フーシャ村でルフィと出会う

赤髪海賊団の一員として旅をしていたウタは、13年前に船がフーシャ村にたどり着いたときにルフィと出会います。

ウタはルフィの2歳年上で年齢が近いこともあってか、ウタとルフィは仲良くなり、様々な種目での真剣勝負を繰り返していました。

その回数は183回にも及び、映画の中では子供のころと同じように勝負している姿も描かれていましたが、勝敗については意見が分かれているようです。

また、このころからウタとルフィは「新時代」を考えていたようで、目指した新時代は違ったものの、ウタはその後ルフィが手描きしたシャンクスの麦わら帽子を新時代のマークにしていました。

エレジアでトットムジカ召喚・赤髪海賊団と離別

赤髪海賊団がフーシャ村を拠点にしていたある時、赤髪海賊団は”音楽の島”エレジアを訪れます。

ウタの歌はエレジアでも好評で、エレジアの住民であるゴードンからはこのままエレジアに残り音楽の英才教育を受けないかと提案されるほどでした。

シャンクスも楽しそうに歌を披露するウタをみて残るという選択肢を提案しますが、赤髪海賊団の音楽家としてシャンクス達と共にいたいと考えていたウタはその提案を断ります。

シャンクスもそんなウタの答えを聞いて一緒にいようという話になりましたが、その夜にウタがトットムジカを召喚してしまったことで離別することとなりました。

トットムジカはウタウタの実の能力者が楽譜を歌うことで召喚されるのですが、能力者であるウタがまだ幼かったことからトットムジカは自然に消滅します。

ただ、シャンクスたちの奮闘もむなしくエレジアは壊滅してしまい、赤髪海賊団はウタの代わりに罪を被り、ウタをゴードンに託して出航していきました。

世界の歌姫になる

ウタが壊滅したエレジアに残されゴードンと二人で暮らしていく中、ウタは海で電伝虫を拾います。

この時ウタはシャンクス達に捨てられたと思っており笑顔を失っていましたが、この電伝虫を使って自身の歌を世界中に配信しファンとつながることで笑顔を取り戻していきました。

大海賊時代によって苦しい生活を強いられていたファンも、ウタの歌を聞くと苦しい現実を忘れられるとして、ウタを歌姫と呼ぶようになります。

ウタ自身もそんなファンを助けたいと考え、新時代への想いを募らせていきました。

巨大ライブを利用して『新時代』を目指す

映画の時間軸から1年前、ウタはエレジアが壊滅した当時の映像が記録されている電伝虫を偶然手に入れ、それをみて事件のきっかけが自分であることを思いだします。

そして同時にシャンクス達が自分のために罪を被ったことにも気づきますが、この時すでにウタは大海賊時代に苦しむ人々を救う存在として「海賊嫌い」のイメージが根強くついており、イメージと本当の自分の乖離に苦しむようになりました。

そうして「逃げたい、救われたい」と考えるようになったウタは、ある時「ネズキノコ」というキノコの存在を知ります。

これを利用すれば、自身のウタウタの実の能力で作り上げた仮想世界の中で「新時代」を実現できる、そしてその計画を知ったシャンクスたちが駆けつけてくれれば感謝と謝罪を伝えられると考えたウタは巨大ライブを計画し、実行に移しました。

原作と映画の時系列

ワンピース制作側から言及されているわけではありませんが、基本的に映画はワンピース原作のパラレルだと思われます。

『ONE PIECE FILM RED』についても、ジンベエが仲間としてともに行動している点やニカ姿のルフィが登場した点はワノ国編後に該当しますが、ワノ国編で倒されたはずのビッグ・マムが登場していることなどからパラレルと考えられるでしょう。

しかし、ワンピース1055話では子供のころのルフィ・モモの助・日和に続き、ウタと思われるシルエットも登場しています。

また、過去にも映画のキャラクターが原作に登場していることもあるので、「原作にも存在はしていて一部の情報は反映されている」と捉えるのがいいと思われます。

ワンピースのウタの正体を考察

それでは本記事の最後に、シャンクスに拾われたウタの正体を考察していきましょう。

フィガーランド家とは

ウタの正体を考察するうえで重要なキーワードが「フィガーランド家」です。

これは『ONE PIECE FILM RED』で五老星の口からでた名前で、映画作中ではウタに対して使われていました。

五老星によるウタの計画を止めるための話し合いは、最終的にウタを抹殺する方向で進みます。

しかし、その途中

「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」

と言って抹殺を決定することに躊躇っている様子が描かれていました。

フィガーランドという名前が出たのはこの1回のみですが、五老星が殺害を躊躇うほどの血筋ということで、

  • 天竜人の祖先である20人の王のうちの一つの血筋

なのではないかという考察が多いようです。

ちなみに、五老星についてはこちらの記事で解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!

ウタとシャンクスの天竜人説と本名とは

五老星からフィガーランド家の血筋だと思われていたウタですが、実はフィガーランド家なのはシャンクスではないかと言われています。

シャンクスとウタは親子ですが、本記事で見てきたように二人に血のつながりはありません。

そのため、五老星が二人に血のつながりがあると勘違いしていて、”フィガーランド家のシャンクス”の娘ウタもフィガーランド家だと思っているという可能性があるのです。

もしシャンクスが天竜人なのであれば、五老星や海軍とつながりがある点にも納得がいきます。

なお、シャンクスの本名は「フィンガーラン・D・シャンクス」と考察されることも多いようです。

シャンクスについてはこちらの記事で詳しく解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!

また、天竜人についてはこちらの記事で解説してますので、ぜひこちらもチェックしてみてください!

ワンピースのウタについてのまとめ

今回はワンピースの映画『ONE PIECE FILM RED』でメインキャラクター/ヴィランとして登場したウタについてみてきましたが、いかがでしたか?

ワンピース原作でも超重要人物でありながらまだまだ謎が多いシャンクスの娘ということで、映画公開前から大注目されていたキャラクターでしたが、実際に映画をみてもやはり魅力的なキャラクターでしたね!

映画のキャラクターなので今後原作に登場する可能性は低いと思われますが、新時代という意志を引き継いだルフィや父親のシャンクスの活躍を期待していきましょう!

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