ワズキャンとの関係

ワズキャンは、三賢の一人であり、ガンジャ決死隊のリーダー格の人物です。

予言者とよばれるほど、神がかり的な直観力の持ち主であります。

イルミューイとは直接関わってはいませんが、アビスの案内役として、イルミューイをいち早く受け入れた人物でもあります。

【メイドインアビス】イルミューイに起きた異変!彼女の願いとは?

水の毒にあったイルミューイ

アビスに入ったガンジャ決死隊は、深界六層にまで到着しました。途中「干渉器」と名乗る、アビスを徘徊しているロボットのようなものを仲間にして、キャンプを築きました。

しばらくすると、キャンプの隊員たちに体調を悪くするものが現れ始めました。その中にはイルミューイも含まれていました。

その原因は水でした。ガンジャ決死隊が発見した水は、水そのものになった生物で、煮沸消毒をしても生きられるほどの生命力を持っており、生物に寄生する能力を持っていたのです(実際に微生物の中には300度の高温に耐えるものが存在します)。

欲望の揺籃とは?

ガンジャ決死隊にはもう一つの事件が起きていました。食料調達のグループが、身体の内側から張り裂けるようにして、変死していたのです。

彼らは卵型の遺物を持っていたました。干渉器達によると、この遺物は「欲望の揺籃」という遺物で、簡単に言うと、願いを叶える道具のようです。

ただ、人の成体(大人)は思考が雑多であるため、触れてしまうと願いが散って、身体が破壊されてしまうようです。

すると、ヴエコは、イルミューイのような子供だったら大丈夫なのではないかと思い、彼女を助けるために、欲望の揺籃を使ってみることにしました。

変化していくイルミューイ、生まれてくる子供

欲望の揺籃を取り込んだイルミューイは元気になりましたが、片手がなぜか崩れていました。それでも、イルミューイはなぜか平気そうでした。

イルミューイはいかなる願いを叶えたのかわからないのですが、彼女の身体はどんどん崩れ、別の形になっていきました。するとある日、イルミューイは小動物のような赤ちゃんを生んだのです。

その赤ちゃんは、かつてイルミューイが可愛がっていた、ヤドネにどことなく似ています。

しかし、赤ちゃんは不完全な身体であったため、すぐに死んでしまいました。そして、イルミューイはどんどん子供を生み続けいきましたが、子供はイルミューイがどれほど可愛がってもすぐに死んでしまうのです。

そんな時、ワズキャンは何を思ったのか、イルミューイの子供の肉をスープにして、みんなに食べさせました。

すると、水の毒で苦しんでいたの者達が回復していったのです。

村になったイルミューイ、彼女の願いとは?

水の毒から立ち直ったガンジャ決死隊たちでしたが、イルミューイは自分の子供が奪われていくため、泣きじゃくってばかりいました。

ヴエコやベラフも子供の肉で身体が回復したため、彼女に対して罪悪感を感じていまいた。

その間にも、イルミューイの身体はどんどん大きくなり、巨大な塔のような形になっていき、その姿は、もはや原型をとどめていませんでした。

じつは、ヴエコが水の毒で倒れてしまってから、イルミューイも元気がなくなってしまったので、ワズキャンは、もう一つの欲望の揺籃をイルミューイに使ったのです。

イルミューイはキャンプから出て、アビスの中央部分にまで来ると、周囲の生物を食べてどんどん大きくなり、ガンジャ探検隊のメンバーを体内にとりこんで、成れ果てに変えたのです。

イルミューイが願ったものとはなんなのか、まず一つには、母になるということではないでしょうか。イルミューイは子供ができないために、集落から捨てらてしまうという悲しい過去があったので、子供を生むという願いを叶えたようです。

生まれた子供が小動物のようであったのは、彼女が可愛がっていたヤドネという生き物が影響していると思われます。干渉器の言っていたように、人は複雑であるため、どうしても願いが混ざってしまうようです。

そして、もう一つは、自分を受け入れてくれたガンジャ決死隊を助けたいではないかと思います。

その願いが、子供の肉に宿り、食べると水の毒を緩和する効果が得られたことからもわかります。

そして、その二つが混ざったのが、最後の姿ではないかと思います。イルミューイは巨大な胎盤となることで、ガンジャ決死隊を取り込んで、自身が成れ果て達のコロニーすなわち村になることで、仲間達を生かそうとしたのかもしれません。

そして、コロニーになったイルミューイこそ、後の、成れ果ての村(イルブル)とよばれるものです。

【メイドインアビス】成れ果ての村(イルブル)となったイルミューイ

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