【チェンソーマン】デンジとは?プロフや性格、目的、強さなど徹底解説!
出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

言わずと知れた『チェンソーマン』の主人公といえば?
そう、デンジです。

少し下品で自分の欲求に真っ直ぐなダークヒーローとして、高い人気を誇るキャラクターとなっています。

今回はそんなデンジの目的や強さなどを徹底解説していきます!

【チェンソーマン】デンジとは何者?

デンジのプロフィール

チェンソーマン
出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

デンジは『チェンソーマン』第1部の主人公です。
年齢は自己申告で16歳。

劣悪な環境で育った上、義務教育も受けていないため、年齢に見合わない幼さがあります。

また明日の飯のことを考えるのに精一杯な生活を送っていたため、1部では「普通の生活」に憧れていました。

基本的に1人で生きてきたために協調性がなく、同居人であるアキを困らせることもしばしば見られます。

出身地、生年月日、年齢等は不詳

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

デンジの詳細なプロフィールに関しては一切不明となっています。

これはデンジに限ったことではなく、『チェンソーマン』のキャラにはありがちです。

ただ、デンジに関して言えば、劣悪な環境で育ったが故に自身のことをよく知らない可能性もあります。

そのため、プロフィールの情報が隠されている……というのは筆者の考えすぎでしょうか?


単純で明るい性格の持ち主

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

デンジは壮絶な生い立ちを持っている上に、長くは生きられないという運命も背負っていました。

しかし、悲観的な性格をしているわけではなく、むしろ自分の欲に忠実な素直で明るい性格をしています。
特に性欲には従順で、女性にその素直さをよく利用され、振り回されたり殺されかけたりしました。

また思い悩んでいてもすぐに「まぁいいか」と開き直るのも特徴で、よくも悪くも引きずらないのが持ち味です。

ただ、この「深く考えない」性格が仇となり、1部終盤ではマキマに利用されることになります。

好きな食べ物はジャムを塗ったパン

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

デンジの好きな食べ物はジャムを塗ったパン。
ただ、本編開始前は好きな食べ物ではなく、理想の食べ物の一つとしてデンジが夢見ていた食べ物でした。

これだけでデンジがどれほど壮絶な生活を送っていたのかよく分かります。

公安所属のデビルハンターとなって、普通の生活を送る「夢」を叶えてからは、机上にジャムをこぼしながら幸せそうに食パンを食べる様が見られました。

様々な人物が復讐、野望を抱える作品内で、唯一序盤に夢が叶ってしまった人物とも言えるでしょう。

【チェンソーマン】デンジの壮絶な生い立ちについて解説

父親の残した借金返済のためデビルハンターに

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

デンジはマキマと出会い公安所属のデビルハンターになる前も、非正規のデビルハンターとして活躍していました。

幼少期、デンジの父が多額の借金を残して自殺したため、その負債の全てがデンジに降り掛かります。

ヤクザから無茶な取り立てを受け、死すら覚悟した時、デンジは「チェンソーの悪魔」ことポチタと出会いました。
そしてデンジはポチタを助ける代わりに、ポチタにも自身を助けさせる契約を結びます。

こうして非力ながら悪魔の力を手に入れたデンジは、借金返済のためヤクザの元でデビルハンターとして生きていくことになります。


お金のために臓器も売り払う

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ただ、幾らデビルハンターになったと言っても、稼ぎには限界があります。

悪魔1体あたり30万の報酬も、借金の返済や仲介手数料などで引かれ、手元に残るお金は1800円程度です。
それでも生活をするため、デンジは腎臓や目、金玉すら売り払って生活していました。

物語開始時に内臓をいくつも失っている主人公なんて、前代未聞ではないでしょうか?

しかも戦いで失ったのではなく、お金のため売り払ったという経緯が、『チェンソーマン』のダークな作風に拍車をかけています。

大病を患っており血を吐く描写も

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

そうして毎日を必死に生きていたデンジですが、神様は無情です。

生活が苦しい上に心臓の病を患っており、1話では吐血するシーンも見られました。
デンジの母も心臓の病を患っていたようで、恐らく遺伝性の病気と思われます。

明日への希望なんてない。
夢を見ようにも空腹と将来への不安と病気で寝られない。

むしろよくこんな生活を過ごしながら、擦れた価値観を持つことなく、素直で明るい性格に育つことができたなと、恐怖すら湧いてきます。

父親を殺した過去を忘れている

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

これまでデンジの壮絶な生い立ちについて解説してきましたが、デンジにはもうひとつ大きなトラウマがあります。
それは自分の父親を、自ら手にかけたということです。

デンジの父親は酒癖が悪い男で、ある日酔った勢いでデンジを殺そうとしました。
そしてデンジも殺されるまいと抵抗した結果、幼くして父を殺してしまいます。

なんとか命は助かったものの、「父親を殺した」という事実に耐えられなかったデンジはこの記憶を封印。

周りの大人も、他殺では借金の取り立てようがないため、自殺として処理したことでこの事態は闇に葬られました。

しかし、後にマキマがこの過去を突き止め、デンジの精神を折るために利用します。

【チェンソーマン】デンジとポチタの関係性

幼少期に傷ついたポチタとデンジが契約

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

作中でチェンソーの悪魔となって活躍するデンジですが、その影には相棒であるポチタの存在があります。
ポチタはデンジが契約した「チェンソーの悪魔」です。

その出会いは幼少期、デンジの死の直後でした。デンジがヤクザに無茶な取り立てを迫られ、絶望していた際に瀕死のポチタと出会います。

死を覚悟していたデンジでしたが、瀕死のポチタを見て「まだ死にたくない」と強く渇望しました。

そしてポチタに血を与え契約することで、デビルハンターとして生きていくことを決めます。

ポチタについての詳細な記事はこちらをご覧ください。

ゾンビの悪魔に殺された後ポチタと同化

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ポチタと出会いデビルハンターとして雇われることで、ヤクザに生かされていたデンジ。

しかし、ヤクザが力を欲しゾンビの悪魔と、デンジの命を代償に契約したことで、デンジはポチタ諸共殺されてしまいます

体を切り刻まれ凄惨な最後を遂げたデンジですが、ポチタがデンジの血を飲み復活。
そして、デンジに自らの心臓を捧げ一体化する契約を結んだことで、デンジを息を吹き返します。

これ以降デンジとポチタは文字通り一体となって、戦っていくことになりました。

ポチタとの同化でチェンソーの悪魔へ変身可能に

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

デンジはポチタと契約することで生き返りましたが、ただ生き返った訳ではありません。

ポチタとの契約以降デンジは胸のスターターを引くと、チェンソーの悪魔へ変身可能となりました。

なお、この形態になる際に頭や腕からチェンソーが生えてきますが、体を引き裂いて出現するため、デンジ自身に相当な痛みが伴います。

また1回の変身で相当出血するようで、変身後は貧血で倒れる様子も見られました。

ちなみに、貧血になるとスターターを引いても中途半端にチェンソーが生えて来るだけで、完全には変身できません。
そのため、血を接種しない限りは、1日に何度も変身できないと思われます。

【チェンソーマン】デンジの能力・強さについて解説

チェンソーの刃で敵を切り倒す

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

チェンソーの悪魔になったデンジの攻撃方法は、主に腕と頭部に生えたチェンソーの刃です。

かなりの切断力を有しており、作中で切れなかったものはほぼありません。
また足からも生やすことが可能で、作中では上半身のチェンソーに意識を逸らして、足のチェンソーで意識外の攻撃を行っていました。

更にチェンソーのチェーンを伸ばすことで、ビルの間を高速移動したり、敵を拘束することも可能です。
攻撃力が高く、汎用性もある。無難に強い悪魔の能力のひとつと言えるでしょう。

ポチタと分離出来る

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

またデンジとポチタだけが見せた能力として、心臓の分離と肉体の生成が挙げられます。
端的に解説すると、デンジはポチタの心臓さえあれば死にません。

肉体からポチタの心臓を切り離しても、ポチタから新たに肉体を生成することが可能なのです。

これを利用して、作中では宇宙空間から地球へ心臓だけ投げ、大気圏内に入ってから肉体を生成して生還。

最終決戦ではむしろ生成した肉体を囮に、心臓を分離したデンジの肉体を忍ばせ、マキマの油断を誘いました。

ただ、基本的に心臓を分離した方の肉体は動けなくなるようで、何らかの方法で血液を確保していないと死に至るようです。

不死身に近い耐久性

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

そして、ここまで挙げたデンジの強みが成立している理由は、デンジの不死性にあります。

これはデンジだけでなく、人間と悪魔が一体化している存在に見られる能力です。

デンジは胸のスターターを引けば、何度でも蘇ります。
例え下半身が吹き飛んでいようと、頭が切断されていようと、エンジンさえ吹かせば何度でも生き返るのです。

勿論腕を切断したり、頭を吹き飛ばして行動不能にすれば、スターターを引けないため実質死んだような状態に陥ります。
しかし、スターターを引いてくれる仲間さえいれば、デンジは何度でも敵と戦うことが可能です。

【チェンソーマン】デンジの目的とは?

平凡な生活を手に入れること

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ここからはデンジの目的について解説していきます。

まず先述した通り、デンジの当初の目的は「平凡な生活を手に入れること」でした。
そしてこれは第1部での戦いを通して、手に入れることが出来たと言っていいでしょう。

当初はマキマに精神を破壊されるため、与えられた平凡を謳歌していました。

しかしマキマを倒し、晴れて公安からも自由になったことで、とうとう望んだ平凡を手に入れることが出来たのです。

女の子とイチャイチャすること

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

次に「女の子とイチャイチャすること」です。

これは第2部になっても、以前叶っていないデンジ最大の目的となっています。

というのもデンジの出会う女はマキマ、レゼと、好きになる女の子に尽く利用され、殺されかけてきました。

第2部でも三鷹アサとキスしていい感じになっていたのをナユタに邪魔されたりと、驚くほど女運がありません。

そのため、様々な経験をして大人になったはずの第2部では、むしろ以前より性欲に忠実になっている側面があります。

パワーと再会すること

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

そして3つ目の目的が「パワーとの再会」です。

第1部の相棒であった血の魔人ことパワーは、終盤デンジに血を託し死亡します。
その際に「血の悪魔を見つけにきてくれ」という契約を、デンジと結びました。

悪魔は死亡しても、地獄で再び蘇ります。
しかし、悪魔は復活する際に以前の記憶を無くすため、血の悪魔も当然パワーだったことを忘れているでしょう。

それでもパワーが、相棒と再び出会うことを願って結んでくれた契約。デンジは何としても叶えたいはずです。

【チェンソーマン】デンジは第2部で死ぬ?

ナユタという守るべき存在がいる

元気な表情でVサインをするナユタ
出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ここからはデンジの今後について考察していきます。
『チェンソーマン』第2部でも、デンジは主人公格として活躍中です。

しかし、以前とはデンジを取り巻く環境が全く変わったため、ただ好き勝手やっている訳にもいかなくなりました。

その最たるものが、ナユタの存在です。
マキマの生まれ変わりとして、第1部最終回から一緒に暮らす妹のような存在。

デンジはナユタを大切に思っており、ナユタのためなら自身の欲望も押し込めます。

作中で「これ以上チェンソーマンになったらナユタを殺す」と脅された際には、口では反抗しながらチェンソーマンにならないことを心に誓っていました。

デビルハンターは「まともな奴から死ぬ」

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

大切な家族を守るために、自分の欲望を曲げるようになったデンジ。

2部ではナユタのために学費を集める場面も見られ、すっかり家族想いのお兄ちゃんに成長しています。
1部の誰も顧みない薄情な性格をしていた頃に比べて、すっかりまともな人間になってしまいました。

そしてデンジの師匠である岸辺も言っていた通り、デビルハンターは「まともな奴から死んでいく」のです。

また家族想いの兄と言えば、第1部で死んだ早川アキを連想させます。
アキも最後はデンジ達家族のような存在を守ろうとしたのをマキマに利用され、死亡しました。

そのため、ネット上では「2部でデンジは死ぬのでは?」と囁かれています。

岸辺についての詳細な記事はこちらをご覧ください。

デンジは平穏に不満を抱えている

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

しかし、筆者はデンジがただで死ぬことはないと考えています。

というのも今の生活に、デンジが満足していないからです。

ナユタのためにチェンソーマンになるのをやめたデンジ。
しかし、それ以降「チェンソーマンではなくなった未来」へ、漠然と悩みを抱えることになります。

筆者が思うに、もうデンジは「普通の生活」では満足できなくなっているのではないでしょうか?

特に第2部では性欲に関して、全く満たされていない描写が多く描かれています。

この「女の子にモテたい」という執念が、デンジの普通の生活と死亡フラグを、打ち破る鍵になるかもしれません。

【チェンソーマン】デンジについてのまとめ

以上がデンジに関する解説になります。

ジャンプ主人公らしからぬダークヒーロー……いえヒーローと呼ぶのも少々疑問がある。
それほど欲に忠実で、むしろ気持ちがいいキャラクターだと筆者は感じています。

こういった主人公像が世間に受け入れられて、一大ブームを巻き起こしたというのは、個人的に非常に興味深いです。

日本の漫画史のターニングポイントになったキャラの1人、と言っても過言ではないでしょう。

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