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存在しない記憶が脳内に溢れ逃走
虎杖にとどめを刺そうとした脹相でしたが、その時脹相の脳内に突如存在しない記憶が溢れ出します。
これは脹相の能力の一つで、地震と血のつながった兄弟に死が迫った際、脹相はそれを強く感じ取ることができるのです。
壊相、血塗とともにテーブルを囲み、脹相を「兄ちゃん」と呼ぶ虎杖の姿が脳内で再生されます。
そして脹相は、これまで面識のなかった虎杖の死を強烈に感じ取ってしまった、ということに気づいたのです。
このありえない状況を理解することができず、混乱した脹相は、虎杖にとどめを刺すことなく、その場から逃げ出しました。
正体を知るため虎杖と合流し加茂憲倫に気づく
その後しばらく渋谷駅のホームで放心状態となっていた脹相ですが、真相を知らなければと思い立ちます。
虎杖の元へ辿り着いた脹相は、夏油傑の姿を見て、夏油が加茂憲倫と同一人物であることに気づいたのです。
そして、虎杖が自分の兄弟であることに気づいた脹相は、弟を殺させようとした夏油に対し怒りをあらわにします。
こうして脹相は虎杖たち呪術師側につき、共に戦うことにしたのです。
また、こちらはシリアスな展開ながら、状況を把握しきれていない虎杖と脹相のやり取りが面白いとも話題になったシーンですね。
禪院直哉と対峙
夏油傑が退いてから、脹相は虎杖と共に行動していました。
二人協力して次々と呪霊を狩り続けていたのです。
そんな中、禅院家当主が死亡したことにより、次期当主に虎杖の同級生である伏黒恵が選ばれました。
しかし、そんな禅院家の判断に納得できなかった禅院直哉は、虎杖を餌に伏黒を殺害しようと東京渋谷に訪れたのです。
禅院直哉は、「とりあえず足でも折っといたろか」と虎杖たちに襲い掛かります。
そこに現れたのが、五条悟の生徒であり、虎杖の死刑執行人を任されていた乙骨憂太です。
虎杖を守るため、脹相は禅院直哉を足止めし、虎杖には乙骨から逃げることだけに専念するよう伝えました。
そして脹相は禅院直哉と一対一で対峙することとなったのです。
実力はあるものの、戦闘経験の少ない脹相は、禅院直哉に圧倒されていましたが、深手を負ったことによる出血、そして自身が編み出した「超新星」により禅院直哉を追い詰めます。
しかし脹相の背後にはいつの間にか乙骨が立っており、強烈な一撃を打たれ、脹相は意識を失ってしまったのです。
天元の護衛となる
敵と思われた乙骨は、事前に手を打っていた五条悟の頼みで、虎杖を殺す芝居をしていたことが判明しました。
一度虎杖の心臓をひと刺しして止めた後、反転術式で瞬時に回復させていたのです。
その後、伏黒恵、九十九由基、禪院真希と合流した脹相たちは、現在の夏油傑の目的、獄門彊(獄門経)の解き方を聞くため、天元の元を訪ねます。
6人の前に姿を現した天元は、情報を伝える代わりに、乙骨憂太、九十九由基、脹相の三人のうち二人が天元の護衛として残ることを条件に提示しました。
そして脹相は九十九由基と共に薨星宮に残り、天元の護衛を務めることとなったのです。
【呪術廻戦】脹相と虎杖の関係は?
脹相と虎杖は生まれた時代も異なりますが、どのような関係があるのでしょうか?
ここからは、二人の関係についてお話しして参ります。
虎杖と脹相は兄弟
脹相の、兄弟の死を感じ取る能力が反応していることから分かるように、虎杖悠仁は脹相の弟であることは間違いありません。
実は、このことは渋谷事変での夏油傑の発言からもわかります。
真人との戦闘中、夏油傑が現れ真人を吸収、そして対峙した虎杖を見て「我ながら流石と言うべきか、宿儺の器タフだね。」と発言したのです。
この発言から、夏油傑(の中身の羂索)が虎杖の産まれに関わっていることがわかります。
また、呪胎九相図は、一人の人間の女性と、呪霊との間にできた子供ですが、九相図の中でも脹相だけは加茂憲倫の血が混ぜられています。
これが加茂家相伝の術式である赤血操術を脹相が使用できる理由です。
よって、虎杖は脹相以外の呪胎九相図とは血はつながっていませんが、脹相から見ると腹違いの弟に当たります。
それに気づいた脹相は、虎杖の父親の額にも縫い目があったはずだと伝えますが、幼い頃から祖父に育てられた虎杖に両親の記憶はほとんどなく、その時点では虎杖には心当たりはなかったようです。
虎杖の母親に隠された秘密
乙骨に一度殺され意識を失っていたとき、虎杖は自信が生まれたばかりの頃の両親の夢を見ます。
虎杖の父(虎杖仁)に祖父が、「あの女だけはやめとけ、死ぬぞ」と伝えます。
そこへ「お義父さん、なんの話ですか?」と登場した虎杖の母の額には縫い目があったのです。
つまり、現在夏油傑の中にいる羂索は、かつて虎杖の母親の中におり、虎杖を出産したと考えられ、脹相と血のつながりがあることが明らかになりました。
【呪術廻戦】脹相の強さ・能力は?
ここからは脹相の強さに迫って参ります。
術式は赤血操術
ここまでにも何度か触れましたが、脹相の術式は赤血操術です。
この術式は加茂家相伝の術式であり、呪術高専京都校の生徒である加茂憲紀(かものりとし)と同じ術式になります。
赤血操術は呪力で強化した血液を操り戦う術式であり、攻撃手段が多彩で、遠近問わず攻撃が可能です。