目次
干渉器と出会うファプタ
アビスには、干渉器というロボットが徘徊しています。この干渉器は、マニピュレーターや装飾がレグと似通っている点や、誰がなんのためにアビスに置いたのかなど、多くの点が謎に包まれています。
干渉器たち。大きさこんなもんかなー?という絵
— M… (@m41797616) June 3, 2020
(結果:途中でよくわからなくなった!) pic.twitter.com/vRRkk2O9tc
ある日、生まれたばかりのファプタは、地中に埋もれている干渉器を見つけて近づくと、突如喋りだしたので、警戒しました。
しかし、干渉器に敵意が無いと知ると、干渉器に匂いをつけて、側で眠ってしまいます。
やがて、ファプタは干渉器と共に過ごすようになり、ファプタは干渉器から言語や知識を学んでいきます。ファプタと名付けたのも、この干渉器でした。
ファプタは自分の名付け親の干渉器にも名前が必要と思ったのか、守護者と言う意味の「ガブルーン」という名前をつけました。
そして、成れ果ての姫と守護者は行動を共にするようになります。
【メイドインアビス】ファプタの目的とは?
ファプタは村を狙っている?
ファプタは何か目的があるようで、成れ果ての村を狙って、常に周囲を徘徊しているようです。
彼女はどうやら村人達憎悪しているようです。
前述したように、村人は、元々はガンジャ決死隊の隊員で、ファプタの兄弟を食べて生きながらえた者たちだったのです(他にも、アビスの底を目指した探掘家達がこの村にたどり着いて、成れ果てになった者もいます)。
ファプタの兄弟たちは、不完全な身体で生まれたので、村人たちに食べられなくても、長くは生きることができなかったのですが、それでも母親のイルミューイにとってはとても辛く、心の奥底に隊員たちへの憎悪があったのです。
それが、ファプタにも宿っているため、ファプタは本能的に村人達を憎悪しています。
一方、イルミューイはガンジャの隊員達と仲良くなっていたので、隊員たちを守るために、彼らを成れ果てにして、自身の体内に住まわせたと言う見方ができ、そのため、ファプタを中に入れないようにしたのかもしれません。
つまり、村やファプタは、それぞれが、イルミューイの愛情と憎悪が宿った姿だったのです。
ファプタの目的は村人の根絶やし
ファプタにとって、村人は自分の兄弟の仇です。そのため、彼女は村人達を憎悪しており、彼らを根絶やしするために村を破壊しようとしています。
ファプタは村に入ることができず、そのうえ、村人たちは村によって守られているため、住人を根絶やしにするには、村ごと破壊する必要があるのです。
その一方で、村は、ファプタの生みの親であるイルミューイが変化したものです。つまり、村を破壊するということは、ファプタが母を殺してしまうことになるのです。
なぜ、母もろとも村人達を殺さなければならないのか、ファプタは村を破壊する理由は、兄弟の仇討ちだけでなく、母を解放するためでもあったのです。
村人がいるうちは、母の魂は、ずっと村人を守る揺り篭として生きなければならないので、母の魂を解放するには、村を破壊する必要があったのです。
【メイドインアビス】ファプタとレグの関係を考察
レグとは友達以上恋人未満?
レグは記憶を失っているために、覚えていないのですが、ファプタとレグは出会ったことがあるのです。
きっかけは、ガブルーンがアビスの原生生物にやられて動けなくなっている所に、レグが出くわしたことでした。
過去のレグが、なぜ、六層にいたのかははっきり理由が判明しませんが(十巻時点)、この当時のレグは、ブレイズリープを所持しており、師匠の存在があることから、すでに、リコの母、ライザとも顔見知りであるようです(ライザはおそらくレグの師であったと思われる)。
ファプタは、レグが使っている言語が、自分と違っていたこともあり、当初レグを警戒していましたが、ガブルーンの仲介によって、矛を治めました。
やがて、ファプタはレグの言葉を覚え、レグはファプタに自分のゴーグルをプレゼントすると、二人は仲良しになりました。ファプタにとって、ガブルーンは保護者であるとすると、レグは初めての友達であったのです。
レグは、ファプタがあまりにもはしゃぎまわるため、おしとやかにしてほしいと言うと、ガブルーンからイルミューイの母語では語尾に「~そす」と言うと、おしとやかになると言われて、今の言葉遣いになったのです。
やがて、二人の関係は友達以上恋人未満とくらいに発展したようです。
レグと交わした約束とは?
ファプはレグに、自分は、成れ果ての村を破壊しなければならないと言いました。
成れ果ての村は、母であるイルミューイそのものなのになぜ?と聞くと、ファプタやガブルーンは、それは生まれたときからの自分の使命であり、村を破壊しなければ、母が解放されず、眠りにつくことができないからと言いました。
一方、レグもまた、自分も地上に行ってやらねばならないことがあり、もし、自分が無事にファプタの元に戻れたら、ファプタの宿命に決着をつけるための手伝いをして、一緒に冒険をしようと約束し、地上を目指して行ってしまったのです。
しかし、レグはリコを助けるために火葬砲を使ってしまい、そのショックでレグは、記憶を無くしてしまったのです。
実は、この当時のレグのエネルギー(おそらく電気)はかなり少なくなっていて、火葬砲をあと一発撃ってしまったらどうなってしまうかわからないような状態でした(地上に行こうとしていた理由の一つがそれです)。
そのために、レグは、かつての約束をわすれてしまっていたのでした。
【メイドインアビス】村を破壊するファプタ(ネタバレ)
どうやって村に入った?
レグ、リコ、ナナチの三人は成れ果ての村に到着しました。すると、ナナチは、村の住人であるベラフという成れ果てが、ミーティの複製体を持っている事を知って、ミーティと一緒にいるために、自分自身をベラフに売り渡してしまいます。
リコとレグは、どうやったらナナチを取り戻せるか考えていた所、ワズキャンが、ファプタの身体一部でもあれば取り戻せるかもしれないと言ったので、レグは彼女に頼みました。
すると、ファプタはかつての約束を果たすなら、と言って自分の腕をちぎって、レグに渡すのでした。
約束とは、ファプタが村を破壊したら、レグと一緒に冒険の旅に出るというものですが、レグは優しいから村を壊すことはできないので、火葬砲を使って、村に穴を開けてほしいといったのです。
レグがファプタの腕を持って、村に戻ると、村の雰囲気が変わり始めました。レグがファプタの腕を持ってきたために、村が過剰に反応したのです。
すると、ファプタの腕を、村の異物もしくは外敵と思ったのか、ジュロイモーがファプタの腕を狙って、暴れ始めました。そして、「価値の精算」の際に現れる黒いアメーバのようなものも現れて、ジュロイモーと合体しました。
ファプタの腕を奪われそうになったレグは、仕方なしに、火葬砲を使ってしまうのでした。
そして、火葬砲が村に大きな風穴を開けると、ガブルーンを伴ったファプタが現れました。