミカエルはヴェルグリンドの精神も支配していましたが、リムルが洗脳を解くことに成功。
ルドラの体から最後の魂の欠片が消滅し、完全にミカエルに乗っ取られて死亡しました。
ルドラの消滅を感じ取ったギィは、1人で涙を流していました。
マサユキの力で一時的に復活

完全に死亡したルドラですが、マサユキの権能によって一時的に復活してフェルドウェイを撤退させる活躍を見せました。
ルドラが死亡したことで、生まれ変わりであるマサユキが新しい皇帝になります。
マサユキは皇帝としては世界会議に出席しますが、天使軍に命を狙われることに。
究極能力に覚醒したマサユキは味方を強化して戦いますが、近くで時間停止が起きた影響で調子を崩します。
動揺したヴェルグリンドは、フェルドウェイの攻撃で重傷を負ってしまいます、
ヴェルグリンドを傷つけられた怒りで、マサユキの体にルドラの人格と力が宿ります。
ルドラはフェルドウェイを剣で圧倒し、王宮城塞を絶対切断で粉砕。
天使軍を撤退に追い込みました。
【転スラ】と関係の深いキャラクター
ギィ・クリムゾンは世界をかけたゲームを行う親友

ギィ・クリムゾンは、世界の管理を任された調停者の1人でルドラの友達です。
世界で最初の魔王であり、魔王達の事実上のリーダーでもあります。
ギィが人間が滅ぶのを防ぐために恐怖で人間を管理する魔王になったのに対して、ルドラは全ての人間が仲良くなることで平和な世界を実現するのが目的でした。
ギィはルドラの理想を実現不可能だと思いながらも、わずかな期待をするようになります。
同時に全ての苦難を自分だけで、背負いこもうとするルドラを心配していました。
500年ごとに行われていた天魔大戦はギィの率いる魔王とルドラの率いる天使の戦いであり、2人のゲームの一部です。
ギィに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方は是非チェックしてみてください。
ヴェルグリンドは相棒にして恋人

竜種の次女ヴェルグリンドは、ルドラの相棒で恋人です。
ヴェルグリンドは帝国の守護竜としても知られており、人の姿で帝国軍の元帥もしています。
ルドラが皇帝になってから、傍で彼をずっと支え続けました。
ルドラの魂が多数の世界に飛散した時は、膨大な年月をかけて多次元を移動して全ての魂を集めています。
ルドラがギィの所に来た時にはすでに行動を共にしており、2人の馴れ初めは不明です。
ルドラの死亡後も、生まれ変わりのマサユキのそばで彼を支えています。
ヴェルグリンドに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方は是非チェックしてみてください。
マサユキはルドラが転生した生まれ変わり

マサユキは、ルドラと同じ魂を持った生まれ変わりの異世界人です。
元は魂の欠片を持っていただけですが、ヴェルグリンドの集めた欠片を吸収したことでルドラの魂を全て持っていることになります。
強気で自信家のルドラとは異なり、性格は臆病で謙虚です。
本人の戦闘能力は大したことはありませんが、英雄覇道による異常な幸運で世間では最強の勇者と認識されています。
ルドラが死んだ後は、生まれ変わりとして次の皇帝に選ばれました
スキルの効果で一時的にルドラの力と人格を再現できますが、ルドラになった後は全身が激しい痛みに襲われるようです。
マサユキに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方は是非チェックしてみてください。
【転スラ】ルドラについてまとめ
転生したらスライムだった件に登場するルドラについて解説しました。
平和な世界を作ろうとしましたが、ギィとの長いゲームで心が壊れてしまう悲劇的な人物です。
ルドラは死亡しましたが、生まれ変わりのマサユキが皇帝として世界を守るために活躍していきます。