
ワンピースの世界に古くから存在する3つの古代兵器。
長い間多くが謎に包まれていましたが、ワノ国編で久しぶりに古代兵器の名前が登場し動きをみせています。
これからラストに向かって古代兵器の出番も増えてくると思いますので、今回は古代兵器について徹底的に解説・考察していきます!
古代兵器とは
まずは、古代兵器について基本的な情報をみていきましょう。
ワンピース世界に古くから存在している兵器のこと
古代兵器とは、ワンピースの世界に古くから存在する兵器のことです。
古代という名前通り一番初めに登場したのもいつだったのか分からないほどで、現代では王家などのごく一部しかその存在を知りません。
また、こちらのレイリーのセリフから、古代兵器は何者かによって兵器と名付けられたことが判明しています。
「おれ達が欲しいのはそれを「兵器」と名付けた奴らがこの世に残した莫大な“お宝”だ!!」
このセリフからは、古代兵器と名前をつけた人たちがワンピースを残したであろうことも読み取れます。
古代兵器は全部で3つ

古代兵器は全部で3つ存在します。
- 古代兵器プルトン
- 古代兵器ポセイドン
- 古代兵器ウラヌス
それぞれの詳細はこの後解説・考察しますが、生きた人魚が古代兵器と名付けられているケースもあり、兵器と言っても人工物だけではないようです。
また、生きた人魚は不老や不死の力を持っている訳ではないので、古代兵器が3つ揃わない時代も存在します。
なお、こちらのロジャーたちのセリフから、ワンピースを手に入れるためには古代兵器が3つ揃う必要があるという可能性が高そうです。
「おれ達は……早すぎたんだ」
「“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”か………誰が見つけるんだろうな」
ロジャー海賊団がワンピースを求めて航海していた時代、古代兵器の力を持った生きた人魚はまだ生まれていませんでした。
そのため「早すぎた」というセリフは生きた人魚を指していると思われ、それによってワンピースを手に入れることができなかったという意味だと考えられているのです。
古代兵器プルトンとは
ここでは古代兵器プルトンについて詳しくみていきましょう。
プルトンの正体は世界最悪の戦艦

古代兵器プルトンの正体は“世界最悪”と言われる戦艦のことで、その威力は一発で島一つを吹き飛ばすほどと言われています。
実物はまだ描かれていませんが、その強大な武力の所有権を巡った大きな戦いが二度描かれました。
一度目の戦いは、アラバスタ編です。
当時王下七武海だったクロコダイルは、古代兵器プルトンがアラバスタに眠っているという情報を手に入れ、アラバスタを侵略します。
いつどのような手段で、どのような内容の情報を手に入れたのかは謎のままですが、アラバスタ侵略を進めていたクロコダイルはルフィに敗れ、プルトンを手に入れることはできませんでした。
二度目の戦いは、ウォーターセブン編です。
古代兵器プルトンは、その昔ウォーターセブンで造られました。
しかし、あまりにも強大すぎる力を持つ兵器を造ってしまったことに気づいた技術者達は、プルトンが悪の手に落ちた時に対抗するためのプルトンを再び造れるよう、設計図を後世に遺しました。
その設計図を手に入れるため、世界政府の諜報機関であるCP-0がウォーターセブンに数年間潜伏し、最終的にフランキーの手によって設計図を燃やすことで政府の手に渡ることを阻止したのです。
プルトンのモデルとは
古代兵器プルトンの名前の由来は、ローマ神話に登場するプルートーの可能性が高いでしょう。
実際にワンピース作中でも、古代兵器は神の名前が付けられていることが判明しています。
ワンピース世界にも現実世界の神話の概念があるかはわかりませんが、名前の由来としては間違いなさそうです。
プルートーとはローマ神話での呼び名で、ギリシャ神話ではハデスと呼ばれており、どちらの神話でも冥界を司る神とされています。
どうやらプルートーやハデスの神話から直接的に戦艦に繋がることはないようですが、星の名前から探していくと「船」に結びつけることができるみたいです。
冥王星は英名をプルートーと言い、ローマ神話のプルートーから名付けられました。
そんな冥王星には、カロンという名前の衛星があります。
カロンとは、神話上で死者の魂を乗せて川を渡り、魂をあの世(冥界)へと運ぶ船頭(船の運行責任者・船を漕ぐ人)の名前です。
同じく冥界に繋がりがあるという点から、名前の由来は冥界の神プルートー、戦艦という見た目はカロンをモチーフにしたのではないでしょうか。
プルトンの在り処とポーネグリフの場所

古代兵器には、それぞれの在り処を示したポーネグリフが存在します。
古代兵器プルトンの在り処が示されたポーネグリフはアラバスタにあり、ロビンが実際に実物を見てポーネグリフの内容を確認しています。
そのポーネグリフにはプルトン本体はワノ国にあると書かれていたようで、ワノ国編でロビンが光月スキヤキにそのことを確認したところ、光月スキヤキは「ある」と断言していました。
ただ、プルトンが眠っている場所はワノ国の地下深くで、取り出すためにはワノ国を囲んでいる巨大な防御壁を破壊し「開国」する必要があるそうです。
光月スキヤキも実在することは知っていたものの実物を見たことはないそうで、作中でもまだ実物は描かれていません。
プルトンについてはこちらの記事でも詳しく解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
古代兵器ポセイドンとは
ここでは古代兵器ポセイドンについて詳しくみていきましょう。
ポセイドンの正体は海王類と会話し操ることのできる人魚

古代兵器ポセイドンの正体は、海王類と会話し行動を操ることができる能力を持った、数百年に一度生まれる人魚のことです。
現代のポセイドンは魚人島リュウグウ王国の人魚姫しらほしで、海王類達がポセイドンの力を持って生まれる人魚を王と呼んでいることも判明しています。
その能力は、世界を海に沈めてしまうことも可能だと言われていますが、代々ポセイドンが生まれる魚人島の王族には「ポセイドンの力を正しく導く者が現れる」と言い伝えられているようです。
他にも言い伝えでは、「正しく導く者がポセイドンの元に現れた時、世界には大きな変化が訪れる」とも言われているようで、正しく導いた結果大きな変化が訪れるとしたら、ポセイドンの力は「世界のためを思って生み出された能力」という可能性も考えられるかもしれません。
ポセイドンのモデルとは
古代兵器ポセイドンの名前の由来は、ギリシャ神話に登場するポセイドンとみてまず間違いないでしょう。
古代兵器プルトンと同じように、古代兵器ポセイドンも神の名前が付けられているようです。
ポセイドンとはギリシャ神話で海と地震を司る神とされており、海洋の全てを支配していると言われています。
また、全ての大地もポセイドンの力によって支えられているとも言われており、かつては大地の神だったとも言われているようです。
古代兵器ポセイドンの能力で「世界」を海に沈めることができると言われているのも、神話のポセイドンが大地をも支配する力を持っていることに由来しているのかもしれません。
さらにこちらも古代兵器プルトンと同じように、星と神話から「人魚」に結びつけることが可能です。
海王星は英名をネプチューンと言い、ローマ神話のネプチューンから名付けられました。
ワンピースでネプチューンと言えば、古代兵器ポセイドンの力を持つしらほし姫の父の名前ですが、ギリシャ神話ではネプチューンのことをポセイドンと呼び、同一視されているようです。
そんな海王星には、トリトンという名前の衛星があります。
トリトンとは、ギリシャ神話ではポセイドンの息子の名前で、下半身が魚型の人魚のような姿で描かれることが多いようです。
これらの点から、名前の由来は海神ポセイドン、人魚という見た目はトリトンをモチーフにしたのではないでしょうか。
ポセイドンの在り処とポーネグリフの場所

古代兵器ポセイドンにも、在り処を示したポーネグリフが存在します。
古代兵器ポセイドンの在り処が示されたポーネグリフは空島スカイピアにあり、こちらもプルトンと同じようにロビンが実物を見て内容を確認済みです。
そのポーネグリフにはポセイドンは魚人島にあると書かれていたようで、魚人島編でロビンがネプチューンにしらほし姫がポセイドンで合っているのか確認をしました。
ネプチューンはそれに「いかにも」と答えましたが、父親としてはやはり嬉しくは思っていないようで、思い悩んでいる様子も描かれています。
また、過去にもポセイドンの能力を持った人魚姫がいたことも説明し、しらほしのポセイドンとしての能力は魚人島編での事件で「完全に目覚めたハズ」とも言っていました。
ポセイドンについてはこちらの記事でも詳しく解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
古代兵器ウラヌスとは
ここでは古代兵器ウラヌスについて詳しくみていきましょう。
名前以外は一切明かされていない謎の古代兵器
古代兵器ウラヌスとは、ウラヌスという名前以外が一切明かされていない、謎に包まれた古代兵器のことです。
プルトンが戦艦、ポセイドンは人魚でしたが、ウラヌスが一体どんな姿をしているのか、人工物なのか、どのような能力を持っているのかなど全て不明で、その正体は全くわかっていません。
しかし、これまでの古代兵器はどちらもルフィサイドにありますので、最後の古代兵器ウラヌスは世界政府が保有しているのではないかという考察が多いようです。
また、ワンピース1060話ではルルシア王国という国が島ごと丸々壊滅させられる様子が描かれており、その人智を超えた圧倒的な力から古代兵器の仕業ではないかと言われています。
ウラヌスも他の古代兵器と同様に神話をモチーフにしている可能性が高いため、モデル予想と一緒に1060話の攻撃の正体を考察していきましょう。
ウラヌスのモデルとは
古代兵器ウラヌスの名前の由来は、ギリシャ神話に登場するウーラノスである可能性が高いでしょう。
こちらもこれまでの2つの古代兵器と同じように、神の名前が付けられていますね。
ウーラノスとはギリシャ神話で宇宙の全てを一番初めに統制した神々の王であり、天空神であるとされています。
そしてこちらもプルトンやポセイドンと同様に、このウーラノスという名前を元にした星が存在します。
それが天王星で、英語表記の場合は古代兵器と同じくウラヌスと読まれることが多いようです。
これまでの古代兵器の法則に則って、星の衛星からウラヌスの正体を考察するとなると、候補としては次のようになります。
衛星 | 神話やモデル |
ティタニア | 『ギリシャ・ローマ神話』巨大な体を持つ古の神々を表す名前 『夏の夜の夢』の妖精の女王の名前 『転身物語』月の女神ディアナの別称・巨人の娘たちを表す呼称 |
オベロン | 『夏の夜の夢』の妖精の王の名前 |
ウンブリエル | 『髪盗人』精霊の名前 |
アリエル | 『髪盗人』精霊の名前 『テンペスト』精霊の名前 |
ミランダ | 『テンペスト』ミラノ大公プロスペローの娘の名前ペスト』ミラノ大公プロスペローの娘の名前 |
表の順番は大きい順です。
この中から古代兵器のモデルを考えるなら、一番大きいティタニアという衛星が何だか怪しく見えてきますね。
「巨大」「巨人」「古の神」「妖精」「女神」そして「月」というワード。
どれもワンピースに繋がってきそうなワードな気がするため、古代兵器ウラヌスの名前の由来はギリシャ神話のウーラノスでティタニアに関連がある見た目をしているのではないでしょうか。
ウラヌスの正体はルルシア王国を壊滅させた巨大な何か?イム様?

古代兵器ウラヌスの正体として今一番候補に挙げられることが多いのは、1060話でルルシア王国を壊滅させた攻撃を放った物か人です。
物で言うと攻撃直前にルルシア王国の頭上に突如現れた巨大な何かで、人で言うとイム様でしょう。
先ほどのモデル考察にも当てはめて考えてみます。
まず巨大な何かの場合は、「巨大」というワードに当てはまりますし、「月」の技術で造られたという可能性もありそうです。
イム様の場合だと、「古の神」に当てはまりそうですし、「月」から来た可能性やイム様が「妖精」や「女神」という可能性もあります。
古代兵器ウラヌスやイム様に関する情報が少なすぎるため想像の域を出ませんが、どちらにしても「月」に関係する可能性は非常に高いのではないでしょうか。
ウラヌスの在り処とポーネグリフの場所を考察
プルトンやポセイドンと同じように、古代兵器ウラヌスにも在り処を示したポーネグリフが存在しているはずです。
これまでに判明しているプルトンとポセイドンの在り処とポーネグリフの場所には、とある法則があると話題になっています。
その法則に則って、ウラヌスとポーネグリフの場所も考察してみましょう。
モデルになった神話に関連している法則 | |
ポセイドン | |
モデルの神話 | 海洋神 |
在り処 | 海底にある魚人島 |
プルトン | |
モデルの神話 | 冥府神 |
在り処 | ワノ国の地下 |
ウラヌス | |
モデルの神話 | 天空神 |
在り処 | 空島?天竜人のところ? |
真逆の法則 | |
ポセイドン | |
ポーネグリフ | 上空1万メートルの空島 |
在り処 | 海底1万メートルの魚人島 |
プルトン | |
ポーネグリフ | 砂の国アラバスタ |
在り処 | 海に沈んだワノ国 |
ウラヌス | |
ポーネグリフ | ”宝樹アダム”があるエルバフ? |
在り処 | ”陽樹イブ”がある聖地マリージョア? |
宝樹アダムについてはまだ場所が判明していないため、エルバフにあるというのは考察ですが、少なくとも宝樹アダムがあるところという可能性は高いのではないでしょうか。
ウラヌスについてはこちらの記事でも詳しく解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
古代兵器の能力・強さ・今後を考察
それでは本記事の最後に、古代兵器の能力・強さ・今後を考察していきましょう。
古代兵器の能力まとめと強さ予想
まずは、古代兵器の能力を今一度振り返ってみましょう。
プルトン | 島一つを吹き飛ばす威力の“一発”を放てる |
ポセイドン | 海王類と会話し、行動を操れる 世界を海に沈められる |
ウラヌス | 不明➤島を壊滅させる光の矢を放てる? |
ウラヌスはまだ正体が分からず、プルトンとポセイドンに関しても言葉でしか強さは表されていないため、まだまだ隠された能力がある可能性があります。
プルトンですと、“一発”が砲弾かもしれないし、レーザーのようなものかもしれません。
ポセイドンの世界を海に沈めるというのも、津波を起こすのか、大地を海に引き摺り込むのか、海の水位を上げるのかなど、まだ具体的なところはわからないですね。
しかし、どの古代兵器であっても、やはりわざわざポーネグリフに刻んで後世に語り継いでいることから、強さは計り知れないものなのでしょう。
ポセイドンであるしらほし姫は心優しい人魚であるため不安はありませんが、その他の古代兵器が復活してしまったら、どのように対処すればいいのか予想もつきませんね。
古代兵器の今後を考察

まず間違いなく、ワンピース作中で古代兵器は全て復活し、その力を見せつけるでしょう。
だとしたら、古代兵器が描かれるのはワンピースのラストに描かれる“大戦”だと思われます。
大戦については、すでに作中で様々なキャラクターたちが言及しています。
カイドウ 「これから来る“世界の大戦”に向けてこの国を「海賊の帝国」に変える!!」
おでん 「世界ではおそらく大海を分かつ程の“巨大な戦”が起きる」
白ひげ 「いつか来る…その世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”を恐れている!!!」
また、作者である尾田先生も大戦のことを口にしています。
「ワンピース史上"最も巨大な戦い"を描く事になります。」
作中で大戦について言及しているキャラクターたちはどの人も大物です。
そんな大物たちですら大戦に備えた行動をとっていた訳ですから、古代兵器の力を描くとすればこの大戦であるほかないのではないでしょうか。
古代兵器についてのまとめ
いかがでしたか?今回は古代兵器についてまとめてみました。
未だ詳細が判明しておらず、そのほとんどが謎に包まれている古代兵器ですが、ワンピースも最終章に入りその正体や力が描かれる日もそう遠くはないのかもしれません。
これから来る大戦に向けて古代兵器についての謎もどんどん判明していくと思われますので、今後の展開にも期待していきましょう!