織田作之助

文豪ストレイドッグス
出典:「文豪ストレイドッグス」公式サイト

 

織田作之助は、ポートマフィアの下級構成員ですが、優れた射撃能力を持つ暗殺者でもあります。あだ名は織田作。

幼少の頃から暗殺者としてマフィアで働いており、淡々と殺しを行っていきましたが、ある日、夏目漱石の書いた小説を手にして読んだことから、殺しをやめ、孤児を引き取るようになり、小説家になる決意をしたのです。

太宰や坂口安吾とは親友同士であり、バー「ルパン」でいつも三人と出会うのが日課となっていました。

しかし、坂口安吾が潜入捜査官であったことから、すべてが一変し、三人の友情に亀裂が入ってしまいます。

やがて、海外の武闘派組織「ミミック」に、養っていた孤児を殺されたことから、マフィアの応援なしに単身でミミックと戦いぬき、そして命を落としました。

モデルになったのは、無頼派で有名な文豪、織田作之助で、実際の織田作之助も、太宰や坂口安吾と親友であったそうです。

異能力:天衣無縫

自分の身に起きる数秒先の未来を見ることができる能力です。

能力名は、織田作之助の小説「天衣無縫」からとられています。

梶井基次郎

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ゴーグルにぼろぼろの白衣を着た風変わりな男です。マフィアの構成員としては珍しく、爆弾を使った派手なパフォーマンスを好む爆弾魔です。

衣装も言動も奇抜で、電波系とでも言うような人物に思えそうですが、実は優れた科学知識の持ち主であり、使用している爆弾もすべて自身で作成したものです。

さらに、自身の異能を「爆弾を作成する能力」と錯覚させて、敵を欺くなど、策略にも長けています。

モデルになった文豪は、31歳の若さでなくなった梶井基次郎です。

異能力:檸檬爆弾(レモネード)

檸檬型爆弾を製造する能力と見せかけて、実は檸檬型爆弾の爆発で死なない能力です。この能力を生かして、梶井基次郎は自滅を恐れずに、大量の爆弾を周囲にまき散らすという荒っぽい戦術をとることもあります。

檸檬型爆弾以外の爆弾でどうなのか今のところ不明。

能力名は梶井基次郎の小説「檸檬」からです。

夢野久作

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異名は「Q」。見た目は、小さな帽子をかぶった可愛らしい子供で、一見すると素直で大人しい性格に思われますが、これでも立派なマフィアの構成員であり、その本性は残忍そのもので、人間の事を玩具程度にしか思っていません。

仲間であるマフィアに対しても容赦がなく、異能を使って何人も心を壊して弄んでいたため、見かねた太宰から人間失格の力で抑え込まれ、座敷牢に閉じ込められたのです。

性別に関しては未だに不明。

モデルになったのは、怪奇小説や探偵小説で有名な夢野久作です。

異能力:ドグラ・マグラ

異能の中でも最も忌み嫌われる精神操作系の異能です。何者かが自分を傷つけると、その者に手形の痣が浮かび上がり、久作が自分の持っている人形を破壊すると、能力が発動されます。

能力が発動されると、手形のついたものは半狂乱になり、幻覚を見るようになって周囲に襲い掛かっていくようになります。

能力名は、夢野久作の小説で、日本探偵小説三大奇書と名高い「ドグラ・マグラ」からです。

泉鏡花

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赤い着物を着た美少女ですが、れっきとしたマフィアの構成員で、半年で35人の人間を殺せるほどの優れた暗殺者です。

強力な異能力を持っているだけでなく、暗殺者としての技能も一級品ですが、一方で、一般常識が疎いところがあります。

感情の起伏がなく、冷徹に思われますが、本心では殺しを嫌悪しています。

現在は中島敦の計らいにより、探偵社の一員となっています。

モデルになったのは、男性作家の泉鏡花で、端麗な文体と幻想的な作風で有名な文豪です。

異能力:夜叉白雪

白い着物を纏った人間型異能生物を召喚する能力です。尾崎紅葉の金色夜叉と同タイプですが、こちらは鏡花が所持している携帯を使わないと、制御することができません。

元は、母親の能力だったのですが、自身が死ぬ前に、娘に異能を譲渡したために、鏡花の異能となったのです。

携帯でしか動かせないのは、譲渡が不完全であったためです。

能力名は泉鏡花の戯曲作品「夜叉が池」と、そのヒロインである白雪姫からです。

広津柳浪

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白髪の目立つ初老の男で、階級は黒蜥蜴の百人長です。黒いコートにストールを巻き、モノクルをかけたダンディな人物で、マフィアとしてはかなりの古株に該当します。

太宰からの信頼は厚く、現在でも連絡を取り合っています。

モデルになったのは、明治時代の文豪である広津柳浪です。

異能力:落椿

手のひらから斥力を生じさせる能力で、直撃であれば人を即死させることもできます。

能力名は、広津柳浪の小説からです。

黒蜥蜴の十人長です。マスクをかけた寡黙な人物で、暗殺を得意としています。髪を荒っぽくまとめて、黒っぽい衣装を身にまとっているため、当初男性と思われていましたが、本当は女性で、素顔は涼やかな美女です。

実は芥川の実妹で、名前の由来は芥川龍之介の小説「おぎん」の主人公からです。

立原道造(ネタバレあり)

 

黒蜥蜴の十人長です。グリーンのジャケットをまとった、ガラの悪いチンピラ風の男で、二丁拳銃を駆使して戦います。

芥川のことを「兄貴」と呼んでいることから、マフィアに入ったのはつい近年のようです。

一見すると、異能力を持たないただのギャングに思われますが…

正体は、坂口安吾の後任の潜入捜査官です。本来は、軍警最強の部隊「猟犬」の最後のメンバーであり、身体改造こそされていないものの、優れた異能力を持っています。

尚、彼が潜入捜査官であるというのは、物語初期から決定されていたことのようです。

モデルになった文豪は、大正時代の詩人である立原道造で、建築家としても知られている人物です。

異能力:真冬のかたみ

金属をコントロールする能力です。鍵開けから、刃物を操る、破片式爆弾を防ぐなど、かなり幅広い活躍ができる異能ですが、あまり巨大な物は操ることができません。

能力名は立原道造の詩からで、金属を操るというのは、立原道造が建築家であったのが由来と思われます。

【文豪ストレイドッグス】ポートマフィアのまとめ

物語には悪役が必要不可欠です。個性豊かな悪役が主人公と張り合ってこそ、物語は面白くなるのです。

今後もポートマフィアという「悪役」の活躍に、ご期待ください。

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