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「ワンピース」1117話にて、ベガパンクの放送が五老星に止められてしまいました。
その放送が切れる直前に、ベガパンクが言い残した「も」という一言が、大きな話題を呼んでいます。
本記事ではベガパンクの残した言葉の正体について考察していきます。
ベガパンクの言い残した「も」の真の意味は?
ベガパンクは「Dの正体」に確信があった

ベガパンクは放送の最後に、「Dの名を持つ者達へ」とルフィ達へ伝言を残そうとしました。
世界へ向けた配信において、ベガパンクは憶測でモノを語らないようにしていたため、Dの正体には確信があったことが分かります。
同時に、Dが特別な一族である確かな証拠が、サウロの元にあったことも示されました。
ロジャーがラフテルへ辿り着いて知ったであろう答えへ、歴史研究のみで迫っていたのは驚異的ですね。
「お前さん達の中に」というセリフは何を指すのか?
ベガパンクの放送は「も」という、言葉を残して終わっています。
この「も」が現在波紋を呼んでいますが、同じくらい注目して欲しいのが「お前さん達の中に」という言葉です。
この言葉からは、2つの解釈ができます。
まず、「Dの名を持つ者全員に内包されている」という意味。
もしくは、「Dの名を持つ者の中に」という、限定的な話をしているかです。
仮に後者だった場合、万物の声を聞けるルフィや、異形の体を持つ黒ひげがそれに当たると考えられます。
イム様が語った「名前の意味」と関係がある?

「ワンピース」1087話にて、イム様は近年現れるDは「己の名の意味も知らぬ抜け殻」と語っていました。
恐らくベガパンクが伝えたかったのは、Dの名が持つ意味だと考えられます。
自分に宿っている力を自覚しないまま、力を行使することはできませんよね?
ゴムの体を持っていようと、「ゴムの体を持っている」と自己認識していなければ意味がありません。
全ては自分の力を知ることから始まります。
そのため、ベガパンクは名前の意味を教え、Dを持つ者の力を自覚させようとしたのではないでしょうか?
海外版の「ワンピース」から真の意味が分かる?
英語版のタイトルは「A」

ベガパンクの放送で最後に放たれた「も」ですが、これだけでは解釈の余地が広すぎます。
例えば、接続詞の「も」、「も」から始まる動詞・名詞、様々な可能性が浮かび上がりますよね?
しかし、海外版の「ワンピース」と日本語版を照らし合わせると、かなり「も」の意味は絞られてきます。
まず、英語版では「A」と表記されていました。
つまり、頭文字が、日本語に訳した際は「も」、英語の際は「A」となる単語が候補になるということです。
例としては、「Among(の中に)」や「Another(もうひとつ)」が挙げられます。
前者なら「お前さん達の中に」のニュアンスに近く、後者ならDの一族にはもうひとつ何かが宿っていると解釈可能です。
フランス語版では「SE」

フランス語版では「SE」から始まっていますが、「も」から始まる日本語は見つかりませんでした。
そのため、フランス語の「SE」は、代名詞として扱われていると考えられます。
SEは「自分を嫌う」といった使い方の他に、「愛し合う」といった相互的な使用も可能です。
そのため、「DはDと影響し合う」といった、D同士の繋がりを思わせる言葉が続いているとも考えられます。
ドイツ語版では「IST」

代名詞や接続詞といった可能性が考えられる中、ドイツ語版では「IST」と表記されていました。
これは、英語のB動詞に当たる、「sein」の三人称単数形の単語で、「〜です」という意味で使用されます。
つまり、ベガパンクの放送は、動詞を伴う言葉か、断定形の表現が用いられている可能性が非常に高いのです。
ただ、「も」の後に続く言葉の意味を全世界の編集部と共有して、意味に合わせ翻訳しているか?と考えると、些か疑問が残ります。
単純に手間である上に、どこから情報が漏れるかも分からない危険性も含んでいるからです。
Dの一族にはもうひとつ別の意志が宿る?
ルフィにはニカの意志がある?

ここからは、英語版の「A」が「Another」を表していると仮定して、ベガパンクの言葉の意味を考察していきます。
Dの中にある「もうひとつ」とは、何を示しているのでしょうか?
最も有力な候補は、「もうひとつの意志」です。
白ひげ曰く、Dの意志は血縁が絶たれても、脈々と受け継がれていきます。
そのため、Dの意志を何らかの形で自分の中に宿した者に、Dの名前が刻まれていくのではないでしょうか?
代表的な例でいえば、ヒトヒトの実・モデルニカを食べたルフィでしょう。
動物系の悪魔の実には、意志が宿ると作中では語られてきました。
つまり、ルフィの中には、ルフィ自身とは別にニカの意志が宿っていると考えられます。
黒ひげの異形な体もDの意志が関係している?

他にDの名前を持つもので、別の意志を宿している可能性があるのは黒ひげです。
黒ひげは悪魔の実の能力を2つ宿し、生まれて1度も寝たことがない異常な体質を持ちます。
この異常な体質は、複数の魂を持っているからではないか?と考察されてきました。
ルフィと黒ひげが初めて対面した際に、ゾロとルフィが黒ひげを指して「あいつら」と語ったのも印象深いです。
そして、ベガパンクの発言を受けて、この複数の魂を持っていることが非常に有力な説になっていると考えられます。
バッカニア族の持つ特性も関係がある?

実は、Dの意志はバッカニア族とも深く関係があると考えられます。
例えば、自我を完全に失ったはずのくまが、エッグヘッドへと駆けつけるのは「科学的にあり得ない」と考えられていました。
そんな不可能を可能にしたくまの姿を見たベガパンクは、「バッカニア族の特性は…」と意味深な言葉を残しています。
これらの要素から、バッカニア族にはDの意志を宿す特性を持っているのではないか?と考えられませんか?
Dの意志があったからこそ、例えくまの自我が消えようと、くまに残った意志がエッグヘッドまで体を動かしたのかもしれません。
ベガパンクの最後の言葉についての考察
ベガパンクの放送で明らかになった真実も多くありましたが、途中で放送が止まったため、より謎を呼ぶ結果となりました。
果たして、ベガパンクがDの名を持つ者達へ、最後に伝えたかった事実は何だったのでしょう?
最終章になっても伏線が生まれてくる「ワンピース」から、今後も目が離せません。