【チェンソーマン】デンジがマキマを食べる衝撃のラスト!食べた理由とは?
出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

『チェンソーマン』第1部のラスボスとして君臨したマキマですが、その最期はなんと「主人公に食べられる」という衝撃的なものでした。

今回は「デンジがマキマを食べた理由」から、マキマを使った献立まで徹底解説していきます。

【チェンソーマン】マキマを食べるのは何巻?

マキマが食べられるのは11巻96話と97話

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

マキマがデンジに食べられるのは、『チェンソーマン』11巻96話と97話です。

作中終盤に黒幕として立ちはだかったマキマを、デンジが倒すために思いついた戦法として描かれました。

なぜ全読者を驚愕させた絵面が生まれたのか?
これにはマキマの持つ能力と、契約による不死性があったからなのですが……これに関しては後に詳しく解説します。

ここではまず、『チェンソーマン』史上1ショッキングなシーンとなったマキマの死に様について。詳しく解説していきます。

無数のタッパーに詰まったマキマが衝撃的

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ラスボスであるマキマをなんとか追い詰めることに成功したデンジ。

満身創痍となったマキマにデンジはチェーンソーを振り翳し……。
場面は飾ってボロアパートの一室、独り言を呟きながらデンジが開けた冷蔵庫には、無数のタッパーに詰められた肉がありました。

勘のいいみなさんなら気づきますよね?そう、マキマはデンジに解体され、タッパーに小分けされてしまったのです!

マキマ肉を取り出し、デンジは徐に調理を始めます。
そして出来上がった料理を食べながら一言「マキマさんってこんな味なのかぁ」。

ホラー映画顔負けの猟奇的な描写に、当時読んでいた筆者も思わず言葉を失いました。


髪すらも残さず食べる

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

マキマ肉を使ったクッキングは第一部の最終回となった97話の扉絵にまで及びます。

体の肉だけでなく、モツなどの内臓類に、なにが入ってるのかも分からない闇鍋。
おまけに髪の毛すらパスタのように盛り付け、文字通り骨一つ残さず喰らい尽くしたのです。

我々が読んでいるのは果たして少年漫画なのでしょうか?
ホラー漫画が何かの手違いで「ジャンプ」に掲載されたのではないのか?

そう思わせる衝撃描写は、見開き1ページに渡って展開されました。

【チェンソーマン】「マキマ定食」とは?

マキマの肉を使った生姜焼き定食

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

マキマを使った衝撃のメニューはネットを始め、ファンの間では「マキマ定食」と呼ばれています。

その由来となったのは、デンジが一品目に作ったマキマの生姜焼きです。
ホカホカ白米にアツアツ味噌汁と、マキマ肉と玉ねぎタップリの生姜焼きが並ぶ様は、正しく「マキマ定食」でしょう。

この描写だけ見れば、美味しそうな生姜焼きに思わずお腹が鳴るところですが、肉にマキマを使っていると知れば食欲も失せます。

そもそもこの肉はマキマのどの部位なのでしょう?恐ろしくて口に運ぶ気になりません。

マキマを使った献立一覧

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

マキマを使った献立は生姜焼きに留まりません。

先述した通りマキマを使った献立は見開き1ページに渡って披露されています。
ここでその献立一覧を纏めてみました!マキマを使った献立を考える際にぜひ役立ててください!

  • ヤバジュース
  • 刺身
  • ナゲット
  • 肉団子
  • 肉まん
  • カツ
  • ハンバーグ
  • 肉だけカレー
  • ステーキ
  • マジ闇鍋
  • 寿司

筆者的に気になるのは、闇鍋、ジュースでしょうか?
なにを煮込んでいるのか?なにをミキサーしたのか?気になることは山盛りですが考えるのはやめましょう。

今日の食事が喉を通らなくなりそうです。


デンジの料理の腕前も話題に?

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

こうして多くの読者に衝撃を与えたマキマ料理でしたが、実はこの一件で「デンジの料理の腕がすごい」ことが話題もなりました。

そこ?と思うかも知れませんが、『チェンソーマン』を愛読した方なら、「デンジが料理をしている」ことに衝撃を受けるでしょう。

というのも、元々デンジは粗悪な環境で育ってきたため料理はおろか、人間らしい食事すらまともに出来ませんでした。

そのため、綺麗に盛り付けるなんて概念はなく、当初はそこら中にジャムを撒き散らしながら食パンを食べる野生児となっていました。

そんなデンジが器用にマキマを調理し、インスタに投稿出来そうな盛り付けもこなせるほどになった。
成長を感じないという方が無理な話ではありませんか?

【チェンソーマン】なぜデンジはマキマを食べる必要があったのか?

「支配の悪魔」であるマキマに攻撃は通じない

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ここからは「なぜデンジはマキマを食べたのか?」について解説していきます。

結論から言うと、マキマには攻撃が通じず殺せないからです。
もう少し正確に言うと、マキマへの攻撃は通るのですが、その全てが適当な日本人へと肩代わりされます。

これはマキマが内閣総理大臣と結んだ契約によるもので、マキマの不死性を象徴する能力となっていました。

このチート能力により、マキマを殺そうと「攻撃」する限りマキマを殺せません。
最強ですね。どう考えても倒しようがありません。

しかしデンジはこの「攻撃は肩代わりされる」という契約を、上手く突くことによってマキマを倒すことに成功しました。

「攻撃」と認識しないダメージなら通じる

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

マキマの契約を突く方法。それは「攻撃」と認識されないダメージなら、肩代わりされないというトンチの効いたものでした。

そこでデンジが決行したのが「マキマを食べる」ことです。
しかし、「マキマを殺そう」として食べれば、そのダメージは日本国民にフィードバックされるはずですよね?

しかし、デンジにはマキマへ危害を加えようなんて想いはありませんでした。

結果、デンジがマキマを食べる行為は攻撃として認識されず、見事マキマを食べ切ることに成功したのです。

マキマがタバコを吸うシーンに伏線が?

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

少々無理矢理に見える戦法でしたが、実はマキマ解体直前のシーンにこの戦法を納得させるための伏線が貼られていました。

一度はデンジを倒すことに成功したマキマは、落ちていたタバコを手に取り徐に火をつけます。
しかし吸い慣れていないのか、思わず咳き込んでしまいました。

そう、体に悪い煙を吸い込んだダメージが、ちゃんとマキマに通っています。

ですが、当然攻撃として認識されないダメージなので、日本人に肩代わりされなかったのでしょう。
これがマキマを食べることで、復活できなくさせる裏付けになっているとも考えられています。

【チェンソーマン】マキマを食べることはデンジの愛!?

デンジはアキやパワーを殺されてもマキマが好きだった?

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ではなぜ、デンジがマキマを食べることは「攻撃」として認識されなかったのか?
その理由は至ってシンプルです。

なぜならデンジは、自分の大切な人たちを殺されてもマキマが大好きだったから。

デンジは作中で幾度もマキマに厳しい試練を与えられます。
家族同然のアキを銃の魔人へと変えられた上に殺し合いをさせられ、妹分のパワーをデンジの目の前で殺されました。

それでもデンジは、マキマのことが好きで好きで堪らなかったのです。

マキマを食べることは「攻撃」ではなく「愛」

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

けれど、マキマに殺された人々は、マキマのことを許しはしないでしょう。
その為、デンジはマキマの罪を背負うことにしました。

そこでデンジが思いついた方法が、マキマと文字通り一つになることです。

猟奇的な手段とは裏腹に、マキマへの純粋な愛だけを持っていたデンジ。
勿論マキマを食べる時も、一切の敵意を持っていませんでした。

これによりマキマが結んだ契約から、デンジの行為は攻撃ではなく「愛」として認識され、無事マキマを食すことに成功します。

デンジ=ポチタに食べられるのはマキマも本望?

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

第一部のラスボスとして君臨したマキマでしたが、その最後は無惨なものとなっています。

しかし、マキマとしてはデンジ、デンジの中にいるポチタに食べられるのは本望だったでしょう。

マキマはポチタ=チェンソーマンのファンでした。
その為マキマは生前「チェンソーマンに食べられ彼の一部になるのは光栄なこと」とまで語っています。

マキマの目的は果たされず仕舞いでしたが、結果としてマキマにも悪くない最期となったのではないでしょうか?

【チェンソーマン】マキマを食べる衝撃のラストに編集部がNG!?

マキマを食べる最後は1度ボツを出されている

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

ここまでマキマの最期について詳しく解説してきましたが、実はこの描写は1度編集部からNGを出されています。

当時作者の藤本タツキ氏から96話のネームを受け取った林編集者は、「掲載するのは無理だな」と感じたそうです。

しかしタツキ氏は、意地でもこのラストを変えるつもりはありませんでした。
ですが流石に編集部との協議は免れず、代案で執筆することに。

しかしタツキ氏は、代案で描く気はサラサラなかったようです。

原作者の藤本タツキが代案を無視!

編集部から「マキマ定食」のラストを変えるよう強く言われたタツキ氏。

しかし「マキマ定食」のラストに拘りたかったタツキ氏は、代案でいくふりをして編集部をやり過ごします。

そして最終原稿では代案完全無視の「マキマ定食」ラストを描いたことで、ジャンプにあの衝撃シーンが掲載されたのでした。

『チェンソーマン』の作者らしい反骨精神は、流石の一言ですよね。
並の作家ならマキマ定食にここまで熱量をかけることはないでしょう。

いえ、そもそも描こうとすら思わないですよね。

ジャンプらしからぬ描写にネットでは驚愕の声も多数

出典:『チェンソーマン』(C)藤本タツキ/ 集英社

 

「ジャンプ」らしからぬ描写に、連載当時からネットを騒然とさせました。

また海外では「カニバリズムを推しているのか?」とも取られ、賛否両論を呼んでいます。
危うく炎上沙汰になりかけたマキマ定食ですが、タツキ氏もそういった反応は予想していました。

タツキ氏なりに猟奇的なシーンを描くという覚悟を持って臨み、自身の担当編集者には「何かあったら隠れるように」と語ってたようです。

【チェンソーマン】マキマを食べる衝撃のラストについてのまとめ

全ての読者を騒然とさせた『チェンソーマン』屈指の迷場面?である「マキマ定食」。
作中屈指の美人でラスボスのマキマが、見るも無惨な姿になったことも、この場面のインパクトを底上げしているように感じます。

かくいう筆者も初めて読んだ時は、「これジャンプに載せていいの!?」と腰を抜かしました。

現在も連載が続いている『チェンソーマン』ですが、これ以上に記憶に残るシーンは出てくるのでしょうか?

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