決死隊「ガンジャ」に志願した理由とは?

ベルオスカ島は、まだ未開の土地であったことから、当時アビスのことは、まだ公には認知されておらず、伝説として語り継がれていたようです。

里親が大嫌いとはいえ、ヴエコが黄金郷を疑っているような素振りがなく、また、ガンジャ決死隊が実際に黄金郷を目指そうとしていたことから、当時黄金郷を信じる人は多かったようです。

又、ヴエコは、アビスの遺物である星の羅針盤を実際に手にしたことから、黄金郷に対して興味を抱いたのではないのでしょうか。

そして、もう一つ、ヴエコは里親から離れたかった、もしくは、反抗したかったのではないかと思われます。

ヴエコが黄金郷に関心を抱いたのは、財宝や黄金が目当てなどではなく、里親から逃れられる場所を欲していたからではないでしょうか。

また、ヴエコは里親は、星の羅針盤を渡されたことで、自分は黄金郷を託されたのだと、ヴエコに自慢げに話をしていましたが、当の本人は黄金郷を目指そうとはしませんでした。

そのため、ヴエコは、口ばかりで行動しないこの男への当てつけも兼ねて、ヴエコは星の羅針盤を奪ってガンジャ決死隊に志願したのです。

ヴエコの里親に顔も名前も似ているジュロイモーとは?

ジュロイモーとは、前述したワズキャンと同様、成れ果ての村の長である三賢の一人です。巨大な体躯を誇り、体内に業物という刀のような武器を収納しています。

村の守護者のような一面を持ち、村が危機に陥ったとき、業物を使って、外敵と戦おうとします。

実は成れ果てではなく、正体は村が作り出した端末のようなもので、なぜか、ヴエコの里親の顔によく似ており、名前のジュロイモーもヴエコの里親と同じ名前でした。

村は、ドグープに居たヴエコと、意識がつながっていたため、ブエコの深層意識から、ジュロイモーを作り出したと思われますが、問題なのは、なぜ、嫌っていた里親を村の守護者になったのかです。

おそらくは、外敵と戦わせるために、屈強な男性像として、ヴエコが深層意識で抱いている男性原理のイメージを村が読み取って具現化したのかもしれません。

つまり、ジュロイモーはヴエコの歪な父性原理と、男性原理が表れた存在と言えます。

【メイドインアビス】ヴエコと決死隊「ガンジャ」とは?

決死隊「ガンジャ」とは?

決死隊ガンジャとは、アビスの底に眠るという黄金郷を見つけるために組織された探検隊です。

黄金郷とは、金箔を貼られた建物が並ぶ未知の都市のことで、現実世界でもエルドラドという黄金郷の伝説があります。日本も昔は「黄金の国ジパング」と呼ばれ、黄金郷があると思われていました。

ガンジャには三賢と呼ばれているリーダー格の人物がおり、ヴエコもその内の一人でした。残る二人はワズキャンとベラフで、二人は成れ果てになってしまい、現在、三賢は村のリーダー格としての地位についており、幽閉されたヴエコのかわりにジュロイモーが三賢になったのです。

ガンジャ決死隊は、元々複数の船団で構成されており、かなり大規模な探検隊だったようですが、アビスのあるベルオスカ島に向かう途中、三賢の乗っていた船以外、嵐に巻き込まれてしまったのです。

また、ヴエコの「故郷から捨てられた」と言う言葉から、ガンジャ決死隊は黄金郷を探すだけでなく、新天地に移民しようとしていたのではないかと思われます。

ヴエコとベラフの関係は?

https://twitter.com/Mao_BANANAFISH/status/1268923516973244416

三賢の一人であるベラフとは、ガンジャ決死隊ではサブリーダー格の人物です。成れ果てになった姿は、仮面をつけた蛇のような姿ですが、もともとは端正な顔立ちの若者で、言語学の専門家でした。

尊大な喋り方をしますが、実直で誇り高い性格をしています。

恵まれた人生を送っていないために、弱冠、卑屈な面が目立っていたヴエコに対して、「君は、君が思う以上に有能で可愛らしい」と言って、元気づけてくれました。

二人はお互い意識し合っているようでしたが、恋愛関係に至ったかどうかは不明です。

ヴエコとワズキャンの関係は?

ベラフ同様、ワズキャンは三賢の一人で、ガンジャ探掘隊ではリーダー格となっていた人物で、成れ果てになると、複数の指を持つピエロのような姿になりました。

軽薄な言動が多いのですが、直観力に長け、すぐれた先見性と洞察力をもっていたため、予言者とまで呼ばれている人です。

ヴエコがガンジャ決死隊に入ることも予期しており、彼女の持っていた星の羅針盤を見て、何かを感じ取り、ヴエコを三賢として迎え入れた人物でもあります。

しかし、成れ果ての村が築かれた経緯をめぐって二人は対立してしまい、彼はヴエコをドグープに幽閉してしまいます。

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