目次
ナナチの頼み
インシネレーターの能力を目の当たりにしたナナチは、レグに頼みごとをしました。
それは、
ミーティを殺してほしいということでした。
以前、ボンドルドはミーティの体を調べる際、スパラグモスという、レグのインシネレーターと同じ力を持つ遺物を、ミーティの左目に撃ち込んだことがあるのです。
インシネレーターから放たれた光は、当たった物体をほどけるように消滅させて、直後に空気が焼き切れるというものです。ボンドルドのスパラグモスも、同じような光線を放つことができます。
ミーティの不死の肉体も、この光線の力だけは敵わないのか、左目は再生することができません。
そして、このスパラグモスと同じ力を持つ、インシネレーターは、ミーティを殺せる唯一の遺物であったのです。
なぜ、ミーティを殺さなければならないのか?
このショッキングな頼みに、レグはさすがに言葉を失ってしまいます。ナナチも無茶な頼みと思ったのか、無理強いはさせませんでした。
しばらく経ち、レグはナナチにどうしてミーティを殺さなければならないのか、問いただしました。
ナナチに言わせると、ミーティの人間性は失われてしまい、もうどうやっても元に戻すことはできません。心を取り戻すこともできないばかりか、ミーティは永遠にあの姿で生きなければならないのです。
そのうえ、不死の体であっても苦痛を感じとることができるので、ナナチが死んだ後でも生き続けて、他の生物に攻撃されるなど、酷い苦しみを味わなければならないのです。だから、そうなる前に、殺して楽にしてやってほしいというのです。
そして、不死であるミーティを殺せるとしたら、レグの持っているインシネレーターしかないのです。
ミーティの最後
色々迷った末、レグはナナチの頼みを聞くことにしました。
そして決行の日。
ナナチは、ミーティを柔らかいクッションの上に寝かせ、周りにたくさんのぬいぐるみを置き、周囲を花で飾りました。
レグは震えながら火葬砲を構えたとき、急にナナチはミーティを抱きしめて、泣きじゃくりました。
自分の思いをぶつけたナナチは、レグにインシネレーターを撃ってもらうように頼みました。インシネレーターから放たれた光は、ミーティの体を包み、彼女を完全に消滅させました。
ミーティはようやく苦しみから解き放たれ、安らかな眠りにつくことができました。しかし、自分の大事なものが亡くなったことで、再びナナチは大粒の涙を流しました。
「メイドインアビス」ミーティのまとめ
「メイドインアビス」のアニメ第1期はミーティの死と、リコが回復するところで終わりを迎えます。
ミーティは死にましたが、その後も物語に間接的に関わってきます。特にメイドインアビスの劇場版は、ミーティの実験によって、新たな力を手に入れたボンドルドが、リコ達の前に立ちふさがります。