正体を知るため虎杖と合流し加茂憲倫に気づく

加茂憲倫と夏油傑
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

その後しばらく渋谷駅のホームで放心状態となっていた脹相ですが、真相を知らなければと思い立ちます。
虎杖の元へ辿り着いた脹相は、夏油傑の姿を見て、夏油が加茂憲倫と同一人物であることに気づいたのです。

そして、虎杖が自分の兄弟であることに気づいた脹相は、弟を殺させようとした夏油に対し怒りをあらわにします。
こうして脹相は虎杖たち呪術師側につき、共に戦うことにしたのです。

また、こちらはシリアスな展開ながら、状況を把握しきれていない虎杖と脹相のやり取りが面白いとも話題になったシーンですね。

禪院直哉と対峙

夏油傑が退いてから、脹相は虎杖と共に行動していました。
二人協力して次々と呪霊を狩り続けていたのです。

そんな中、禅院家当主が死亡したことにより、次期当主に虎杖の同級生である伏黒恵が選ばれました。
しかし、そんな禅院家の判断に納得できなかった禅院直哉は、虎杖を餌に伏黒を殺害しようと東京渋谷に訪れたのです。

禅院直哉は、「とりあえず足でも折っといたろか」と虎杖たちに襲い掛かります。
そこに現れたのが、五条悟の生徒であり、虎杖の死刑執行人を任されていた乙骨憂太です。

虎杖を守るため、脹相は禅院直哉を足止めし、虎杖には乙骨から逃げることだけに専念するよう伝えました。
そして脹相は禅院直哉と一対一で対峙することとなったのです。

実力はあるものの、戦闘経験の少ない脹相は、禅院直哉に圧倒されていましたが、深手を負ったことによる出血、そして自身が編み出した「超新星」により禅院直哉を追い詰めます。
しかし脹相の背後にはいつの間にか乙骨が立っており、強烈な一撃を打たれ、脹相は意識を失ってしまったのです。

天元の護衛となる

敵と思われた乙骨は、事前に手を打っていた五条悟の頼みで、虎杖を殺す芝居をしていたことが判明しました。
一度虎杖の心臓をひと刺しして止めた後、反転術式で瞬時に回復させていたのです。

その後、伏黒恵、九十九由基、禪院真希と合流した脹相たちは、現在の夏油傑の目的、獄門彊(獄門経)の解き方を聞くため、天元の元を訪ねます。
6人の前に姿を現した天元は、情報を伝える代わりに、乙骨憂太、九十九由基、脹相の三人のうち二人が天元の護衛として残ることを条件に提示しました。

そして脹相は九十九由基と共に薨星宮に残り、天元の護衛を務めることとなったのです。

羂索に敗北するも生き残る

九十九と協力して戦う脹相
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

脹相は、薨星宮に来た羂索と戦うことになります。
人間として生きる道を選ばす呪霊側についたことを後悔する脹相は、羂索との戦いで死ぬつもりでした。

羂索の手の内を九十九由基に見せるために1人で戦いますが、ダメージを与えることはできませんでした。
それでも、羂索が重力の術式を使うことを暴くことには成功しています。

九十九由基と2人ががかりで戦うも羂索に追い詰められ、九十九由基は自爆も同然のブラックホールを発動
九十九由基は、脹相に人間として生きるように告げると彼を薨星宮から逃がします

羂索を道連れに死ぬ覚悟だった脹相ですが、九十九由基のおかげで生き延びることになりました。

高専メンバーに合流

虎杖と五条対宿儺の戦いを観戦する脹相
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

薨星宮での戦いを生き延びた脹相は、宿儺と戦う準備をする高専メンバーと合流します。
九十九に託された獄門疆裏と魂の研究記録を持ち帰り、五条悟の開放に貢献しました。

五条と宿儺の戦いが始まってから、他のメンバーに混じって解説役もこなしています
羂索の閉じない領域を見た経験から、宿儺と五条の領域勝負が押し合いにならないことを見抜いていました

虎杖以外のメンバーともうまくコミュニケーションを取っているようで、完全に仲間になった雰囲気になっていました。

現在のところ、脹相が宿儺と戦う話題は出ていません。
ただ、虎杖が宿儺と戦うのは間違いないため、脹相も戦う可能性は高いでしょう。

【呪術廻戦】脹相と虎杖の関係は?

脹相と虎杖は生まれた時代も異なりますが、どのような関係があるのでしょうか?
ここからは、二人の関係についてお話しして参ります。

虎杖と脹相は兄弟

脹相の、兄弟の死を感じ取る能力が反応していることから分かるように、虎杖悠仁は脹相の弟であることは間違いありません。
実は、このことは渋谷事変での夏油傑の発言からもわかります。

真人との戦闘中、夏油傑が現れ真人を吸収、そして対峙した虎杖を見て「我ながら流石と言うべきか、宿儺の器タフだね。」と発言したのです。
この発言から、夏油傑(の中身の羂索)が虎杖の産まれに関わっていることがわかります。

また、呪胎九相図は、一人の人間の女性と、呪霊との間にできた子供ですが、九相図の中でも脹相だけは加茂憲倫の血が混ぜられています。
これが加茂家相伝の術式である赤血操術を脹相が使用できる理由です。

よって、虎杖は脹相以外の呪胎九相図とは血はつながっていませんが、脹相から見ると腹違いの弟に当たります。
それに気づいた脹相は、虎杖の父親の額にも縫い目があったはずだと伝えますが、幼い頃から祖父に育てられた虎杖に両親の記憶はほとんどなく、その時点では虎杖には心当たりはなかったようです。

虎杖の母親に隠された秘密

虎杖母
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

乙骨に一度殺され意識を失っていたとき、虎杖は自信が生まれたばかりの頃の両親の夢を見ます。
虎杖の父(虎杖仁)に祖父が、「あの女だけはやめとけ、死ぬぞ」と伝えます。

そこへ「お義父さん、なんの話ですか?」と登場した虎杖の母の額には縫い目があったのです。
つまり、現在夏油傑の中にいる羂索は、かつて虎杖の母親の中におり、虎杖を出産したと考えられ、脹相と血のつながりがあることが明らかになりました。

虎杖は四番以降の受胎九相図を取り込んだ?

虎杖と脹相の意味深な会話
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

虎杖は、四番以降の受胎九相図を自分の体に取り込んだ可能性があります。
呪術廻戦220話で、脹相と虎杖は意味深な会話をしていました。

虎杖は謝るような表情で「兄弟たちのこと」と言い、それに対して脹相は「いい オマエの中で生きられるのならそれで」と返答

四番以降の受胎九相図は死亡していますが、呪力を持った存在であることも明かされています。
虎杖は受胎九相図を食べることで、呪力や術式を取り込める可能性があるのは確かです。

脹相と虎杖の会話は、残りの受胎九相図が虎杖の体の中で生きられるのならそれでいいと言っているように聞こえます。

人外魔境新宿決戦で虎杖が強くなっているのは確かであり、受胎九相図を取り込んだ可能性が高いです。
本来受胎九相図ではなかった虎杖ですが、今は受胎九相図になったと言えるかもしれません。

以下の記事では虎杖悠仁に関して詳しく解説しています。
興味のある方は是非チェックしてみてください。

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