弟玄弥との別れ

玄弥との別れ
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

玄弥は鬼の体の一部を食べ、鬼化することで体は再生し、血鬼術を使えるようになります。
黒死牟の体の一部を取り込んだ玄弥は、血鬼術により、黒死牟へ自身の肉弾を打ち込み、その肉弾が黒死牟の力を吸い取る枝を生やし黒死牟の動きを封じることで、討伐のチャンスを作り出したのです。

しかし、縦に体を斬られた玄弥の体が再生することはありませんでした。
黒死牟討伐後、少しの間気を失っていた実弥が目を覚ますと、目の前には、鬼のように体が崩れ始める玄弥がいたのです。

必死になんとかしようとする実弥でしたが、玄弥の体の崩れは止まりませんでした。
そして、玄弥はこれまでの後悔や感謝といった自身の思いを実弥に伝えます。
そして「ああああ頼む神様!どうかどうか弟を連れて行かないでくれ!お願いだ!」と懇願する実弥の願いも虚しく、玄弥は塵となって消えていってしまったのです。

声を上げて嘆き悲しむ実弥の姿は非常に痛々しいものでした。

鬼舞辻無惨との最終決戦

不死川実弥、最終決戦
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

玄弥を失った傷が癒える間も無く、実弥は無惨との最終決戦へ向かいました。
蛇柱である伊黒小芭内の赤く染まった刃が無惨にダメージを与えることに気づいた実弥は、水柱である冨岡義勇に向かって、刃を受けろと刀を振り、刀同士の衝撃で赫刀を発現させました。

しかし、日の出を恐れた無惨の大技により、一時戦線を離脱しますが、日の出を迎えようとする直前に実弥は戦線復帰し、小芭内、炭治郎とともに無惨の動きを封じます。
「夜明けだ!このまま踏ん張れェェェ!」と叫んだ時、遂に夜が明けました。

逃げ出そうとする無惨が放つ衝撃波に吹き飛ばされるも、無惨を逃がすまいと次々に技を繰り出し、ついに無惨を倒すことに成功したのです。

決戦後生き残った柱は、不死川実弥と冨岡義勇の二人だけでしたが、特に実弥は後遺症となるような大きな怪我も無く戦いを終えることができました。

【鬼滅の刃】不死川実弥の優しい一面

荒々しいイメージの不死川実弥ですが、実は優しい一面も持っているんです。
ここからはそんな彼の一面を見ていきましょう。

実は弟思い

実弥弟思い
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

実弥は玄弥に対する当たりが非常にキツく、自分を追って玄弥が鬼殺隊に入ってからというもの、玄弥に話しかけられても「俺には弟なんていねェ。いい加減にしねぇとぶち殺すぞォ。」と激怒するほどでした。
しかし、それは弟を思うが故であり、危険と隣り合わせの鬼殺隊に弟が所属していて欲しくなかった実弥は、わざと自分から離れるようにキツく当たっていたのです。

無限城で玄弥の危機に駆けつけた際、「…テメェは本当にどうしようもねぇ弟だぜぇ。なんのために俺がァ母親を殺してまでお前を守ったと思ってやがる。」と玄弥に話かけ、「テメェはどっかで所帯持って、家族増やして爺になるまで生きてりゃあ良かったんだよ。お袋にしてやれなかった分も、弟や妹にしてやれなかった分も、お前が、お前の女房や子供を幸せにすりゃあ良かっただろうが。そこには絶対に俺が鬼なんか来させねぇから…。」と続けました。
そして、弟の命を奪おうとしていた黒死牟には「よくも俺の弟を刻みやがったなァ!糞目玉野郎ォオ!許さねェ!許さねェ!許さねェェ!」と叫び刀を向けたのです。

これらの言動からも、実弥がいかに弟思いの人物だったかというのが伺えます。

禰豆子に優しい表情を見せる

禰豆子に微笑む実弥
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

最終決戦後、人間へ戻った禰豆子と出会した実弥は、過去の非礼、そして無惨討伐後気を失ってしまっていたため、炭治郎が鬼となってしまっていた間力になれなかったことを謝罪しました。
それに対し禰豆子は、2年ほど寝ていたことのある自分にとっては大したことはないと伝え「私寝るの好きです」と笑顔で伝えました。

そんな禰豆子に玄弥の姿を重ねた実弥は、優しい表情で禰豆子の頭を撫で、「元気でなァ」と去っていくのでした。

【鬼滅の刃】不死川実弥の子孫が現代に登場

実弥の子孫
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

鬼滅の刃最終話では鬼のいない現代が描かれ、その中には物語の登場人物の子孫や生まれ変わりが登場しています。

玄弥の子孫と思われる人物も警察官として、玄弥の生まれ変わりと思われる人物とともに登場していました。
どうやら実弥の子孫が玄弥の生まれ変わりと見られる人物の先輩のようです。

生まれ変わっても息がぴったりな二人にほっこりした読者も多かったのではないでしょうか。

【鬼滅の刃】不死川実弥のまとめ

いかがでしたか?
不死川実弥は一見荒々しいですが、非常に弟思いであったりと優しい一面も持ち合わせていること、そして柱に上り詰めるほどの実力あり、その実力は黒死牟をも驚かせるものであったというのがお分かりいただけたかと思います。

肉親や兄弟子、鬼殺隊の仲間など、大切なものを失い続けてきた実弥ですが、鬼のいなくなった平和な世界では幸せに暮らしていたことを願うばかりです。

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