【メイドインアビス】イルミューイとは?ヴエコやファプタとの関係や彼女願いを考察!
出典:メイドインアビス公式サイト

「メイドインアビス」のイルミューイとは、昔、ベルオスカ島がまだ未開の土地であった頃に島に住んでいた、原住民の女の子です。

彼女は、島を訪れたアビスの探掘隊「ガンジャ決死隊」に同行することになります。

なぜ、彼女は、ガンジャと行動を共にすることになったのかを解説しましょう。

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メイドインアビス アニメ1期漫画1巻〜4巻26話「新たなるスタート」まで収録
メイドインアビス 劇場版「深き魂の黎明」漫画4巻27話「禁断の花畑」〜5巻38話「挑む者たち」まで収録
メイドインアビス アニメ2期「烈日の黄金郷」漫画6巻39話「還らずの都」〜11巻60話「黄金」まで収録
メイドインアビス アニメ3期(未定)漫画11巻61話「どこにでも行ける」〜
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【メイドインアビス】イルミューイとは?

イルミューイとは何者?

イルミューイとは、ベルオスカ島に住んでいた原住民の子供です。

褐色肌の小柄な少女で、言葉は原住民の独自の言葉で喋ります。

可愛らしい動物が大好きで、キャンプに紛れ込んでいたヤドネを可愛がっていましたが、アビスの原生生物に食べられてしまいます。

母親は原住民の中でも、身分の高い女性で、本編では未登場ですが、兄弟が沢山いたようです。

ガンジャ決死隊とどこで出会った?

イルミューイは、ベルオスカ島を訪れたガンジャ決死隊と出会いました。

当時、ベルオスカ島はまだ一部の人間にしか知られておらず、アビスについても幻の「黄金郷」がある所という程度の認知で、あくまでも噂話ていどくらいにしか信じられて居ませんでした。

ガンジャは、アビスの底にあるという黄金郷を探しに、海を超えてやってきたのです。

原住民はガンジャ決死隊と出会ったとき、アビスの底にある「ショウロウ(還らずの都)」という古代遺跡があるということを、隊員たちに教えたのです。

イルミューイは、そこでガンジャ決死隊に紛れ込むように、隊のメンバーとなり、ともに黄金郷を目指すことになるのです。


ガンジャ決死隊にどうして入隊した?

イルミューイの背中には刺青があり、原住民が使っている文字が彫られています。言葉の意味は「子供をつくることができない」と「アビスへ追放」です。

イルミューイは体質なのか他に原因があるのかは定かではありませんが、どうやら子供を生めない身体であったようです。

原住民達の世界では、子供を生むことが大事なことであったため、子供を産むことができないイルミューイはアビスへの捧げものとされてしまったのです。

そんな時、ガンジャ決死隊が島に現れて、原住民たちと接触してきたのです。イルミューイはガンジャ決死隊の隊員であるブエコに懐いてしまい、彼女について行ってしまったのです。

当初は、イルミューイの処遇に困っていたガンジャでしたが、ヴエコの説得と、アビスの案内が必要ということから、イルミューイを隊員として迎えいれたのです。

【メイドインアビス】イルミューイと周囲のキャラクターの関係

ヴエコとの関係

ヴエコは、ガンジャ決死隊の女性隊員の一人で、三賢とよばれる隊の中心メンバーの一人です。

彼女はアビスの位置を知らせる星の羅針盤という、アビスの遺物を持っていたために、三賢として選ばれたのです。

この星の羅針盤は、ベルオスカ島の原住民と接触した際、アビスや黄金郷の情報と引き換えに原住民に提供してしまったのです。

ヴエコとイルミューイが出会ったのは、この時でした。

ヴエコは孤児で、恵まれた環境下で育ったとは言えず、里親にいつも虐待されていたため、暗い眼差しをしていたのですが、捨て子となったイルミューイは、ヴエコに共感する何かを感じ取ったのか、彼女を気に入ってしまい、アビスまでついてきてしまったのです。

ヴエコは、自分についてきたイルミューイに驚きつつも、彼女を迎え入れました。

イルミューイにとって、自分を受け入れてくれたヴエコは、もう一人の母のような存在なのです。

ベラフとの関係

ベラフはガンジャ決死隊の中心メンバーである三賢の一人で、言語学の専門家です。

態度は尊大ながらも、誇り高くて実直な性格をしています。

どことなく、イルミューイとヴエコの関係を見守っているようでもありました。

ベルオスカ島の原住民の言葉もある程度理解しており、彼らの識字率の高さに驚いていました。

ベラフは、イルミューイからアビスの文字を学び取り、同時に彼女に自分たちの言語を教えました。


ワズキャンとの関係

ワズキャンは、三賢の一人であり、ガンジャ決死隊のリーダー格の人物です。

予言者とよばれるほど、神がかり的な直観力の持ち主であります。

イルミューイとは直接関わってはいませんが、アビスの案内役として、イルミューイをいち早く受け入れた人物でもあります。

【メイドインアビス】イルミューイに起きた異変!彼女の願いとは?

水の毒にあったイルミューイ

アビスに入ったガンジャ決死隊は、深界六層にまで到着しました。途中「干渉器」と名乗る、アビスを徘徊しているロボットのようなものを仲間にして、キャンプを築きました。

しばらくすると、キャンプの隊員たちに体調を悪くするものが現れ始めました。その中にはイルミューイも含まれていました。

その原因は水でした。ガンジャ決死隊が発見した水は、水そのものになった生物で、煮沸消毒をしても生きられるほどの生命力を持っており、生物に寄生する能力を持っていたのです(実際に微生物の中には300度の高温に耐えるものが存在します)。

欲望の揺籃とは?

ガンジャ決死隊にはもう一つの事件が起きていました。食料調達のグループが、身体の内側から張り裂けるようにして、変死していたのです。

彼らは卵型の遺物を持っていたました。干渉器達によると、この遺物は「欲望の揺籃」という遺物で、簡単に言うと、願いを叶える道具のようです。

ただ、人の成体(大人)は思考が雑多であるため、触れてしまうと願いが散って、身体が破壊されてしまうようです。

すると、ヴエコは、イルミューイのような子供だったら大丈夫なのではないかと思い、彼女を助けるために、欲望の揺籃を使ってみることにしました。

変化していくイルミューイ、生まれてくる子供

欲望の揺籃を取り込んだイルミューイは元気になりましたが、片手がなぜか崩れていました。それでも、イルミューイはなぜか平気そうでした。

イルミューイはいかなる願いを叶えたのかわからないのですが、彼女の身体はどんどん崩れ、別の形になっていきました。するとある日、イルミューイは小動物のような赤ちゃんを生んだのです。

その赤ちゃんは、かつてイルミューイが可愛がっていた、ヤドネにどことなく似ています。

しかし、赤ちゃんは不完全な身体であったため、すぐに死んでしまいました。そして、イルミューイはどんどん子供を生み続けいきましたが、子供はイルミューイがどれほど可愛がってもすぐに死んでしまうのです。

そんな時、ワズキャンは何を思ったのか、イルミューイの子供の肉をスープにして、みんなに食べさせました。

すると、水の毒で苦しんでいたの者達が回復していったのです。

村になったイルミューイ、彼女の願いとは?

水の毒から立ち直ったガンジャ決死隊たちでしたが、イルミューイは自分の子供が奪われていくため、泣きじゃくってばかりいました。

ヴエコやベラフも子供の肉で身体が回復したため、彼女に対して罪悪感を感じていまいた。

その間にも、イルミューイの身体はどんどん大きくなり、巨大な塔のような形になっていき、その姿は、もはや原型をとどめていませんでした。

じつは、ヴエコが水の毒で倒れてしまってから、イルミューイも元気がなくなってしまったので、ワズキャンは、もう一つの欲望の揺籃をイルミューイに使ったのです。

イルミューイはキャンプから出て、アビスの中央部分にまで来ると、周囲の生物を食べてどんどん大きくなり、ガンジャ探検隊のメンバーを体内にとりこんで、成れ果てに変えたのです。

イルミューイが願ったものとはなんなのか、まず一つには、母になるということではないでしょうか。イルミューイは子供ができないために、集落から捨てらてしまうという悲しい過去があったので、子供を生むという願いを叶えたようです。

生まれた子供が小動物のようであったのは、彼女が可愛がっていたヤドネという生き物が影響していると思われます。干渉器の言っていたように、人は複雑であるため、どうしても願いが混ざってしまうようです。

そして、もう一つは、自分を受け入れてくれたガンジャ決死隊を助けたいではないかと思います。

その願いが、子供の肉に宿り、食べると水の毒を緩和する効果が得られたことからもわかります。

そして、その二つが混ざったのが、最後の姿ではないかと思います。イルミューイは巨大な胎盤となることで、ガンジャ決死隊を取り込んで、自身が成れ果て達のコロニーすなわち村になることで、仲間達を生かそうとしたのかもしれません。

そして、コロニーになったイルミューイこそ、後の、成れ果ての村(イルブル)とよばれるものです。

【メイドインアビス】成れ果ての村(イルブル)となったイルミューイ

三賢はどうなったのか?

成れ果ての村となったイルミューイは、イルブルとよばれるようになります。そして、ガンジャ決死隊の面々を「成れ果て」にして、自身の体内に住まわせました。

そして、三賢はどうなったのかというと、まず、ベラフはイルミューイの子供を食べて生きながらえたことで、罪悪感を感じたため、当初はイルミューイに自身を食わせようとしましたが、イルミューイはベラフを成れ果てにして、イルブルの中に住まわせました。

ワズキャンは、危険を承知で、自身にも欲望の揺籃を使いました。

欲望の揺籃の力とイルミューイの力のおかげで、ピエロのような成れ果てになって、ベラフとともに、イルブルで再び三賢として暮らしています。

ヴエコは、村を築くのに反対したため、ワズキャンによってドグープ(目の奥)と呼ばれる場所に幽閉されてしまいます。

そして、ヴエコの後釜として、ジュロイモーという成れ果てが三賢となっています。

そして、ワズキャン、ベラフ、ジュロイモーが三賢となって、イルブルを統治することになったのです。

ドグープにいる生き物とは?

ヴエコが幽閉されたドグープには、アメーバ状の生き物がいました。それはガンジャの隊員たちに食べられた、イルミューイの子供達でした。

なぜ、食べられた子供達がドグープにいるのかは定かではありませんが、村、すなわち、イルミューイは魂を再現することができる力を持っており、ベラフは村の力で、自身の身体の一部を対価にして、ミーティの複製体を作ってもらったことがあります。

そのため、ドグープに居るのはイルミューイが作り出した自分の子供の複製体と思われます。

このイルミューイの子供達は、村で掟を破る者が現れると、「精算」をさせようとします。村の掟とは、他人が持っている「価値」のあるものを傷つけないことです。

価値を傷つけると、イルミューイの子供達が現れて、傷つけた者から、価値に見合うだけのものを強制的に奪ってしまうのです。

イルミューイの子供たちは、村に居る者の頭の信号をキャッチすることができるので、村の中にいる限りどこまでも追って、精算させようとします。

村は共生生命体なのか?

前述したように、村になったイルミューイは、成れ果てになったガンジャ達を取り入れて、自分の体内に住まわせています。

つまり、イルミューイは成れ果てと共存している、一種の共生生命体のような存在ではないかと思います。

共生生命体もしくは共生生物とは、複数の種の生物が共に協力し合って生きることです。

有名な所では、イソギンチャクを身体にくっつけて生活するカニやヤドカリです。イソギンチャクは毒針を持っているので、カニやヤドカリはイソギンチャクを身体にくっつけることで、外敵から身を守ることができ、同時に食べ物を共有することで、双方が生きながらえることができます。

これは、人間もおなじであり、人体には多くの細菌やバクテリアが存在しており、人間は細菌やバクテリアと共存していると言えます。生物とは基本何かと共生しているものなのです。

これを突き詰めたのが、地球を多くの生物との共生生命体と考えるガイア理論というものです。

これとおなじように、イルミューイは成れ果て達を取り込むことで、成れ果てとの共生生命体となったのではないかと思います。

ファプタが生まれた理由とは?

ファプタは、イルミューイが宿していた、三つの欲望の揺籃から生まれた、ファプタの最後の子供です。

その姿は、褐色の肌に白い毛並みをした、美しい成れ果てです。高い知性と、強力な身体能力の持ち主で、村を滅ぼそうといつも狙っています。

ファプタはどうやら生まれたときから、村を滅ぼそうとする本能があるようです。

なぜファプタに、村を滅ぼすという本能があるのか?一つには、イルミューイを解放することで、もう一つは、イルミューイが心の奥底で抱いた、憎悪から生まれた存在だからではないかと思われます。

イルミューイは、ガンジャ決死隊のメンバーに仲間意識を抱いており、皆を助けたいという願望から、水の毒を中和することができる子供を生み出しました。

でも、一方では、自分の子供を奪われ、食われていくことに悲しみ、自分の子供を食べた隊員に対して、心のどこかで憎悪を抱いていたようです。

この相反する心は、やがて、隊員たちを救いたいと言う願望がイルミューイをイルブルに変化させ、隊員たちに対する憎悪の気持ちがファプタを生み出したのではないかと思われます。

現にファプタが生まれてきた時には、イルミューイはファプタを村の外に出しています。村人達を、ファプタによって傷つけられないようにするための配慮でしょう。

イルミューイの心は、矛盾しているようですが、作中でも言われているように、人の思考とは雑多で複雑なのです。だから、時には矛盾した思考をしてしまうことがあるのです。

そして、この相反する感情から解放されたい、という願望もあって、ファプタに村のすべてを破壊させようとしているのかもしれません。

まとめ

イルミューイの物語には、人の心の複雑さ、生命の神秘さが語られているように思えます。

そして、メイドインアビスは、複雑で恐ろしい生態系を持つアビスと言う世界と、そんな恐ろしい世界に憧れてしまう人の心というものがテーマになっているようにも思えます。

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