キングダムネタバレ791話③李牧の本心

青歌の民は、青歌城の上に立っている李牧に困惑している様子です。

鄴で秦軍に大敗するという失態を犯し、邯鄲軍から追われていることを話し始めると、民は李牧を庇い、ともに青歌で暮らすことを提案します。

しかし李牧は、青歌に来たのは民になるためではなく、秦軍との戦いで力を貸してもらうために来たことを吐露しました。

「どんな思いでこの青歌をここまで…」「どうして他人の戦争に加わらなくちゃいけないんだ」と、民は罵詈雑言を李牧に浴びせます。

カイネはつかさず李牧の気持ちを代弁しようと声を荒げますが、いっそう民の声は強くなるばかりです。

キングダムネタバレ791話④青歌の民の決意

少し沈黙した後、李牧は静かに口を開き始めます。

秦軍の侵攻は雁門や青歌に届くこと、さらに前線の地域は既に秦軍の手にあり、数多くの民が戦場で命を落としていることを民へ伝えます。

今青歌が平和なのはこれまでに命を落とした人がいるからこそ、「自分達さえよければ他はいいという生き方を選択し続けていくのか」と、李牧は大粒の涙を流しながら民へ訴えました。

続けて、戦争では必ず血が流れ帰ってこない男もいるだろう、しかしその悲劇は外で起こり続けている、充分な力を持つにも関わらず、他人ごとだからと目を背けるのかと問います。

しかしそのままでは、誰にも尊敬されず孤立したままであること、平和のまま静かに滅んでしまうと言い放ちます。

命を掛けて秦軍の侵攻を止めることで、青歌の戦果は中華に刻まれ、子孫に代々受け継がれ「青歌の誇り」となることを、声を荒げ民へ伝えました。

目に涙を溜め、同調の声が増えていく中、李牧は青歌が力を貸してくれるならば秦軍の侵攻が止まるまで勝ち続けると断言。その言葉を聞いた民は、歯を食いしばり拳を天へ突き上げます。

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