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「メイドインアビス」ボンドルドが偉業の背後で行った外道な所業とは?
他の探窟家から見たボンドルドの評価
「大規模な虫害の未然防止」は水源に毒を撒いて、虫を全滅させる。
「それまで不可侵だったルートの開拓」は進路上にある動植物を焼き払って、開拓。
「新薬の開発」は、非合法的な実験の果てに行われたもの。
という具合に、手段を選ばずに短絡的なやり方で開拓していったのです。
そして、彼が、新たに行っているおぞましい実験は「上昇負荷を軽減させる」実験です。
この実験でナナチは、友達のミーティとともに、六層に強制的に降ろされ、成れ果てにされてしまいました。
このときミーティがナナチの事を思って、負荷を引き受けてくれたおかげで、ナナチは人間性を失わずに済みましたが、ボンドルドはこの実験の成果を目の当たりにして、カートリッジを思いついたのです。
探窟家のクズか?合理主義者か?
カートリッジの正体、それは、ボンドルドが集めて来た子供たちの肉体を、脳と脊髄のみにして箱に詰めたものです。
そして、ミーティとナナチの実験で、負荷を引き受けさせるには「愛」が必要なのだと知り、子供に愛情を与えて育てたうえで、カートリッジにするのです。
つまり、ボンドルドにとって愛とは、目的を果たすためのものでしかなく、彼は合理主義というより、研究のためなら、何でもやってしまうという人物なのでしょう。
さらに、ボンドルド達が持っている白笛は、与えられた称号ではなく、あるものを使って造り出したものなのです。
それは、人間の命です。白笛は、人体を媒介にして生み出される「命を響く石」という遺物作り出して、加工したものです。そして、ボンドルドは、自分自身の命を使ってこの笛を造り出したのです。
彼は、ゾアホリックの研究をやっているうちに、この手段を思いついたようです。しかし、いかに体のスペアがあるとは言え、常軌を逸した行為としか言いようがありませんが、リコはなんと、やっていることは許せないと言いつつも、ボンドルドにある程度の理解をしめしています。
実はリコも、好奇心を満たすためなら、平気で無茶なことをする女の子であるため、いつもトラブルにあっています。
つまり、ボンドルドは探窟家のクズと言うよりは、探窟家の負の一面を表したキャラクターであると言えます。